LOTUS樹脂製エンジンカバー結晶塗装本塗り

lotus6 こちらもお待たせしました!ロータス用の樹脂製エンジンカバーも結晶塗装で本塗り完了しております。

lotus7 こちらもオデッセイと同様、鮮やかなイタリアンレッドの結晶塗装となります。今回は5個まとめて塗っていますがどれも赤系となっています。

lotus8結晶塗装は焼き付け型の塗料となるので、通常プラスチック製品には施工が出来ませんが(熱で変形してしまいます)、今回のように施工例がある物であれば対応は可能です。

尚、プラスチック製品の凸文字部分に関しては、アルミ素材のように削って光る訳では無いので、今回は研磨して平滑に均した後にシルバーを筆塗りで承っています。筆塗りなので仕上がりは悪いですから、それについてはクリアーの筆塗りの場合と同様無料で対応しております(ただし研磨費はアルミの場合と同じように掛かります)。

それではこちらも来週中には完成出来る予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

オデッセイヘッドカバー結晶塗装 本塗り

honda3 大変お待たせしました!オデッセイのヘッドカバーは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

honda4 プラグホールはマスキングをしてアルミ地を残し、その他パイプ部分やボルト穴周りは艶消し黒で塗る事にしました。

honda5 そして本塗り完了です。色は鮮やかなイタリアンレッドとなります。

honda6既に熱を入れた状態なので、来週中には凸部を研磨してクリアーを筆で塗って完成となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

NBロードスターヘッドカバー 下地修正

road83大変お待たせしておりますNBロードスターのヘッドカバーですが、色々ありまして下地から修正し直す事にしました。ただ既に見通しはついておりますのでどうぞご安心下さいませ。

road84他のヘッドカバー同様に本塗り自体は行いましたので、一応そこの経緯も紹介しておきますね。

road76 と言う訳で本塗りは終わっていたのですが・・・。

road77 エポキシパテで埋めた凹み文字の部分が浮き上がったようになってしまっているのです。

これは文字の部分が凹んだと言う訳では無く、どうやら熱の掛かり方がアルミとパテの部分で違ってしまう為、結晶目の発生に時間差が生じてしまい、そこだけ結晶模様が違ってしまうのです。見る角度によっては殆ど目立たないのですが、さすがにこれでは・・・と言うことでやり直しをさせて頂く事にしました。不都合をお掛けしまして申し訳御座いません。

road78 と言う訳で、改めて溶剤槽に浸けて全ての塗膜を洗い流しました。

ちなみにオーナー様には事前に「こういう事は普通にある」といった旨を説明していまして、ただ通常はわざわざこうやって紹介する事は無く、特に何事も無かったかのように作業を進めています。

こちらの日記で紹介している結晶塗装の仕上がりは全てが良い出来という訳では無く、垂れてしまったりして失敗した場合はこうやって塗り直しているから綺麗な物を紹介出来ているという事なのです。精神的にはかなり凹みますが、モヤモヤしたまま過ごすよりは余程健康的です(多分、ですが・・・)。

road79 と言う訳でパテを埋めた凹み文字部分を削ってみました。パテを塗る前にはサンドブラスト処理もしているので仕上がり自体は何ら問題はありません。ただ当初これを行った時に説明したように、セオリー通り文字を全部削っておくべきだったんですよね。自分で言っておいて何をやっているんだって感じです。

road80文字を全て削る落とす事については強度の点で懸念していましたが、それについては凹み文字の底部分で寸止めするようにして対応しました。周りは多少傾斜になるようにしています。

road81 そして再度軽量エポキシパテ(Z-1パテ)を盛っています。今回はさらに厚みを確保出来るよう、広い範囲にして多少なり嵩上げ出来るようにしています。

road82熱を入れて研磨後、最初と同じように巣穴をエポキシ接着剤(3Mパネルボンド)で埋めます。とりあえず本日ここまで終わった状態です。

ちなみにここまでやらないで、単に塗り方(熱の入れ方)を変えるだけでも上手くいったかも知れないのですが、装着される場所が場所ですので、一応懸念事項は払拭したかった次第です。大変お待たせして申し訳御座いませんが、何卒もう少々お待ち頂ければと思います。

尚、他のヘッドカバーについては無事仕上がっておりますのでどうぞご安心下さいませ(何だかすいません・・・)。ただ紹介は来週になるかも知れませんのでどうか御理解の程宜しく御願い致します(さすがに凹みましたし、改善して見通しがついたところまでは紹介したかったので結構ハードな一日になってしまいまして。すいません)。

新規お受付停止中のお知らせ

owabi

先日よりご案内しております通り、現在新規ご依頼についてのお受付を一部制限させて頂いております。またメールでのお問い合わせの返信にも数日程時間が掛かるかも知れません。不都合をお掛けして申し訳御座いませんが何卒ご容赦、御理解頂ければ幸いです。

ある程度見通しが付きましたら改めてこちらでご報告させて頂きますので、引き続きどうぞ宜しく御願い致します。

RB25エンジンパーツ 下塗り

rb2519 先日サンドブラストを掛けておいたER34スカイラインのヘッドカバーです。一緒にブラストを行ったヘッドカバーの方は結晶塗装で別物なので、先にこちらの下塗りを行う事にしました。

rb2520 プラスチックパーツ類は綺麗に洗浄し、全体をペーパーで足付け処理をしてあります。

こういったエンジンルーム内に使われるプラスチックパーツは、耐熱性の面からPP(ポリプロピレン)やPA(ポリアミド)など、塗装との相性(密着性)が悪い素材が使われていて、本来であればサンドブラストを掛けて素地を荒らし投錨効果を期待したいところなのですが、今回は結晶塗装では無く「艶有り仕上げ」となっていますので、極力素地の毛羽立ちを抑えるべく、ペーパーでの足付け処理となっています。

rb2521ただこういった細かいところにはペーパーが当て難く、プラスチックプライマーだけに頼るのは中々不安な面があります。

rb2522という所で使うのがこの火炎処理で、これを素地を炙る事で表面を溶かし、さらに専用のガスボンベ内に入っている成分を被塗面に付着させる事により、足付け処理と同じような効果を得られるという算段です。

ただこれだけに頼ると(足付け処理を何もしないとなると)結局不安要素が出来てしまうので、下地処理自体は今まで通りに行い、それにこれをプラスする使い方にしています。任意保険を二重に掛ける感じですかね(こうやってキリが無くなってしまう訳なのですが・・・)。

rb2523 そしてプライマーを塗布します。ヘッドカバーは思ったよりも腐食が強かったので重防錆仕様として耐食性の高い浸透型エポキシプライマーとしました。

rb2527そして本来であればここでサフェーサーを塗布するのですが、これらの部品全てを研ぐとなると大変な高コストになってしまうので、今回はトップコートを二回分行う「2度塗り」で対応する事にしました。

rb2525 塗っているのは白に近いグレーで、所謂「1コートソリッド」となります。クリアーに顔料分が入ったような塗料で、仕上がり自体は普通の艶有り塗装と同じです。クリアーと同じく硬化剤も50%入ってます。

rb2526 パッと見は綺麗に見えますが、プラスチックパーツはやはりペーパーが深く入った箇所には筋状の毛羽立ちがあり(PPはもう仕方がありません)、またアルミ製のヘッドカバーは腐食による侵食で、多少なり表面は凸凹しています。タイミングベルトカバーは部品自体の形がボコボコで、これはもう仕方の無い物と御理解頂ければと思います。

2度塗りで対応するメリットとしては、研ぎの工程を省いて大幅なコストカットを出来る事で、デメリットとしては全体を研げませんからある程度の粗が残ってしまう事、シャープ感が損なわれるといった事があります。

ただ今回の製品はエンジンルーム内のパーツで、鏡のようなシャープ感も必要無いとは思うのでこの方法で十分だと思います。前回行った時もこれと同じ仕様ですし、以前施工したアテンザのフロントグリルなどもこの方法でオーナー様にもご満足頂けていますのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。まずは熱を入れて少し寝かしてからの作業になるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!