NISMOドライカーボン製導風板 本塗り4回目

先日「O」の赤までを塗っておいたNISMOのドライカーボン製導風板です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

カーボン抜きにした部分の凹みが激しいので、ここからはそれを平滑にする為の作業となります。

ただし下地を出すとそこで一発アウトな為(恐ろしくて想像も出来ません)、余り攻める事は出来ず、ここでのペーパー掛けはある程度全体を均す程度に留めます。通常の2コート塗装(ソリッド・メタリックパール)なら多少下地が出ても修正は可能ですが、3コート塗装となると1ミリの傷でもその周辺最低100mmは暈しに必要なので各ロゴの再マスキングが必要で、塗り直しは結構大変です(出来ない事は無いですがそれはかなりの損失ですので・・・)。

フチは下地が出やすいので#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)で足付け処理を行っています。

よく脱脂清掃し、

 クリアーを塗って本塗り完了です。

 まだ段差が残っているので本塗りと言うよりは下塗り的な作業です。

ただここでゴミが混入するとマズイので、作業自体は本塗りと同じくデリケートに行っています(これ単体では採算が合わなくなるので他のご依頼品と一緒に塗らせて頂いております)。

 ぱっと見は良い具合に見えますが、

まだあと二回は必要そうです。これがあるのでマスキングシートを貼ったままクリアーを塗るのは避けたかったのですが、カーボン抜きでこのシャープさを優先させるにはそれで間違いは無かったと思います。

この後はいつも通り一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Z32シフトノブ クリアー下塗り4回目

先日3回目のクリアー下塗りを行っておいた日産フェアレディZ32の純正シフトパネルです。その後60℃40分くらいの熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。一回目に比べると大分良いですが、まだまだです。

今までと同じように砥石と#800を使って水研ぎを行います。また少し色気を出して#1500も使ってみました。

その後いつも通り#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使って足付け処理を行い、

 よく脱脂清掃し、

 クリアー下塗り完了です。

各工程でのクリアーは3コート塗っているので、この時点で計12コート分の膜厚となります。「一度に12回塗って研いだ方が早いんじゃ」「っていうか12コートも塗って大丈夫なの?」と思うかも知れませんが、その為にこうやって工程を別けて行っている訳で、こうすれば何ら問題はありません。

このまま無限ループに陥ってしまいそうですが、いよいよ次かその次で本塗り(スモーク)塗装を行おうと思っております。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ルノー純正シャークアンテナ塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたルノー純正シャークアンテナの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は艶あり黒に塗装済みだった物を、

ルノー純正色の「グリチタニウム」(カラーコード:KPN)に、

またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で塗装を施しています。

 塗装後の磨き処理も行いました。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

自転車用エアーホーン塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた自転車用エアーホーンの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はグレーと白の未塗装状態だった物を、

艶消し黒に塗装しました。

 今回はクリアーは塗らないベースコートのみの【激安コース】の仕様となります。

 艶消しクリアーを塗った場合に比べると耐久性は無いですが、「自転車旅行に持っていくと傷や割れや持ち物の紛失など色々なリスクがある」との事で、今回はこちらの仕様となっております。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!

BMWパニアケース蓋 艶消し黒 本塗り

 先日下準備を行っておいたBMW R1250RT用パニアケースの薄型リッド(蓋)です。

見た目は未塗装の樹脂素地に見えるのですが、実は艶消しクリアーが塗ってあって、ただフチなどは樹脂素地がそのままになっている可能性もありますから、念のためプラスチックプライマーを全体に塗っておきます。

 そしてベースコートの黒を塗布します。

今回はプレスラインより下側を艶消し黒、上を艶あり白(アルピンホワイト)で承っておりまして、まずは全体を艶消し黒で仕上げます。トップコートとなる艶消しクリアーは艶ありと同様2液ポリウレタン性で、それを下地としてザラザラとした梨地(実際は艶消しクリアーのドライコート塗装)を平滑にする「二度塗り」の併用といった感じです。

二度塗りについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

ロードスター フォグカバー&リップスポイラー 下塗り

  艶消しクリアーは塗り方によって安定しない事があるので(艶が出過ぎる&ムラになる)、事前にそれを確認をしながら行っています。

今回はそれとは別にサンプルも作っておく事にしました。耐擦り傷性テスト用の色板です。

艶消しクリアーは艶ありと同様2コート塗装します。1コートだと薄膜なのでマット感(艶消し度)は抑えられるのですが、塗膜を完全に均一に塗る事は物理的に不可能なのでそれによるムラが見えてしまい、またマット過ぎる仕上がりは傷が付き易いので実用としてはNGです。

ウェットに塗ると指触乾燥するまでに時間が掛かり、その分ゴミが付着する可能性が高くなる訳ですが、急いで乾かそうとするとやはりムラが生じるので、そのままの状態(自然乾燥で)待ちます。塗装屋としては死刑宣告を待つような気分でしょうか(判ります判ります)。

その後時間が経つと表面の艶が消えます。

元のザラザラとした状態とは違い、ツルンとした艶消しに仕上がっているかと思います。

プレスラインより上側(画像手前側)は艶ありの白で塗るのでゴミが着いても大丈夫ですから(研げますから)その分プレッシャーは低かったのが幸いでした。

この後は通常通り一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!