アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたアルファロメオ GT1300Jr.のエンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 状態としては余り芳しくありませんので、下地処理にはサンドブラスト処理を行ってからの上塗り塗装となります。

ご依頼内容はシルバー(グレーシルバー)の結晶塗装で、「AlfaRomeo」の凸文字部分は塗装後に研磨して鏡面状に光らせ、クリアーを筆塗りして腐食の進行を遅らせられるようにします。

ホースパイプ取り付け部は別体となりますが、こちらも同じようにグレーシルバーの結晶塗装で、ホースが挿し込まれる部分は艶消し黒で仕上げる予定です。以前の施工例がありますのでそちらを紹介させて頂きますね。

アルファロメオヘッドカバー結晶塗装 完成

色は以下の記事にあるBMWのヘッドカバーが参考になるかと思います。

BMWヘッドカバー結晶塗装 完成

以下の日産L型ヘッドカバーも同じくグレーシルバーの結晶塗装となります。

DATSUN 3100 Valve Cover

ヘッドカバーご依頼の際、オイル汚れやガスケットはそのままで構いません。昔ならその辺で灯油なども使えたかも知れませんが、現在は(特にマンション等の集合住宅だと)周りからの目も厳しいかと思いますし、その辺に油や洗剤を流されてしまうのもマズイですので、箱に油が染み出さないようにだけして頂ければ大丈夫です。プチプチ(緩衝材)は再利用しますので、出来ればポチエチレン製のゴミ袋にだけ入れておいて頂ければと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

アルファロメオヘッドカバー サフェ入れ&凸文字修正

 先日素地調整を終えていたアルファロメオGT 2.0 JTS のヘッドカバーです。

この後綺麗なシンナーで洗い流すようにして脱脂洗浄し、リン酸処理を行います(尚、洗い流した後のシンナーは剥離用の浸け置き槽で再利用されます)。

 リン酸処理後は流水で洗浄し、よく水気を乾かしておきます。研磨後は光っていたアルミ素地ですが、リン酸塩被膜が出来て表面がくすんだように黒くなります。

 プラグホールの内側とネジ穴、タイミングベルト側の個所をマスキングし、プライマーを塗布します。

続けてプライマーサフェーサーを塗布します。この後かなり削る事を想定し、ウェットで7コート塗り重ねています。

ちなみに一度にここまで塗り込むとブリスター等の問題が起こるので、コート間のフラッシュオフタイム(乾燥時間)は10分~30分程設け、塗り始めから塗り終わりまで2時間以上掛けて塗っています。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2018/07/10/alfaromeo%E5%87%B8%E6%96%87%E5%AD%97%E9%8B%B3%E9%80%A0%E5%88%B6%E4%BD%9C-%E5%AE%8C%E6%88%90/

そして先日完成させていた「AlfaRomeo」の凸文字ですが、

「R」の一部にちょっと不格好な部分があった為(縦の線が小さい穴二つのところでズレています)、

 細い棒ヤスリを使って修正しました。

まだ少しズレが残りますが、これ以上削ると線が細くなり過ぎてしまうのでこの程度に留めておきます。最初の状態に比べると断然良くなったと思いますのでどうぞご安心下さいませ。

この後はヘッドカバーに熱を入れてサフェーサーを完全硬化させ、全体を研磨したら凸文字を接着、その後隙間を埋める為に一旦下塗りを行う予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

アルファロメオヘッドカバー 素地調整

 先日「AlfaRomeo」の凸文字制作までを完了しているアルファロメオGT 2.0 JTS のヘッドカバーです。

 遠目から見ると比較的綺麗に見えるのですが、表面にはバリやシワなどがある為、上塗りの前に「研磨→リン酸処理→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行います。

 フチのパーティングラインの段差なども普段は余り気にしませんが、

 これが艶々になると目立つようになってしまう為、サフェーサーを塗る前に削り落としておきます。

 こういったバリは後からついた物では無く、鋳造時にこのままの形で出来上がった物なので、

簡単には取れませんから、シングルアクション系のエアーツールを使って削り落とします。

一見綺麗に見えても、リューター等で削っただけでは凸凹の状態なので、この後ダブルアクション系のサンダーを使って平滑に均していきます。

 ただし今回のようなヘッドカバーは形がイビツで、エアーツールが使える場面もかなり限られてきます。通常使っている125mmが殆ど使えません・・・。

 と言う訳で活躍するのがこちらの極小径のサンダーで、通常は塗装後の磨き作業に、#1500~#3000といった細かい番手を使う物なのですが、現在の小物塗装では殆ど使う事が無くなったので、粗めのペーパーをカットして塗装前の下地作業に使えるようにしました。詳しくは以下の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。エアーツールとしては比較的高価な物なので、通常こんな使い方はしません。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/04/29/3m%E3%83%96%E3%83%84%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E6%94%B9/

 プラグホール周りの突起した天面も、通常であればサンダーを使って削れる場所では無いのですが、ブツ取りサンダーの30mm径のパッドならこれが可能となります。

ただし角や狭い個所はどうしようも無いので、最終的にはヘラや当て板を使ってネチネチと研ぎ付けます。

 と言う訳で、大体3日掛かりでようやく素地調整の完了です。

 一見平らに見える個所も、表層はこういった地割れのようになっていたりするので、これらはこの後のサフェーサーで平滑に仕上げます(尚、熱に弱いポリパテは厳禁です)。

シングルアクション系のサンダーで研磨した個所は一方向の傷だけなので、そのままではこれから塗るプライマーの密着性が悪い為、被塗面はダブルアクションサンダーを使った時のように縦横無尽な方向に傷が付くようにしておきます。

この後は一旦全体をシンナーで洗い流すようにして脱脂清掃し、リン酸処理→プライマー→サフェーサーと言った工程になります。凸文字の貼り付けはラインを出してからの貼り付けなので、もう少し先になるかと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオヘッドカバー 色検証

 先日お預りしておりましたアルファロメオGT 2.0 JTSヘッドカバーの塗色を検証しました。

今回はヘッドカバーと一緒にPANTONEのカラーチップを添付して頂きまして、こちらの「187C」なる色は、フェラーリの赤(画像にあるロッソコルサ300)より茶色寄りの筈なのですが、実際の色見本と比べてみるとピンクに見えるくらい白い(淡い・明るい)感じです。

「???」な感じがしますが、この辺が印刷と塗装との違いでして、やはりと言うか実際に塗装した物と見比べてみないとこういった事は判らないものです。

画像は色見本帳から適当な赤を選んで並べた物で、どちらも同じソリッドカラーの赤ですが、右側が「鮮やかな赤」、左側が「落ち着いた赤」といった色味となります。

 先程と同じ様に、右側が鮮やかな赤で、左側が落ち着いた赤の色見本に分けてみました。

今回は左側の「青黒い赤」の中から選ぶような感じにします。

 尚、今回のパントンの色に近い色見本と言うのも見つかったのですが、ピンクが濁ったような色で、塗装として見ると全然綺麗ではありません。

また参考までに、アルファロメオの代表的な赤「ロッソアルファ」(カラーコード:130)とも見比べてみました。大分違いますよね・・・。

尚、今回のイメージとしては、「余り派手派手しくない反面、濁りは感じられないような落ち着いた赤」といった色にしようと考えておりますが、そういった事から考えるとフェラーリの赤でも悪くは無く、ただそれよりも多少なり青黒い色味と言う事で、

 こちらのホンダミラノレッド(カラーコード:R81)にしようと思います。

こちらは以前施工した日産L型ヘッドカバーにも採用した色で、一見派手に思われがちですが(オーナー様もそう感じられているかと思います)、フェラーリのロッソよりも落ち着いた色味で、今回御希望されるイメージに丁度良いのでは、と思った次第です。

またこちらのR81の配合データの色見本は4種類ありますので、その中から一番青黒い色(最下段milano red/BL.D)を採用しようと思います。

作業着手はまだかなり先になるかと思いますが、進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう暫くお待ちくださいませ!

アルファロメオヘッドカバー塗装&凸文字制作承ってます

 先日到着しておりましたアルファロメオGT 2.0 JTS 4気筒モデルのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装ではなく、先日完成したS20ヘッドカバーのような「艶々の塗装」で承っております。またなんと今回は、ヘッドカバー上部に「AlfaRomeo」の凸文字の追加(!)もご依頼頂きました。

 結晶塗装であれば素地の粗はそのままでも目立たなくなるので問題無いのですが、

 今回は艶あり塗装なのでこれらを「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程でまず平滑な下地を作らなければなりません。かなり大変な作業なので納期は一応長めに半年程でご了承頂きまして、またその間は同様の作業はお受付が出来ませんのでご了承下さいませ。

 色に関してはPANTONEのカラーチップ(187C)を見本として添付して頂きましたので、これを参考に色見本帳からイメージにあった色を探したいと思います(実は本日既に検証しましたので後日改めて紹介致します)。

「AlfaRomeo」の凸文字を入れる個所はこの位置で、サイズ等に関してはお任せ頂いていますが、一応添付資料を基に決めていこうと思います(筆記体なので線が細いですから、鋳造で行うとしては小さいより大きい方が綺麗に作り易いです)。

凸文字の制作に関して何の事だか判らないという方もいらっしゃると思いますので、一応簡単に、以前ロードスターヘッドカバーのヘッドカバーに施工した「MAZDA」の凸文字制作時の作業を紹介させて頂きますね。

 まずは元々ヘッドカバーにあった凹み文字を石刷りしてスキャナーで読み込んでIllustratorでロゴデータを作製し、

 それを基にレーザー加工機でMDF板を切り取ります。

 それらを組み合わせて鋳型を作製し、

 低融点金属(ピューター)を溶かし、

型に注いで固まると、こんな感じで凸文字が作成出来ます(ただ実際こんなスムースに出来上がっている訳では無く、色々試行錯誤はしました)。

実際に施工した作業例のページがありますので宜しければご参照下さいませ↓

MAZDA MX-5 Engine Cover

ヘッドカバーに着いていた樹脂製のホースパイプは取り外しておきましたのでご安心下さいませ。もしかしたらオーナー様も取り外しに挑戦されたのかも知れませんが、この手の部品は中にOリングが入っていて少々抜けにくい所がありますので、回しながら引っ張ると簡単に取れる事が出来ます。オイルが着いていれば結構簡単に外れるのですが、新品の場合だとちょっと不安になる固さですよね。

それでは後日塗色についても紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!