シビックドアインナーパネル 下準備

先日お預かりしておりましたシビックドアインナーパネルです。

今回は塗装とは別にこちらのCIVICの凸文字の除去も承っています。

場所が場所だけに余計な箇所に傷をつけたくないので、 凸文字以外の部分をしっかり養生します。

また今回のように狭い場所だと一般的なエアーツールは使えませんから、それぞれ先端のディスクが小さい物を使います。

先日オートサービスショーに行った際に、極小径の電動ポリッシャー(コードレスの充電式)で良い物があって、それを手持ちの工具で使えるようにしたかったんですよね。

と言う訳で、まずはシングルアクションの#120で粗研ぎを行い、

 

その後3Mのブツ取りサンダー(オービタルサンダー)で平滑にします。

ブツ取りサンダーは通常塗装後の磨き作業で使う物ですが、小物塗装屋になって使う機会が殆ど無くなったので、番手の粗いペーパーをレーザー加工機でカットして、今回のような下地作業で使えるようにしています。

さらに#180→#240でフェザーエッジを形成させ、

#320→#400でペーパー目を均します。

最後に#500相当で周りを足付けします。サフェを塗るのは内側の「山」のプレスラインまでにします。

脱脂清掃後、サフェが周りに飛ばないようマスキングをします。

マスキングテープの端を折ってヒラヒラとするようにし、それを「山」のプレスラインに沿って貼ります。サフェの段差がバツん!とならないようにですね。

プラスチックプライマーを塗布し、サーフェサーを塗布します。

元々の歪も強いのでサフェはしっかり塗っておきます。

ウェットで5コート程塗ったらフチのマスキングテープを剥がしておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日サフェ研ぎ→全体の足付け処理を行います。

また元々塗られているクリアーにゴミが多いので(よく製品として出せるなぁというレベルです)、それらもしっかり除去しておくようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!