アウディTTステアリングバッジ 本塗り

 先日サフェ入れまでを行っていたアウディTT用ステアリングバッジです。

ガイドコートとして、黒のベースコートをパラパラとドライコートで拭いた状態で、この後#600→#800で水研ぎを行います。

 ご指定頂いていたイモリ(もしくはヤモリ)のロゴは、既存のデータだと少し大きかったので、1ミリずつ小さくした物を3種類用意し、一番塩梅の良い物を使う事にしました。

 台にセットし、よく脱脂処理を行います。プラスチック素地が露出している個所にはプラスチックプライマーを塗布します。

 色はどちらから塗るか迷ったのですが、今回はイモリの位置決めが肝になるので、シルバーから塗る事にしました。尚こちらのシルバーは、前回ご依頼頂いたミラーカバーの塗装に採用した銀灰色=FORD 「BRIGHT ARGENT」(カラーコード:M6506G)となります。白が沢山入るシルバーですね。

 マスキングシートに水を塗り、丁度良い位置に貼り付けます。

 その後よくエアーブローをして水気を飛ばし、今度は黒を塗ります。

 マスキングシートを剥がしました。

良く乾燥させ、

 クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

尚、実際に装着されると尻尾の方(プレスラインよりこちら側)は見えなくなるとの事です。

後からご依頼を頂いたハイマウントストップラインプとリヤフォグは先日本塗りを終えていますので、一緒に完成のご案内が出来ると思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE BETA58Aマイク塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSHUREのボーカルマイクBETA58Aの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はグレーメタリックの塗装で、クリアーは塗られていない艶消しの状態でした。

 今回は本体と網の部分を「クロマフレア風No.4」の塗装で、グリルボールのリング部分を「ピンクゴールド風」の塗装にしています。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

 「クロマフレア風No.4」は元々パウダータイプの顔料で、それをSTANDOXのバインダー(樹脂)に混ぜてベースコートとして使っています。初期の頃は粒子が粗い割りに色変化が弱くてイマイチでしたが、その後色々な顔料を海外から取り寄せて採用しています。

 また今回はリング部分を「ピンクゴールドっぽく」とご要望を頂きまして、それらしい雰囲気の色も作製してみました。→ピンクゴールド色見本 作製

既に塗料を売って欲しいといったお問い合わせを頂いているのですが、これは単にSTANDOXだから難しいと言うだけで、模型用などでは普通に市販されていると思いますので、そちらをご利用頂ければと思います(SPFシルバーを使っているので無用にコストが高いです)。

 クロマフレア風No.4は「紫→橙→黄」と変化する色です。

ちなみに「風」では無く「本物のクロマフレア顔料」は以下リンク先にあるような塗料となります。日ペのマジョーラもこの顔料を使っています。

特種塗料と言うかクロマフレア顔料

 ストロボを使った撮影もしてみました。

 画像はどれも縮小以外未加工です。

 ちなみにですが、今回丁度同じマイク=SHURE BETA58を並行して作業しておりまして、ちょっといつもと違った仕様で行ったので紹介をさせて頂きます。

どちらも同じマイクで、向きも同じです。エンブレムがあるべき所に無いのが判りますでしょうか。

通常は行っていないのですが、プロの方がご使用されるとの事で特別にカスタムをお受付しました。元々あったエンブレムを剥がし、窪んだ個所を滑らかに削って構造用エポキシ接着剤(3Mパネルボンド)で埋めています。自動車補修(自動車板金塗装)に携わ差っている方なら普通に出来る事ですが、マイクでこれを行うのは珍しいかと思い一応撮影しておきました。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。GW中も暦通りの営業ですので平日であれば発送可能です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

靴磨き木箱塗装承ってます

先日到着しておりましたSAPHIR社の靴磨きセットの木箱となります。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 現状は茶色の木目のクリアー仕上げになっていて、今回はこちらを艶消し黒の塗装で承っています。

 各部品はネジ等では無く、全て打ち込みで固定されている為、取り外しが出来ません。

 ロック部や、

 蝶番部も釘やネジでは無く、タッカーのように先端が尖った部分を直接本体に打ち込むようにして固定されています。

 また今回は内側も同様に、艶消しの黒の塗装で承っています。

 こちらも分解は(壊さずに行うには)不可能な構造になっています。

 塗装する範囲は木目の個所と金色の部分で、中のシルバーのシャフト以外は全て艶消しの黒の塗装で承っております。

表面には木目の凸凹も残っていますが、艶消し仕上げならこちらも余り気にならない程度になるかと思います。

逆にこれを艶あり仕上げにする場合は、まずこの木目の凸凹を平滑にする為の作業が必用で、以前同じような木目柄のメモリアルスタンドを艶々の白にする!といったご依頼がありましたが、非常に大変でした。こちらのタグから施工内容が見れますので、宜しければご参照下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!