ジープグランドチェロキー テールランプ 本塗り

 先日下準備を行っていたジープグランドチェロキーの純正テールランプ&リヤフォグの計6点です。

透過性塗装は異物が入ると延々残ってしまう(見えてしまう)為、本塗り前日にはブース内の床・壁・塗装台・棚板をスチームで洗浄しておきます。

脱脂清掃し、よくエアーブローをしたら再度脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布します。

 濃度については「高級感のある深い赤に」との事でご指定を頂いておりますので、黒くなり過ぎないよう注意してスモーク(ベースコート)を重ねていきます。

以前施工した画像を参考にして少しずつスモークを重ねていきます。

リヤフォグもテールランプと同じような濃さにしていきます。

濃度が決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 元々の朱色のような薄い赤に比べ、引き締まった赤になっているかと思います。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用ブレンボキャリパー凹み文字部塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたバイク用のブレンボレーシングキャリパー一式の凹み文字部の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

当店に届いた時はこのような状態で、

元々はこのような状態だった物から黒アルマイトに変更されたとの事でした。それだけで普通では無いですよね・・・。

ただしこの状態だとアルマイト処理された上に赤い塗料が乗せられているだけなので密着はしておらず、この時のように使っている内に経験で勝手に剥がれて来てしまうそうです。少し前にお問合せがあった方は新品から一年半で浮いてきたそうで・・・。

と言う訳で、今回は凹み文字部以外をマスキングし、「サンドブラスト→プライマー塗装→上塗り」といった工程で行っています。

普通の方なら簡単そうに思えますが、とてつもなく手間が掛かってリスクのある内容でした(私も軽く考えていました・・・)。

場所が平面では無いというのが難しい所でもあったと思います。

恐らくですが、オーナー様的には車体をモノトーンカラーに統一しようとされているのではと思い、わざわざ黒アルマイトにし直しているのだと思います。

塗装面積で考えると大分コストが高くなるのですが、こちらの前にご依頼を頂いたカーボンフォークの塗装で勢いに火が点いてしまったのでは(笑)と思う次第です。

 サンドブラスト中にマスキングが飛んで行かなくて本当に良かったです(勿論2重~3重に保険を掛けました)。

いつものように各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

RB20ヘッドカバー等エンジンパーツ5点 下準備

先日お預かりしておりました日産RB20のヘッドカバー、プラグカバー、タイミングベルトカバー(上下)の部品5点です。

その後アルカリ洗浄槽に浸け置きし、シーラーを切り取ります。

とても特徴のある形をしたシーリングで、これを同じように再現するのは難しいですから、形を崩さないようカッターで切り落し、最後に同じ素材のシリコーン系シーラーで取り付けるようにします。

この後はヘッドカバー(タペットカバー)と一緒に溶剤槽に浸けて塗膜を剥離します。

プラグカバーの方も同様にカットしました。

こちらのプラグカバーについては、貼られているアルミプレートをそのまま塗装するので溶剤槽には入れず、再びアルカリ洗浄槽に浸けておきました(アルカリ液でもある程度塗膜は剥がれてくれます)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE BETA58Aマイク(レッド&ブラック) 塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSHURE BETA58Aボーカルマイク塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はグレーメタリックの艶消し仕上げ(クリアー塗装無し)の状態だった物を、

キャンディーレッドと黒のグラデーションに塗装し、艶消しクリアーを使う事でアルマイト風の仕上がりにしました。

  グリルボールのリングもキャンディーレッド&ブラックで塗り分けをしています。

裏側の下部にはネームロゴを塗装で入れてあります。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

 こちらは自然光で撮影した画像です。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

バイク用ブレンボキャリパー 本塗り

 先日凹み文字部のサンドブラストまでを行っておいたバイク用のブレンボレーシングキャリパー一式です。

サンドブラスト用に作ったカットデータだと塗装には合わないので、改めてデータを修正し、さらに文字毎を分割してピッタリ合うようマスキングを行っています。またマスキング前にはシリコンオフでしっかり脱脂処理もしています。

 隙間は細く切ったマスキングテープで覆います。

 その後キャリパー全体をマスキングします。

場所を一階に移動し、台にセットして本塗り準備完了です。

よくエアーブローし、毛埃等を噛んでいないか確認しておきます。

サンドブラスト作業に比べれば塗装の方はプレッシャーは低く、塗料が食み出てもアルマイト処理された箇所に着いた塗装は簡単に落とせるからです(それ故に被塗面にはサンドブラストを行っている訳です)。

使うのは0.5mm口径のSATAエアーブラシです。

まずはプライマーを塗布します。

側面までしっかり届くよう、角度を付けて全方向から塗り込みます。

プライマーが乾いたら、

 ベースコートの白を塗ります。

色はVW社のキャンディーホワイト(LB9A)を採用しています。白々しくなく(青白く無く)、しっかりとした白といった感じです。

 ベースコートの白が乾燥したら、

クリアーを塗ります。

クリアーはいつも通り2コート塗っていて、ドライコートでは無くここもしっかりウェットで塗り込みます。イメージとしては純正同様濃いネタ(粘度の高い塗料)を流し込んだような仕上がりを意識しています。

 実際の塗装では二回目のクリアーを塗ったら直ぐマスキングを剥がしているので一個ずつ作業をしています。

凹んだ文字の側面までしっかり色(プライマーも)が入っているのが判ると思います。

 実際には色が食み出た部分もあって(食み出るのはOKと当初から考えていました)、そういった箇所は綿棒にシンナーを浸して拭き取っています。

まだ終わっていませんが、今回の塗装はいつものベタ塗りに比べると神経を遣って大変な作業でした(とにかくリスクが高かったです)。

純正の塗装は浮いて剥がれてしまいますが、今回の塗装はキャリパー全体を塗るのと同じようなやり方ですので、実用(レース場でのタイムアタックをするような走り方)をしても問題は起きないと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!