大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた日産自動車内装パーツ4点の塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
ホワイトバランス(カメラの設定)の理由から、塗装する前とした後とで色の違いが全く判らないのですが、
この様な感じで、元々グレー色だった物を、一緒にお預かりした布のベージュに似せて今回塗装を施しました。
塗装はベースコート(ベースカラー)+艶消しクリアー(トップコート)の2コート仕上げとなります。
ちなみに1コート仕上げといった事も可能で、ただしこれは色々な仕様があるのでここでは割愛させて頂きます。
要は今回の2コート塗装では、見た目はつや消しでも「艶々」と同じ性能を持った塗膜と考えて頂ければと思います。
艶消しクリアーには勿論1液型(ラッカー缶スプレー等)の物もあり、それであれば例えばゴミが付いても直ぐに塗り直しが可能なので比較的簡単な塗装の部類に入るのですが、耐久性は勿論プラモデル等のそれと変わり無いので、今回のような実用品にはどうしても不向きな塗膜となります(勿論それを理解した上であれば問題ありません)。
2液ウレタンの艶消しクリアーは材料自体が高いのは勿論、作業も非常にデリケートな為、上塗り費用は艶々仕様よりも高額となります。
今回のようにシボ模様がある場合、これを下地処理無しに艶々にすると非常に変な仕上がりになるのですが、
これを艶消し塗装とする事で、シボ模様はそのまま残しても違和感のない仕上がりとなります。
勿論塗装する事でシボ模様の凸凹は変化してしまうのですが、そうならないよう膜厚を抑えるよう意識して塗っているので、違和感は感じないかと思います(ただしドライコートで肌を荒らしてしまうと1液と同様傷が付きやすい塗膜になってしますのでウェットコートは必須です)。
こちらのオーナー様からは別件でオーディオ用置物の塗装もご依頼頂いておりまして、そちらは先日完成のご案内もさせて頂いております。