メルセデスベンツW124ヘッドカバー 旧塗膜剥離

先日お預かりしておりましたメルセデスベンツW124 E500のエンジンヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄→溶剤槽に浸け置きをしておきました。

最初の状態と変わりないように見えますが、

溶剤槽に浸けておいたおかげで塗膜が柔らかくなっているので、スクレーパーやワイヤーブラシで擦ると比較的簡単に塗膜が剥がれていきます。

ただ細かい部分は取り切れないので、ある程度やったら再び溶剤槽に戻してを繰り返します。

こちらはもう一個(もう片方)のヘッドカバーです。先ほどの物と比べると全然違って見えるのは元々の塗膜の状態が違う為で、一見同じ塗装でも(同じ車体に着いていた物でも)結構違っていたりするので、今回のように同じ条件で作業を行っても塗装の剥がれ方に違いがでてきたりします。自動車ボディとそれに装着されているバンパーとで色が違うのと同じような感じですかね(ドアやフェンダー等は装着された状態で塗装されますが、バンパーは全く別の行程で塗装されているのでそれぞれで色ブレが生じます)。

当然こちらの方が比較的楽にとそうを剥がせましたが、溝の奥や谷の部分など剥がし難い箇所はどうしても残るので、ある程度進めたら再び溶剤槽に浸けて先ほどの物と交代で作業していきます。

大体3時間くらいでこの位にまで出来ました。

ただやはりまだ細部に残っている箇所があるので、あともう少し浸け置きをしてから洗浄→サンドブラストを行おうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポルシェ996ブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた996ポルシェのリヤ用ブレンボキャリパー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はイエローに塗装してあって、一見すると綺麗に見えるのですが、

塗膜の下ではアルミの腐食が始まっているので、

いつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを行って貰いました。また今回オーバーホールも行っています。

色はブレンボ純正色を参考にした鮮やかな赤となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ロゴは元々PORSCHEだったのですが、今回はこちらのbremboへの変更で承りました。

ロゴの白はフォルクスワーゲン社のキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)を採用してます。

ロゴのサイズは横幅80mmとしています。

パッドを固定しているスチール製の丸棒は元々塗装していないのですが(そしてここを塗るとダメなのですが)、

それ故にここが良く錆びているので、プライマーとベースコートの黒を薄膜のみで塗って機能性を阻害させないようにしつつ見た目を良くするようにしています(下請け的な仕事をしている時はわざわざこういった事はしていませんでした)。

同じく車体取り付け面も塗膜の厚みが着かないようにしつつ見た目が良くなるようプライマーとベースコートの黒を塗ってからマスキングをして赤とクリアーを塗らないようにしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

自転車用カーボンホイール サフェ研ぎ

先日巣穴をポリパテで埋めておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイール です。こちらは常温で硬化するので強制乾燥はせずそのままの状態となります。

ポリパテは巣穴を埋める為だけの物なので、全体を#180のダブルアクションサンダーで研磨して表面を平滑にします。

フチはアルミリムよりカーボンの方が低くなっている箇所もあるので、そこは手研ぎで行います。これが中々に地味な作業で、延々2時間くらい削っていました。

その後脱脂清掃して状態を確認します。

しっかり巣穴が埋まっているのが判るかと思います。

尚、スポークを通す穴にはカーボン繊維の毛羽が残っていて、それ単体だと中々取り難い(切り難い)のですが、

サフェが塗着しているとカッターで切る事が出来、その後穴の断面をペーパーで研磨して形を整えます。

この後は再びサーフェサーを塗るのですが、アルミリムの部分のマスキングを今までの和紙タイプでは無く、PP=ポリプロピレン製のラインテープを使う事にしました。

ある程度の厚みがあり、またPPは塗料が密着しないという特性からバツ切り部分がシャープに仕上がる特性があります。

貼り方としてはアルミリムとカーボンの境界線より0.05mmくらい外側を狙うようにします。アルミリムよりカーボンの方が高い箇所は良いのですが、実際には低い箇所の方が多いので(バラバラです)、何とか塗りあがった時に境界線が綺麗に仕上がるようにしたい感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ワイヤレススイッチ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたワイヤレス押しボタン送信機の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

艶ありの黒で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

裏側に貼ってあるアルミシールは残されたいとの事で、ただ剥がすと再利用が出来ませんからこちらはマスキングでの対応としています。

押しボタン部分も同様で、こちらも分解はせずマスキングで対応しています。

それぞれを組み合わせました。

茶道具で使う棗(なつめ)みたいですね。

「艶あり黒」に仕上げるには主に二通りの方法があって、一つは今回の「ベースコート(黒)+「トップコート」(クリアー)の「2コート仕上げ」で、もう一つはクリアーの中に直接黒の顔料を入れたような感じの「1コートソリッド」(2Kエナメル)があります。

それぞれ同じSTANDOX社の物ですが塗料はそれぞれ違っていて、作業的には後者の方が楽ですが、トータル的な塗膜の強度(美観・耐擦り傷性・耐候性等」は前者の方が優れています。尚、1コートソリッドが使えるのはその名の通り「ソリッドカラー」のみで、メタリックやパールは2コートまたは3コート塗装が基本となります

お任せ仕上げコース】の場合はその時の状況によってそれぞれを使い分ける為どちらか選ぶ事は出来ませんが、今回のようにクリスタルクリアーへの変更をご指定頂いた場合には2コート塗装となりますのでご安心くださいませ。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

自転車用カーボンホイール 巣穴埋め

先日一回目のサーフェサーを塗っておいた自転車用HED製20インチ(406)のカーボンホイール です。その後50℃120分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました(60℃だとブリスターが出る恐れもあったので念の為低めにしています)。

軟化剤をかなり入れたのでサーフェサーなのに艶が出ています。

尚、元々あった巣穴はサーフェサーでは埋まり切っておらず、

また全体に無数に点在している為、

2回目のサフェを塗る前にまずはこちらを埋めておくようにします。

全体を#180で研磨して足付け処理を行い、

パテを用意します。

今回のホイールはカーボンが非常に薄く、軽く指で押しただけで凹むような柔らかさなので、使うパテもそれに準じて軟化性のあるタイプを使います。イサム塗料のポリエステル系パテですね。柔軟性の他、塗料や接着剤・パテが密着し難い(実質しない)PP=ポリプロプレンへもプライマー無しでくっ付くと言う特徴もあります。

巣穴は無数にあるので、よくしごきながら全体に塗りました。

この後は全体をサンディングして、もう一度フレキシブル仕様のサフェを塗ります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!