ランエボ内装パネル 塗装承ってます

lanevo 先日無事到着しておりましたランサーエボリューションの内装パネル4点です。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

ご依頼内容としては、

「日産GT-RスペックV純正色アルティメイトオパールブラックでの塗装を」

との事なのですが、この色は特殊な原色(所謂マジョーラカラーとかクロマリュージョンなど)が使われているのでまずそれを入手するだけで数万円が掛かってしまいます。

が、一応その原色を使わない配合データと言うのも存在していて(奇跡かと・・・)、ただそんな筈も無いと思ったので一応メーカーに問い合わせてみたところ、「ボディーカラーにはならないと思いますが目立たない箇所ならそれらしく見えるかも知れません」との事で、今回の内装パーツくらいならこれで問題無いと思った次第です。材料費だけで4万円とか掛かっていたらあり得無いですからね。むしろ助かりました。

lanevo1 で、被塗物表面は細かい凸凹状になった「梨地」で、このままトップコート(上塗り塗料)を塗ってもこの素地が残ってしまい艶の無い仕上がりになってしまうのでまずは下地で平滑にしなければなりません。

通常これを平滑に仕上げるには「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が必要ですが、これをやると上塗り作業以上に大変なので費用もそれなりに上がってしまいます(付帯作業と言うことで倍にはなりませんがそれに近いです)。

ただ今回の梨地はそこまで凸凹が深くは無いので、これであればいつも利用している「2度塗り」の方法で対応出来そうです。その名の通り二回分塗るような作業となるのですが、サフェーサーのように激しい研ぎ作業は行わないので作業時間は短縮出来ます。

ただし梨地の目が大きい(粗い)場合にはこれは逆効果で、梨地が埋まらないどころか細部のディテールまで潰れてしまい、失敗した塗装をさらに塗り潰して誤魔化したような仕上がりになってしまいます。素地の悪いヘッドカバーに直接缶スプレーで塗ったような感じで、「これじゃ塗らない方が良かったんじゃ・・・」といった仕上がりかと思います。

lanevo2ちなみに樹脂素材は一番大きい部品がABSでその他はPPです。見た目は同じでもそれぞれの樹脂の特性は全然違います。

それぞれの素材で塗装屋的に感じる違いとしては・・・

【ABS】アクリルニトリル・ブタジエン・スチレンの合成樹脂

■メリット

・塗装との相性が良い(プラスチックプライマー塗らずとも多分大丈夫です)

・加工性が良い(切ってもくっ付けるのも簡単です)

・色を混ぜ易い(未塗装でも鮮やかな赤など着色樹脂として作れます)

■デメリット

・割れ易い(車のバンパー(PP)が割れなくてバイクのカウル(ABS)が割れるのはこのせいです)

・溶ける(シンナーで表面が溶けます。シリコンオフで溶ける最悪な場合も多々あります)

【PP】ポリプロピレン

■メリット

・割れ難い(なので車のバンパーやストレスの掛かる部分に多用されます)

・耐候性が良い(塗装無しでも比較的耐えられます。未塗装品のモールやグリルはこれでしょう)

■デメリット

・修理が難しい(熱可塑性素材なのに溶かしてくっ付けられません)

・塗装が密着し難い(現代のプライマーがあれば問題無いですがこれを忘れると完全に剥がれます)

・色が乏しい(黒ばかりなのはこれのせいです)

といった所ですかね。身近な物にはそれぞれの特性を活かして活用されているので普通に使う分には不都合は無くむしろ色々助けられていると思います。塗装屋としてはPPは出来るだけ何も触れずにそのまま塗りたいと言うのが本音です。切削性が非常に悪いので削ろうとしても中々削れてくれませんので・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

 

180SXテールランプ類一式 塗装承ってます

180sx これらの部品は結構前には到着していたのですが、内容がちょっと変更となりましたので紹介が遅れておりました。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

上の画像にあるテールランプはオーナー様自ら自家塗装されたテールランプで、ただこちらを剥がしての塗り直しとなるとちょっと大変でして、さらに折角剥がしてもひび割れてしまった等のリスクもありますので、この後新たにテールランプを手配して頂ける事となりました。色々と御手配頂き有難う御座いました。

180sx1 そして新たに届いたのがこちらのテールランプです。一番上にある画像はその時に撮影した物だったので内容をすっかり忘れていましたが、今回新たに届いたテールランプと全く同じ物だったんですね。全然気が付きませんでした・・・。

180sx2内部反射板はシルバーではなくゴールドっぽい色味になっています。多少劣化も見られますが外側のレンズに色が付けば殆ど解からないレベルになると思いますから御安心下さい。

改めて今回のご依頼を紹介させて頂きますと、

■テールランプ・・・レッドキャンディー(中央ウィンカー部分を薄くするような感じで)

■サイドマーカー&ハイマウントストップランプ・・・「極薄め~薄めの間」のスモーク

となります。クリアーはどちらも「クリスタル」の仕様となります。

テールランプについては今回はクリアー抜きではなく、グラデーションっぽくする感じで中央付近を薄くするような感じに仕上げます。以前行った180SXのテールランプでも同様の仕様にしましたのでそちらをちょっと紹介させて頂きますね。

180sx3こんな感じになる予定です。どこが薄くなっているのかはこの画像からは判断出来ませんが(謝)中央付近は周りに比べて半分くらいの濃度になっている筈です。

で、その時納品後に実際にオーナー様にレポートをして頂きましてコメントを頂いていますのでちょっと紹介させて頂きますね。背景にあるのは懐かしの善通寺です(憧)。180sx4

「今日時間が空いたので、テールランプを装着してみました。
社外品なのでコーキングを施した上で慎重に取り付けました。
純正のくすんだテールに比べ、キラキラ感が出て車が若々しくなりました。
出回っているクリアタイプでは、こうは演出できなかったでしょう。
LED内蔵型のテールとも違い、自分の好きなLEDバルブを入れて遊ぶことが出来るのも嬉しい誤算です。
これで、堂々と高年式車の前を走ることが出来ます。
高畑さんに依頼して本当に良かったと思います、有難うございました。」

「さてバルブ遊びですが、手元に余ったバルブを緑に塗って実験してみました。
ドライブがてら、わざわざ善通寺まで行って撮影しました(笑)
添付した画像を見て頂ければだいたい分かりますが、LEDはオレンジに光りました。(備考>画像のがそうです)
オレンジバルブは限りなく赤に近く光ります。
グリーンバルブは画像では光り方が弱いのですが、確かにオレンジに光りました。
ですが反射板に近い根元の光源は緑色にも光るので、橙と緑が同時に点灯して何だか気持ち悪かったです(汗)
緑バルブを赤レンズで通すとオレンジ色っぽく光ることは分かったので、テールの形状次第では綺麗に光るのではないでしょうか。」

との事です。そうですそうでした、この時は一般的なオレンジバルブだったので赤くは光らなかったんですよね。

今回はウィンカー部分が既にLEDなので交換する訳には行きませんからこの時よりも赤味を薄くした方が良さそうです。これに注意して作業したいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

 

VMAX1700ウィンカーレンズ スモーク塗装承ってます

vmax 先日無事届きましたVMAX(大型バイク)のウィンカーレンズとテールランプの合計5点で、濃度「薄目」のスモーク塗装を承りました。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

今回のご依頼としては、

・スモーク濃度「薄め」

・オプション「クリスタルクリアー」

となります。

vmax1最近ジワジワとバイクのレンズのご依頼も増えてきましたが、そもそもバイクのウィンカーレンズなどは比較的アフターパーツとして色々売られているので塗装の需要はそんなに無いかと思っていました。今回のレンズ類はどれもLEDタイプの物でレンズカバーは一体式になっていて、これでスモークになっている物が無かったか或いは好みの濃度では無かったのかも知れません。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!