大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたフェラーリ488のリモコンキーカバーの塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
元々は2個お預かりしておりまして、赤い方は先に完成させ、
今回はこちらの、以前当店で塗装した物の一部に傷が付いた物を同色で補修塗装しました。
色はフェラーリ純正色「BLU POZZI」(カラーコード:520)となります。
先日下地処理を行っておいたフェラーリ488のリモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けてサフェを硬化させ、#800→#1500で水研ぎしてラインを整えています。
こちらは以前一度塗装していて、金属製のエンブレムはカシメ部分を研磨→エポキシ接着剤で固定していましたから、穴の部分をドリルで揉んで仮合わせをしておきました。
まずはサフェ部分にグレーを塗布します。白いサフェの上にいきなり色を重ねても隠蔽し難いからですね。
ご指定頂いている色は元々塗ってある色と同様フェラーリ純正色「BLU POZZI」(カラーコード:520)で、先日先に塗った際に残しておいた塗料を使います。
比較的濃い色ですが青系の原色がメインなので隠ぺい力が弱いのが特徴です。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
ぱっと見は黒にも見えるので隠蔽しそうな気もするのですが、実際はそうでは無かったりします。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。組付け作業もあるので少し長めに寝かそうと思います。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日お預かりしておりましたフェラーリ488のリモコンキーカバーです。二個の内の一つは先に完成しておりまして、今回は残りのこちらとなります。
こちらのカバーは以前当店で塗らせて貰った物で、ただその後一か所傷(凹み)が出来てしまったとの事で今回改めて御依頼を頂きました。判り難いのですが「F」の上の山のラインの頂点に凹みが出来ています。
凹んだ箇所に直接パテを塗れば作業的には楽なのですが、それだと後で問題が起きるので(跡が出たり剥がれて浮いたり)、凹みの一番底まで削り落とすようにします。
その後ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って全体を足付け処理します。
削って低くなった部分をサーフェサーで補填しますが、無用にこれを飛ばすとこの後の研ぎ作業が面倒になるので、まず一旦Ferrariの凹み文字部を隠すようにして端を折り込んだマスキングテープを貼ります。完全にピッタリ貼るとそこで段差が出来てしまうので、サーフェサーの境界線が柔らかくするような感じですね。
さらにその上の山のラインの所に、同じく端を折り込んだマスキングテープを貼ります。
プラスチックプライマーを塗り、続けてサーフェサーを塗布します。範囲が狭いので口径の小さいエアーブラシ(0.5mm)を使っています。
この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日これを研いでラインを整えたら本塗りです。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
先日到着しておりましたフェラーリ488純正のリモコンキーカバーです。お預りしたのは2個ですが、一個は納期指定(短縮)のオプションで御依頼頂きましたので、傷の無いこちらを先に塗るようにします。
傷がある場合はその部分を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地処理が必要ですが、今回は新品状態の物なので足付け処理のみでOKです。「元の塗装は剥がさないの?」と思う方がいらっしゃるかも知れませんが、例えば自動車ボディの塗装をする際、元々塗ってある塗膜を剥がすなんて事はまずありません。状態が良い塗膜であれば、足付け処理を行ってその上に塗り重ねるの事が自動車補修塗装では通常の作業となります。
ちなみに自転車フレームの塗装も当初同じ様に考えていたのですが、あちらの塗装は自動車塗膜のように良質な物が少なく(層間でも密着不良が多いです)、結果全部剥してから塗り直す事を基本としました。ヘッドカバーのような工業金属塗装も同様です。屋外保管で数十年雨ざらしにしても錆が出ないなんていう自動車ボディの塗装は、本当に素晴らしい技術で成り立っているのだと思います。
こちらのパーツは元々赤い着色樹脂に赤い塗装が施されていて、裏側はプラスチック素地のままなので念のためこの部分だけプラスチックプライマーを塗っておきます。
尚、今回の塗色は前回御依頼頂いた物と同様で、これに関しては計量調色で色を作っているので、時期が変わっても基本的に色が変わるという事はありません(メタリックやパールの場合は塗り方で色味が変わる場合があり、また原色自体の色ブレ(lotブレ)が生じる事も無いとは言えないので絶対とは言い切れない所はありますが)。
続けてご指定頂いた色=フェラーリ純正色「BLU POZZI」(カラーコード:520)を塗布します。
そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
尚、納期指定(短縮)のオプションは施工事例のある物、対応が出来る物に限ります。例えば初めて触れる物については思わぬトラブルが生じる事がある為、お受付はしておりません。
また仕上りが上がらないのに費用が上がるというのは私的にも望んでおりませんので、特別な理由が無ければ順番通り気長にお待ち頂ければと思っております。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
もう一個のキーカバーを塗るのは数カ月先になるので、残った塗料を瓶に詰めて保管しておく事にしました。新たに作り直しても計量調色なら同じ色が作れる筈ですが、その手間の事を考えるとこの方がこの方が確実ですかね。
最初の状態も紹介します。
左側が全開御依頼頂いて傷が付いてしまった物で、こちらはまだ未着手となります。右の赤い方が今回塗った物ですね。
先日到着しておりましたフェラーリ488のリモコンキーカバー2個です。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!
こちらのカバーパネルは以前当店にて塗装を御依頼頂いた物なのですが、
一部(「F」の上辺り)に凹み状の傷をつけられてしまったとの事で、改めて再塗装を御依頼頂きました。
さらに今回はこちらのスペア用のカバーも御依頼頂きました。色はどちらも前回と同じフェラーリ純正色「BLU POZZI」(カラーコード:520)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。
ドライヤーで温めて接着剤の粘着力を弱めたら、隙間からヘラを差し込み、変形させないよう注意をしながら剥がしていきます。
その後金属製エンブレムのカシメの頭をリューターで削り落とし、無事分解完了しました。
こちらは一度カシメを削り落としているので、エポキシ接着剤部をドリルで揉んで外します。後の事を考えないで接着剤をベッタリ塗ると剥がせなくなってしまいますが、自分でやっている事なのでこちらも問題無く分解完了しました。
尚、今回は一方のみお急ぎ(納期指定有料オプション)で承っておりまして、下地処理の必要が無い(足付け処理のみで塗れる)左側の赤い方を先に塗ろうと思います。
傷のある紺の方は、その部分を研磨して凹みを均し、無くなった部分をサーフェサー(下地用充填塗料)で補うようにして補修を行います。下地処理は塗膜全部を剥がす訳では無く、部分的な補修といった感じですね。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!