テールランプ等透過性塗装 下準備

次の透過性塗装のターンで本塗り予定のテールランプ一式です。現在レンズ関係の塗装が多くなっていますので、今回は小刻みに進めていく事にしました。


ジープグランドチェロキー テールランプ塗装承ってます

エリシオンリヤガーニッシュ塗装承ってます


今回のターンは全て新品なので清掃はエアーブローのみとし、被塗面以外の部分をマスキングします。

グランドチェロキーのテールランプは純正品ですが、社外品ばりにバリが酷いです。うっかりケガをしてしまうレベルなので#120→#180で削り通し、その後#320→#400→#500で均しておきます。

その後は被塗面全体を#800→#1300相当で足付け処理を行い、脱脂清掃し、あとは本塗りのタイミングが来るまで埃の掛からない所で保管しておきます。

それでは作業がまた進行しましたら紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

サーブ1/43ミニカー塗装承ってます

先日到着しておりました、ミニチャンプスの1/43スケールの「サーブ9-3,5ドア」と、2ドアタイプのミニカーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

塗装をご依頼頂いているのは左側の5ドアの方で、右の3ドアの方は万が一の部品取り用としてお預かりしました。ボディの形状は違いますがヘッドライトやテールランプ、ハッチバックの窓ガラスなどは共通のようなので、以前施工したレンジローバーミニカーのように窓ガラスが割れてもこちらが控えていればあれば安心と言う訳です。

現状はブルーメタリックに塗装されていて、今回はこちらをSAAB純正色の「シラスホワイト(Cirrus white)」(カラーコード:153)への変更で承りました。

2台はそれぞれ同じ色の設定だと思いますが、色は結構ブレています。

ドアは空かないタイプで、大よその作業内容は以前施工した1/43サイズのポルシェと同じような内容になるかと思います。

エンブレムについてはクリアー下に貼ってあるので再利用は出来なく、こちらもポルシェの時と同様、何とかデカールで再現してみようと思います。ただSAAB SCANIAのバッジは小さすぎるような気が・・・。

とりあえず底のネジを外して簡単にですが分解をしてみました。

 窓ガラスはカシメで止まっているだけなので無事外せそうです。

その他グリルやヘッドライトも極力再利用出来るよう丁寧に取り外すようにし、万が一の場合は3ドアの方を使わせて頂こうかと思います。

尚、今回は参考画像もご用意頂きましたのでそちらも紹介をさせて頂きます。

当店にお問合せをされた事がある方はご存じだと思いますが、今回のようなミニカーの場合、当店で施工する事を余りお勧めはしておりません。それ専門で扱っているショップさんも沢山いらっしゃいますので、そちらの方がご希望に沿えたり、また費用も抑えられる可能性が高いからです。

ただ今回のように「是非お願いしたい」を言われましたら、出来る限り(勿論掛けられるコストの範囲内で)尽力させて頂きたいと思います(ミニカーに限らず全てそう思ってやらせて頂いております)。

バッジやエンブレムはミニカーと同様になっているので、これらも何とか再現したいと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スカイライン用ブレンボキャリパー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたBNR32純正フロント、BNR34後期純正のブレンボキャリパー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

  元々はいつものようにクリアー層が剥がれていたり、

色が焼けたり褪色してしまったりしていましたが、

裏側の比較的元の色が残っている部分で似た色を作成し、

旧塗膜の剥離(サンドブラスト)、洗浄、オーバーホールをいつものブレーキ屋さんに施工して貰ってから、

 塗装を行いました。

ロゴのサイズはフロントが横幅80mmで、

リヤが40mmとなります。

ロゴの色はいつも使っているフェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)を採用しています。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

車体に固定するボルト取り付け部などには塗膜の厚みを避ける為、プライマーとベースコートの黒だけを薄膜に留めています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE BETA58Aマイク(レッド&ブラック) 本塗り

先日お預かりしておりましたSHURE BETA58Aボーカルマイクです。

本体は#800相当で空研ぎ、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行っています。

今回はこのようなデザインでご指定を承っておりますので、こちらに沿って作業を行います。

まずは隠ぺい力の高いシルバー(VW社のリフレックスシルバー)を1コート塗り、その上に粗目のメタリック(MIX598)を2コート塗って輝きの強いシルバーの下地を作ります。

 グリルボールは全体を黒に塗装します。

その後指触乾燥したら中央のリングの上下以外をマスキングします。

この状態からマイク本体と同じようにシルバーを塗り、

 続けて透過性の赤=キャンディーレッドを塗布します。

マスキングを剥がしました。こちらはこれで一旦保管しておきます。

マイク本体も同じようにキャンディーレッドを重ねます。艶が出ていますがこれもベースコートです(顔料分が少なく硬化剤も入れているので艶が出ています)。

micその後黒を塗っていき、イメージイラストを参考にグラデーションを掛けていきます。

指触乾燥=テープフリーな状態になったら、予め作成しておいたマスキングシートを貼り付けます。直前までデカールにするか考えたのですが、上手くカット出来たので塗装で行う事にしました。

 黒を塗り、マスキングを剥がしました。

 ここまでがベースコートで、

 最後にトップコート=クリアーを塗ります。

尚こちらは普通のクリアー(艶あり)で、この時点では「下塗り」の状態となります。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

完全硬化後、再び塗装準備を行います。まずはプレート部分のマスキングを貼り直し、

研磨~足付け処理を行います。

先ほどの画像だと見た目が美しくないですが、これは下塗りだったのでクリアーを控えめにしていた事、またBETA58AはSM58に比べて素地の状態が悪い(旋盤痕が深い)ので、磨き処理をしないとその痕が目立つ傾向にあります。以前は艶消しなら大丈夫だと思っていましたが、やはその痕が見えてしまったので今は二度塗りにしています。

 最終#1300のペーパーで均したらよく脱脂清掃し、

今度は艶消しクリアーを塗ります。こちらも艶ありと同様2液硬化型のウレタン塗料です。垂らすと修正が出来ないので艶ありの時に比べると控えめに塗っています。

 その後時間が経って艶が消えた状態です。

  一旦下地を整えてから塗っているのでツルンとした美しい艶消しに仕上がっているかと思います。

ロゴの部分はよく見ても段差は感じられないと思います。

ここでグリルボールも合流して一緒に艶消しクリアーを塗りました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用ブレンボキャリパー 素地調整

 先日マスキング作業を行っていたバイク用のブレンボレーシングキャリパー一式です。

現状は黒アルマイトが施されているのでこのまま塗っても上塗りもプライマーも密着しませんから、物理的な足付け処理としてサンドブラストを行います。

また今回はこれの為に新しいメディアを用意しました。

アルミナ#180で、いつも使っているガーネット(#50くらい)に比べて目が細かいのが特徴です。これを直圧用のタンクに入れて使います。

キャリパーをブラストボックスに入れ、

 サンドブラストを行います。

今回直圧を使ってみたのは、エアー厚を抑えてマスキングを飛ばさないようにしつつ、隅まで当てると言う事で試してみています。

とにかくマスキングが飛ぶと(剥がれると)その時点で全てが終了と言う恐ろしい事態になるので(想像すると胃に穴が開きます)、とにかく保険に保険を掛けて確実な道を歩めるよう努めました。

 と言う訳で無事ブラスト作業が完了です。

特段黒い部分を剥く必要は無く、サンドブラストが当たって被塗面が荒れていればOKです。

 マスキングシートが覆いかぶさった角の部分は黒い部分が残っていますが、ブラストはしっかり当たっているので問題ありません。

凹み文字部以外にはブラストが当たらず、無事難関を超えました。

 尚この状態だと少し粉っぽいので、

一旦全体を水洗いし、この後凹み部分を脱脂清掃しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!