イヤホンプレート塗装承ってます

 先日お預りしておりました64 AUDIO Fourte Noirのイヤホン左右二個です。

こちらのオーナー様からは以前もイヤフォンの塗装(ロゴ入れ含む)を行っておりまして、今回は新たにこちらの塗装をご依頼頂きました。この度も当店をご贔屓頂きまして誠に有難う御座います!

 塗装するのはイヤホン本体についたプレート部分のみで、出来れば取り外した状態にしたかったのですが、販売店に確認をして頂いても構造が不明、尚且つ非常に高価な物との事なので今回はこの状態で作業を行う事となりました。

 ただこの形状を通常の方法でマスキングをしても綺麗には貼れないので(逆アールの内側は皺が寄って浮きますし、何枚もマスキングテープを重ねると厚みで隙間が出来てしまいます)、今回はこのプレートの輪郭の型データを作製し、1枚で貼れるマスキングシートを作製する事にしました。最近だと、ロジクールのワイヤレスマイクの「G」のロゴをマスキングした時の作業と同じような内容で、今回はそれの逆仕様といった感じです。

ただ今回は貼る面が曲面に差し掛かる為、いつも使っているPP製のマスキングシートだとコシが強くて上手く貼れない恐れがあり、もしかしたら通常の和紙タイプのマスキングテープをレーザーでカットして作るかも知れません。和紙タイプのマスキングテープは薄くてコシが柔らかいので、今回のような場合はその方が貼り易いと思う為です。

和紙タイプのマスキングテープをレーザーでカットしてマスク型を作る例としては、以下の記事が判り易いかと思います。

マスキングテープ レーザーカット

 表面はロゴや模様で凸凹しているので、下処理の段階でペーパーを掛けて平滑にしておきます。

またその際にロゴ部分がクリアー層を突き破って露出してしまった場合は、一旦下塗りとしてクリアーだけを塗って素地を整えてようと考えています。本来であれば全部剥離してプライマー→サフェーサーから下地を作りたいのですが、分解しないこの状態ではそれらが難しい為(フチが汚くなってしまうリスクが高いです)、現状と同じようにクリアーを使おうと思っています。

パッと見は印刷した上にポッティング(注射器などを使って樹脂を盛った仕様)に見えますが、フチにクリアーが表面張力になっているので、最後にクリアーをスプレーしているのが判ります。

尚、既存の模様は印刷等によるものでは無く、銅を薬品(塩素)で表現している物と思われます。青緑色の部分は塩化銅(CuCl2)の色で、この事からこのプレートは銅製だと予想しました。なのでいつもの様にデザインカッターの先端を隙間に入れて持ち上げるなんて事が出来ないのです。

色についてはオーナー様より参考画像を頂いていておりまして、それを基に色を作製します。いつもとは違う方法のキャンディーカラーとなるので、事前にテストピースを作製し、それを送付して確認をして頂きます(テストピースの作製は有料にて承っております)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE BETA58Aマイク 本塗り(下塗り)

先日「レッドアルマイト風」の塗装でお預りしておりましたシュアーのBETA 58Aマイクです。

データはオーナー様に入稿して頂きましたので、それを基にデカールを作製します。

 オリジナルのロゴは抜きではなく「白」と「黒」なので、最初に下色として28ミリ径の円を「特色ホワイト」で印刷をし、その上に文字を抜きにした「黒」を重ね、最後に文字部のみを「ベースホワイト」で印刷しています。さらにその上にクリアーを重ねています。レイヤーは3種類、印刷は4層となっています。

 本体は#800相当で空研ぎをし、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理をしています。

 最初に隠蔽性の高いシルバー(VW社リフレックスシルバー)を2コート塗り、その後輝きの強いシルバー(STX MIX598)を2コート塗っています。

 その上に透過性の赤=キャンディーレッドを4コート塗りました。

ここまでがベースコートの塗装で、通常これに硬化剤を入れる必要はありませんが、キャンディーカラーのように膜厚がつきやすい傾向にある場合は、今回のように予め硬化剤を添加しておきます。

ベースコートを乾燥させたら、デカールを貼る準備を行います。

水に木工用ボンドを溶いて、まずは使わないデカールで練習から始めます。

 今は小物の塗装なのでやらなくなりましたが、車(車体)を塗っていた頃は、本番のクリアーを塗る前に「仮想本塗り」みたいなのをしてから本塗りに挑んでいました。車体の場合は塗装面積が大きく、また一回目のクリアーと二回目のクリアーで塗る場所を変えないと肌にバラつきが生じる為、最もスムース&スマートに塗れる順番を考える必用があったのです。実際にスプレーガンを持つか、もしくは持ったフリをして構え、口からは「プシュー」とか言って(本当)、傍から見たらかなり滑稽ですが、そうやって考えられるリスクなどを回避していました。

 デカールの接着にはマークセッターを併用しています。

 今回は左右にSHUREのロゴ入れをご指定頂きました。通常は前後にしていて、またSM58では無くBETA58でこのロゴを入れるのは初めてです。

 この後は恒温器に入れて40℃60分の強制乾燥を行いました。一日自然乾燥させてから塗る事もありますが、今回はベースコートに硬化剤を入れている為、次の日まで時間を空けてクリアーとの密着が悪くなるのを避けています。

 そしてクリアーを塗って本塗り(下塗り)完了です。お待たせしました!

 今回は「レッドアルマイト風」でご指定を頂いておりますので、この後一旦完全硬化させて研いだ後、次は艶消しクリアーを塗る予定です。イメージとしてはこのような感じですね。

グリルボールも一旦通常のクリアー(艶あり)で塗装し、後日再び足付け処理をして艶消しクリアーで仕上げます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58マイク レース塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSHUREのボーカルマイクSM58の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はいつものガンメタ艶消し色だったマイクを、

 レース生地を使ったキャンディー塗装で仕上げました。

 赤茶色の部分はダイハツ「ルージュレッドクリスタルメタリック」(カラーコード:R45)で、

 全体に透過性の黄色=キャンディーイエローで仕上げています。

 またレース柄の段差を均して平滑にする為、1回目の本塗りの後にもう一度下地処理をしてクリアーを塗布しています。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

 ストロボを使っての撮影もしました。

 こちらが正面となります。

 そしてこちらが裏側です。

 45度くらい右に回しました。

さらに逆方向に回しました。画像はどれもサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE BETA58Aマイク塗装承ってます

 先日到着しておりましたSHURE BETA58Aボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 こちらは本体をピンクゴールドで、グリルボールのリング部分(中央&下部)を紫系、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承っております。

イメージイラストも作製しましたのでそちらも紹介しますね。

紫系の色については最終的に「中間の2のBあたり」と承っております。

ピンクゴールドは以前リング部分に採用する為だけに作った色ですが、サンプル用のマイクも一緒に作製しておいた事で、今回のオーナー様の目に留まったのでは?、と考えております。無駄な作業に終わらなくて幸いでした・・・。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

 

尚こちらの他にもBETA58のマイクは数本お預りしておりますが、それらは納期指定(有料オプション)で承っておりますので、紹介は控えさせて頂いております。もしそちらも掲載をご希望でしたらその旨申し付け下さいませ。

SHURE SM58マイク レース塗装 本塗り

 先日レース柄&キャンディー塗装の本塗りを終えていたSHUREのボーカルマイクSM58です。その後熱を掛けて塗膜を硬化させ、表面を#800~#1300で研磨して平滑にしておきました。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 柄がズレているのはネジを少し緩めた状態で塗っているからで、しっかり締めるとピッタリ繋がるのでご安心下さいませ。

 こちらは穴が開いている方なので裏側となり、巻き付けたレースはここで繋げているのですが、違和感の無い仕上りになるようレースを解いた後に模様が繋がるよう再びレースを当ててここだけもう一度塗っています。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

この後は再び一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!