ロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

road20こちらも大変お待たせしました!ロードスターのヘッドカバーは結晶塗装の黒で本日完成となります。何だかんだ一ヶ月掛かってしまいましたね。お待たせしました。

road21 比較的この型のヘッドカバーはご依頼が多いのですが、理由としては純正未塗装のままだとアルミ素地の表面が酸化して色が黒ずんでしまい、その内粉を吹いたような腐食が進行してくるからで、ただ普通のオーナーであればそれも気にならないと思いますが、車が好きな方はエンジンルームもちょくちょく開けるのでどうしても気になるのでしょうね。私も昔はそうでしたが・・・(懐)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SAABヘッドカバー結晶塗装 完成

saab3 大変お待たせしました!珍しいサーブのヘッドカバー、本日完成となります。ちょっと紹介が出来なかったのですが「SAAB」の凸文字部分は先日研磨しておいてクリアーも塗っておきましたので明日には発送可能です。

saab4色としてはオレンジと言うよりは「サンド」と承っておりますので、白と黒と黄色を入れて濁らせてみました。派手過ぎず渋い色味に仕上がっているかと存じます。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

レンジローバーアルミホイール 下地作業

range8 先日いつものサンドブラスト屋さんに送っておいたレンジローバーholland&hollandのアルミホイールです。私的に予定していたよりも随分と早く仕上がって来ました。

range9 元の状態からは考えられない状態です。旧塗膜は勿論、所々に出ていた腐食も根こそぎ除去されて来ました。さすがプロの仕事です。

range10 勿論裏側も綺麗さっぱり何もなくなりました。ただ当初は「塗るのは表側だけで」といった予定でして、ただどうせやるならばとこんな状態にまでなりました。まあここまでやると気持ちは良いですよね。

ただこの状態では放置出来ないので(腐食が進行します)早速防錆処理の作業を開始するとします。まずはホイール全体を上から下に綺麗なシンナーで洗い流して洗浄&脱脂作業を行います。シリコンオフを使わないのはコストが高いからで、今回のように洗い流して使う場合はかなりの量を使うので、だったらと言うことでいつもの浸け置き用剥離槽の上にホイールを置いて上から洗い流すようにスプレーし、下に落ちたシンナーは廃液になりますが実はそのまま剥離用の溶剤としてリサイクルされます。無理なく無駄なく、といった所ですかね。

range11 そして最初に防錆効果が非常に高い浸透型エポキシプライマーを塗ります。万が一最初のサンドブラスト処理で腐食が除去しきれていなかったとしてもこれでさらに防止出来ます。勿論防錆・防水効果も抜群です(ただし作業はちょっと面倒なので日常的には使いません)。

ちなみに表と裏を一緒にやるのはちょっと大変なので先に裏側を塗装し、少し熱を掛けたらひっくり返して表側を塗ります。

range12 裏側に続いて表側を塗った状態です。この状態で表裏を一緒に塗る事も勿論可能ですが、これだと裏側はどうしても塗り難いので別に塗った方が楽で確実なのです。

また表側はこのプライマーだけでは無く続けてサフェーサーも塗る事になります。所謂「ウェットオンウェット」ですね。順番とタイミングを誤るとチヂレや密着不良になりますが、上手く使いこなせば効率よく密着性がすこぶる良い組み合わせとなります。

range13上面だけ色が違うのが判ると思います。エポキシ+ウレタンの組み合わせです。

エポキシプライマーもサフェーサー同様に厚塗りは出来ますが、その特性からして切削性が非常に悪く(その分強いと言う事ですが)、それを削って下地を造るというのは現実的ではありませんので、比較的ラインの造りやすい2液ウレタンサフェーサーを組み合わせて作業し易い下地にするのです。

塗装の面白い所は、こういった作業を自分の好きなように組み立てて出来る事で、最終的には結果が全てですが(見た目も耐久性も)、ただそれに至るまでの過程は自分で責任さえ取れば比較的自由だということです。今回のホイールも最終的に同じ仕上がりだとしても数通りの作業方法がありますから、その中で一番早く良い結果になる物を選べば良いのです。

今回は「とにかくアルミ素地剥きだしの時間を減らしたい」という事でいきなりプライマーとなりましたが、本来であれば先にパテでガリ傷を修理するのがセオリーだと思います。今回ガリ傷はそのままでプライマー~サフェまで塗装となっています(パテは後にやります)。 なので作業時間は余計に長くなってしまっている訳ですが、その分をウェットオンウェットでの作業で短縮させていたりする訳です。

と言う以前に、実はエポキシプライマーなんて普通は使いません(使わせて貰えません)けどね。この辺は好きでやっている事なので別に良いのです。この後50年くらい持ってくれれば・・・と言う希望はありますので。

ちなみに表面は2トーンカラーでの色分けになるので、やはり本塗りでも裏側と側面を先に仕上げる予定です。やろうと思えば全部一気に出来無い事も無いですが流石に疲れてしまいますからね・・・。体力が落ちた分ネチネトと小刻みでいきたいと思います。

CANNONDALE F400 下準備

cannondale6 溶剤層に浸け置きしておいたアルミフレームです。途中出してはスクレーパーで擦ってまた浸け置きしてを繰り返して殆どの旧塗膜は取れました。

この後全体にダブルアクションサンダー#120でアルミ素地表面を研磨し、細部についてはサンドブラストで処理する事になります。

cannondale7 ブラストボックスの中です。蓋を閉めたらガラス越しにフレームを見ながら作業をしていきます。

cannondale8 プライマーを塗る前に撮影をしておくのを忘れてしまったようです。失礼しました・・・。

フォークは先週塗っておいたサフェーサーを研磨してあります。フレームはサフェーサーは塗らず、表面を軽く研磨したらそのまま本塗りとなります。

cannondale9 そして続けて色も作成しておきます。

今回はグレーをベースに「cannondale」の大きなロゴを赤でダウンチューブの下に入れます。どうせなので以前紹介したイメージイラスト紹介しておきますね。

cannondalef400イラストと実際の色では色味が違いますが、本来の色は下の色見本帳の方になりますのでイラストの色は余り気にしないで下さい。

cannondale10白い棒が指している色が今回オーナー様が選ばれた色です。使った色としては4色で、

・白・・・60%

・黒・・・20%

・オーカー・・・15%

・ブラウン5%

といった感じですかね。使っている原色は白系では基本的な構成で、STANDOXではMIX570・571・574・567ですが、DUPONTで言うとAM1・5・81・84といった所でしょうか。これにグリーンまたは青をで白系の調色はほぼカバー出来ます。時々レモンイエロー系も使っていたりしますかね。ちなみに白の調色は一番簡単そうで実は一番難しいです(私的見解ですが実際そう思ってます)。

それではタイミングが来ましたら本塗りに入りたいと思います。ただこちらはちょっと後ですかね。先に色々やる事が詰まっておりまして・・・。どうぞもう少々お待ち下さいませ!