COTTAサムレスト塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたCOTTAのアルミ製サムレストの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はシルバーだった製品を、

艶消し黒に塗装を施しました。

「COTTA」のロゴはてっきり彫刻(凹んでいる)と思っていましたが、いざ作業をしてみると印刷だった事が判明し、改めてデカールで対応する事としました。

ただしデカールを使うとその厚みで段差が出来てしまう為、一旦「艶ありの黒」で塗装し、その後研磨して段差を均し、改めて艶消し黒で塗り直しています。

オーナー様よりご指定頂いた箇所は塗らないようにしてそのままとしています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

COTTAサムレスト 本塗り

先日下塗りを行っていたCOTTAのアルミ製サムレストです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。デカールの段差が判ると思います。

それを#1500で水研ぎをして均し、

ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤) で足付け処理を行います。

再びマスキングを行い、いよいよ本塗り開始です。

尚、ぶつ切りにマスキングをした箇所の修正をしたかったので再びベースコートの黒を塗りますが、このままだとロゴに色が飛んでしまうので、

色を塗る必要が無いロゴ面全体にマスキングテープを貼り、

それ以外の所にベースコートの黒を塗ります。

尚厚塗りは避けたかったので(ぶつ切りマスキングした際をガタガタにしたくなかった為)、ガンは口0.3mmと0.5mmのSATAエアーブラシを使用しています。

ロゴ面のマスキングテープを剥がし、

艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

艶消しクリアーは艶ありと同様2コート行っていて、コート間のフラッシュオフタイムは10分程度開けています。

画像は塗装後から既に1時間くらい経った状態で、艶も消えた状態となります(熱を入れる=完全硬化するともう少し艶が消えます)。

この後は再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

COTTAサムレスト ロゴ入れ(下塗り)

先日サンドブラストで足付け処理を行っておいたCOTTAのサムレストです。リン酸処理を行い、よく洗浄しておきました。

カメラ本体に装着した時に接触する当たり面は塗らないようにとご指定頂いておりますので、そこはマスキングをしてサンドブラストが当たらないようにしています。この後の塗装でも同じくここは塗らないようにします。

よく脱脂清掃後、マスキングをします。

接着された小さいゴム片もマスキングします。

ワニクリップでマスキングされた箇所を掴んで固定します。

 よくエアーブローをして埃を飛ばします。

まずはプライマーを塗布します。

続けてベースーコートの黒を塗布しました。

元々あったCOTTAのロゴは彫刻では無く(彫られているのではなく)印刷だった為、足付け処理の際にそれは無くなってしまいましたから、改めてデカールで再現します。

木工用ボンドを溶かした水にロゴを印刷したデカールを浸し、専用の接着剤(マークセッター)を使って塗装面に貼り付けます。

その後、軽く40℃程の熱を掛け、その後常温で1時間程扇風機の風を当ててしっかり乾燥(恐らくは乳化重合)させておきました。

そしてクリアーを塗って下塗り完了です。

尚、御指定頂いているのは「艶消し黒」ですが、

デカールの厚みで段差が出来てしまうので、一旦艶ありクリアーで塗装し、完全硬化後にロゴ部分を研磨して均し、再度艶消し黒で塗装します。デカール部分以外には余り膜厚をつけたくは無かったので、ガンは口径の小さいSATAエアーブラシ0.5mmを使っています。

最後のクリアーが塗り終わったら直ぐにバツ切りマスキングを剥がしておきます。

この後は60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日改めて艶消し黒で本塗りを行います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

COTTAサムレスト 下準備

先日お預かりしておりましたCOTTAのサムレスト(カメラ用部品)です。

「COTTA」のロゴはてっきり彫刻されて凹んでいると思っていたのですが、どうやらそうでは無かったらしく、印刷か何かで出っ張った物となります。

となると下地処理を行った際にこれは取れてしまいますので、

改めてロゴデータを作成し、

それをデカール用紙に印刷を行います。通常白を印刷するのは難しいのですが、ALPS社のドライプリンターであれば個人レベルでもそれが可能となります。

ドライプリンターを使ったデカールの作製については以下の記事が判り易いかと思いますので、宜しければご参照くださいませ。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

ちょっと判り難いのですが、横幅9.6mmのロゴを白で印刷しました。後に黒を塗った上にこれを切り取って貼り、上からクリアーを重ねます。

そしてサムレスト本体です。塗らない部分はオーナー様にマスキングテープに貼って頂いていましたので、そちらを確認後、

剥がします。

よく脱脂清掃し、改めてマスキングテープ→ガムテープを貼ります。

小さいゴム板は接着剤で着いているようなので、そちらもそのままでマスキングを行っています。

そのままだと塗装が密着しない為、サンドブラストを行って既存の塗膜(またはアルマイト被膜)を剥がします。

そしてサンドブラストが完了です。

マスキングの密着が悪いとサンドブラスト中に取れてしまうので、最初に脱脂をしたのはその為ですね。指定箇所と当たりゴム部分もしっかり残っていたので問題無く出来ました。

この後はリン酸処理→プライマーを塗装します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

COTTAサムレスト塗装承ってます

先日到着しておりましたCOTTAのサムレスト(カメラ用部品)です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状はシルバーの艶消しで、これは塗装が施されているのかアルマイト被膜なのかの判断をつけ難い為、念のためサンドブラスト→プライマー塗装を行う予定です。ご依頼頂ている色は艶消しの黒で、COTTAの部分はレーザー彫刻されて掘ってあり、そのまま残す仕様となります。

こちらのパーツは、カメラ本体のアクセサリーシュー(ストロボ等を取り付ける部分)に挿し込む構造になっていて、その当たり面は塗らないようご指定を頂いております。ちょっとわかり難いのですが、印としてその箇所にテープを貼っておいて頂きました。

裏側もそのまま残すようにします。

また一部にはゴム板が貼ってあって、両面テープなら剥がそうかと思っていましたが、隙間から光る何かが見えたので恐らくは接着剤で固定されていると思われ、それを外すとなるとゴムの方が切れてしまいますから、今回はこのままマスキングで対応しようと考えています。幸いにして色が艶消し黒なので、マスキングするのは当たり面のみ、ゴムの側面は一緒に塗ろうと思います(その方が仕上がりが良くなると思いますので)。

こちらは私の私物ですが、今回の製品はこういったカメラ上部にある金具部分に取り付けてホールドし易くしたりする為のパーツですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!