UAZ-452バックランプレンズ(3個目)本塗り

先日一回目のクリアー塗装(下塗り)を行っておいUAZ-452のバックランプレンズ(3個目)です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

平面は#800~#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン~オレンジ)で研磨し、

凸凹した部分はウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。表面積を増やし、ぬれ性を高めてこの後の塗料の密着性を良くする為ですね(逆に何もしないでそのまま塗るといずれ間違いなく剥がれます)。

マスキングを貼り直し、台にセットします。

よく脱脂清掃をしたらエアーブローを行って本塗り開始です。プラスチック素地は露出していないのでプライマーを塗る必要はありません。

そしてクリアーを本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

塗装の役割としては大きく分けて「美観」「保護」「識別」で、今回わざわざ2回塗っている事から「保護」がメインとなっているのが判るかと思います。こちらのパーツは経年でボロボロになってしまうとの事なので、恐らくは紫外線に弱い素材が使われているのでは、と思う次第です(例えばエポキシ系等)。

「だったら一度に4コート塗れば良いのでは?」と思うかも知れませんが、塗り重ねて流動するクリアーは、どうしても頂点や角で塗膜が薄くなりがちなので、2回に別けて塗る事でそれを防いでいます。

例えばトップコートに直接顔料を入れた仕様で塗る「1コートソリッド」の場合、下地が黒の上に白を塗ったりすると、角で下地の黒が透けて見えるような場合があります。対処方法としては、1コートソリッドなのにわざわざそういった箇所にベースコートの白を塗ったりする事がありますが、そういった箇所はうっかり磨きなどで下地が透けてしまう事もあるので、時間は短縮出来てもわざわざ1コートで塗るリスクを負う塗装屋さんは少ないんですよね(まあ仕上がりを余り気にしない商業車や工業塗装であればドライコートで何とかしたりもするかも知れませんが…)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE KSM8ワイヤレスマイク 本塗り

先日お預かりしておりましたSHURE SLX-D KSM8ワイヤレスマイクです。

被塗面は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行っています。

操作パネルは塗らないのでマスキングをしています。

メッシュ部の入り組んだ箇所はペーパー(研磨布)が当たらない為、ナイロンブラシをウォッシュコンパウンドを使って足付け処理しています。

今回御指定頂いている色はトヨタ「プレシャスホワイトパール」(カラーコード:090)で、右がカラーベース、左がパールベースとなります。カラーベースの白は殆ど原色の白のままなので、かなり白い(明るい)ホワイトパールとなります。

まずはカラーベースを塗布します。

無用に膜厚が付かないようにしつつ、しっかり下地が隠蔽するようにします。3~4コート程を塗りました。

そしてパールベースを塗布します。

ホワイトパールの原色は4種類あって、今回はその中で最も粗い物(MIX826)がメインとなっています。他にブルーパールも入っています。

パールベースに隠ぺい力は無いので、ここでゴミ等が混入した場合はカラーベースからのやり直しとなりますから、通常の塗色に比べるとデリケートな塗装となります。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは艶消し仕様で、塗り方自体はウェットコートですが、この後時間が経つにつれて艶が消えていきます。

操作パネル部はブツ切りマスキングとなるので、2回目のクリアーが塗り終わったら直ぐにマスキングを剥がしておきます。

その後時間が経過すると、このように艶が消えた状態となります。

しっとりと落ち着いた感じのホワイトパールに仕上がっているかと思います。

しっかりウェットコートで塗る事により、ツルンとした質感のよい艶消しとなっています。

ドライコートで塗ると艶を消す行為自体は簡単に出来るのですが、その後の傷が付き易く、また面積が大きい場合には塗りムラの目立つ仕上がりになってしまいます。

塗装屋さんなら判ると思うのですが、塗った後の塗膜が「つや消しクリアーなのに艶が消えていない!」という事が時々あり、私的にはこれの対処方として「とにかく十分に攪拌する」と言う事を徹底する事にしました。本塗りの日は朝来たらまずシェイカーに掛け、2時間くらいは攪拌するようにしています(液体の摩擦で缶が暖かくなる程です)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェアレディZ34ハイマウントランプ塗装承ってます

先日到着しておりました日産フェアレディZ34の純正ハイマウントストップランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容はスモーク塗装ベタ塗りで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

濃さについては以前施工したムラーノのハイマウントストップランプを参考にと承っておりますので、そちらも紹介させて頂きます。

この時のハイマウントストップと同じような濃さで、比較的薄いスモークとなります。

ハイマウントストップランプとしては余り見ない形状ですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スバルGHインプレッサテールランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたスバルGHインプレッサ用の社外品テールランプ一式です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容はいつものレッド&スモーク塗装で、参考までに以前施工した時の画像を紹介させて頂きます。クリアーはクリスタルクリアーの仕様となります。

塗り分けと、スモークの濃さもこの時の内容を参考にと承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

UAZ-452バックランプレンズ(3個目)本塗り

先日下準備を行っておいたGAZ社UAZ-452のバックランプレンズです。

御依頼内容としてはクリアー塗装のみ=レンズの保護の為なので、着色はせずトップコートのみの塗装となります。

プラスチックプライマーを塗布し、クリアーを塗ったら本塗り完了です。

ただこちらのレンズは経年でボロボロになってしまうとの事ですので、念のため(より紫外線を遮断する為)、これまで御依頼頂いた2個と同様、完全硬化後にもう一度クリアーをする2度塗りを行おうと思います。

例えばクリアー塗装一回分で紫外線を80%遮断できるとすると、それを2回行う事でさらにその80%を遮断出来ますから、結果として4%の透過まで減らす事が出来るという訳です(各数値は私的な想像です)。

この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日改めて足付け処理をし直し、二度目の本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!