レジェンド内装ウッドパネル 割れ修理

legend5ホンダレジェンドの内装ウッドパネルの割れた箇所も早速作業しています。どの層で割れているのか気になって仕方無いので取り合えずそれだけでも確認しておきたいのでして・・・。

legend6という事で、どうやら割れていたのは表面のポリエステルクリアー層では無くその下にある模様が綺麗な突板でした。外す時にかなり力を入れたみたいですね。

ちなみにウッドの下にはアルミの骨があるので強度自体はそちらで保持されています。なので割れた部分はその層まで削り込んでおき、削った分はエポキシ樹脂で充填します。

legend7使ったのは定番の3Mパネルボンドで、これはエポキシ接着剤の中に珪砂のような体質顔料分が入っているので今回のような用途に適しています。というか専用ガンに装着されているので非常に使い勝手が良いんですよね。わざわざ缶を開けて樹脂を取り出し、秤を使って硬化剤との比率を計り・・・なんて事をしなくて良いのです。本当は専用ノズルを取り付ければそのノズル内で主剤と硬化剤を混ぜてくれたりもする優れものなのですが、さすがに一本数百円のノズルを使い捨てるのは何なので、ノズルはカットして毎回ヘラを使って混ぜています。

これを粗研ぎしたら今度はポリパテで成型し、その後はいつものように全体をサフェーサーで整えます。もう少々お待ち下さいませ!

携帯灰皿 下準備

abitax_1こちらもお待たせしております。携帯灰皿も塗装前の下準備を始めておりますので御安心下さい。

塗装するのは表側のみで、蓋と土台が組み合わさる箇所には丁度段差があったので重なる部分を一ミリくらいを塗る感じです。ただ実際に組み合わせるとかなりピッタリと閉まるので内側の隙間が見えるのは皆無といった感じです。この灰皿、凄く良く出来ているんですね。

abitax_2色は見本として一緒にお預かりしたライター外装のオレンジに合わせます。ちなみに5分以内の簡易的な調色であれば特に調色費は必要無く、また艶具体についても「艶消し」「半艶」「艶有り」のいずれかから選んで頂ければ特に追加費用は必要ありません。今回はライターの艶具合にもっとも近い「艶消し」のクリアーを使う予定です。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

TREKカーボンフレーム 作業前準備

trek7作業前と言っても本格始動はまだ先で、そもそも先週注文したM3のブラインドナットがまだ届いていませんでして・・・(遅)。

という事ですが折角なので各付属品を取り外す前に重量を計っておきました。今回のオーナー様は特に気にされていないようですが、以前cannondaleのカーボンフレームを御依頼頂いた時は結構ここに重きを置いていたのでかなりシビアに作業をしたのを覚えています。まあそれはそれで結構楽しかったのですが(病)。

という事で今回のフレームは991.5グラムになります。既存の塗膜を剥がして新たに塗るのはクリアーだけですからイメージ的には軽くなりそうですが、今別件で作業しているDUCATIのカーボンカウルよろしく巣穴が多いとクリアーの塗装を何工程も行わなければならないので、むしろサフェーサーやパテを塗ってさっさと巣穴を埋めてしまってクリアー塗装は一回分(一台分)のみとした方が軽く済む可能性も無いとは言えないのです。ただ当然下地塗料(サフェ)と上塗り塗料(クリアー)では比重が違いますから塗装回数=膜厚だけに依存する訳では無いですけどね。

機会があれば旧塗膜を削った状態、下塗りのクリアーが終わった時点でも再度計測してみたいと思います。どうぞもう暫くお待ち下さいませ。

BMWパニアケース蓋塗装 完成

bmw222大変お待たせしました!BMWのパニアケースの蓋、本日完成となります。

bmw223色はBMW(MINI)の純正色「ライトホワイト」(カラーコード:B15)で、少しグレーっぽい白となります。

bmw224ソリッドカラーの場合は「1コートソリッド」と「2コートソリッド」の二種類の塗装方法があって、前者はクリアーに直接顔料が入ったような塗料ですからベースコートの塗装は必要なく直接白を塗って終わりで、後者は「ベースコート+クリアー」といった塗り方ですから白を塗った後にクリアーを塗ります。ただこれだけだと「じゃあ1コートソリッドだとクリアーは塗らないの?」と思われそうですが、先に説明したとおりクリアーに直接顔料が含まれているので塗り方はクリアーそのまま、見た目の仕上がりもクリアー塗装したのと同等になります。

長所・短所はどちらもありまして、品質的に言えば確実に2コートソリッドの方には分がありますが、使う塗料溶剤分のコストや環境負荷を考えれば1コートソリッドの方が優れています。近年はベースコートに水性塗装が採用されているので、クリアーも水性に出来れば2コートの方が環境面で言えば確実に優れるんですけどね。ただそうなると1コートソリッドも水性化が可能ですし、また水性塗料はVOC(揮発性有機化合物)は削減出来ても乾燥に必要な熱量が増幅してしまうので温暖化の問題も出て来ますしね。この辺がまだ微妙な感じらしく、私的には今後の塗料メーカーに期待しています。そう言えば全然関係ないですが、今度のカンブリア宮殿(と言うテレビ番組)は関西ペイントさんらしいです。多分面白いと思いますので是非どうぞ→ オフィシャルサイト予告

bmw226それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!