ENDLESS Brake Caliper

エンドレスの鍛造アルミ製の6ポットキャリパーです。

現状は塗装では無くブルーアルマイト仕上げで、凸文字部分が切削されてアルミ素地が露出された状態です。

ブーツ(ゴムシール)が無いタイプなので、ピストンとその隙間に不純物が入らないよう、

少し大きめにカットしたマスキングテープ+ガムテープを貼り付けます。

その他そのまま残したい部分をマスキングし、

サンドブラストを行います。ちなみにアルマイト素地にそのまま塗装を行っても塗料は密着しませんので、このような素地調整が必要となります。念のためですが密着剤の使用などはあり得ません(あれは点では無く「面」でくっ付いているだけで、経年でそれの効果が無くなったり、何かのきっかけがあるとそこからペリペリと塗膜が剥がれてしまいます)。

よく脱脂清掃し、

まずはプライマーを塗布します。

その次に、塗膜を厚くしたくない箇所にベースコートの黒を塗り、マスキングを行います。

続けて下色を塗布し、

その上にキャディーイエローとキャンディーオレンジを混ぜた色を塗布します。下色と同じベースコートとなります。

見本となる画像と見比べて良さそうな色味になったらキャンディーカラー=ベースコート完了となります。

凸文字部を研磨してアルミ地を光らせ、

最後に艶消しクリアーを塗布します。

塗った直後は艶のある状態が続きますが、

その後一時間くらいすると艶が消えています。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

さらに数日寝かしたら完成となります。

色としては、3コートキャンディーゴールドの艶消し仕上げとなります。

F50&R34ブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたF50フロントキャリパーとBNR34リアキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で、

フロントキャリパーは付属の金具に塗料が着いていたので(通常あり得ないですが着けたまま塗られていたので)、こちらは溶剤に浸け置きをして綺麗に剥がしておきました。

また今回はオーバーホール作業も承りました(画像はいつものブレーキ屋さんでの作業中の物)。

色は日産35GT-Rの採用色「オーロラフレアブルーパール」(カラーコード:RAY)となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ロゴは当初「黒」でのご指定だったのいですが、恐らくそれだと殆ど判らなくなってしまう為、途中で「白」への変更となりました。色はVW社のキャンディホワイト(LB9A)を採用しています。

ロゴのサイズは最初と同じで、

フロントは75mm、

リヤは40mmで再現しています。

こちらのオーナー様からは別の車両のW124テールランプもご依頼頂いておりまして、そちらはまだこれからの作業となりますから、先にこちらを完成~発送とさせて頂こうと思います(どの道こういった重い物と割れやすいレンズを一緒に梱包すると輸送中に破損する可能性があるので)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。まずはこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Mitsubishi Lancer brembo Cnady Red

 三菱ランサー用のブレンボブレーキキャリパーです。

いつものようにクリアー層が剥がれる層間剝離が発生しています。

リヤの塗装はさらに酷い状態です。

いつものブレーキ屋さんにて洗浄~サンドブラスト~マスキングを行って頂きました。

以前の下請け的な仕事であればこのまま本塗りを行っていましたが、

当店をご指定頂いての御依頼の場合には、素地調整を行ってからの塗装としています。平面はダブルアクションサンダー#120~#180で研磨し、#240の手研ぎでアルミ素地を均しておきます。

その後全体を溶剤(ノルマルヘキサン)で洗い流すようにして脱脂清掃し、

プライマーを塗布します。

その後膜厚をつけたく無い箇所=車体固定部やガスケット取り付け部、固定用ピンを差し込む穴等ですね。

まずは下色として、マツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック 」(カラーコード:41V)のカラーベース(下色)を塗布します。

続けて当店規定のキャンディーレッド(ベースコート)を塗布します。

通常はここでロゴ入れを行いますが、キャンディーカラーはブリード(滲み)が発生するので、

一旦クリアーを塗って終了とします。

この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

塗膜が完全硬化したら、

キャリパーの正面部分を足付け処理します。

プレスライン部に、フチを浮かせたマスキングテープを貼り付けます。この手法についてはこちらの記事が判り易いかと思います。

元と同じサイズにカットしたbremboのマスキングシートを貼り、ベースコートの白を塗布します。

ロゴ入れには口径0.3mmのIWATAエアーブラシを使用しました。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

ロゴ部分は段差が出来ているので、この後完全硬化させた後にペーパーを掛けて均し、磨き処理を行っておきます。ボカシ際も同様に磨いて馴染ませます。

そして完成となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

下色をシルバー単体にしたキャディーレッドに比べると発色は弱くなりますが、その分コストは抑えられた仕様となります(数万円変わります)。

他に今回と同じ「ソウルレッド風」のキャンディーレッドとしては、同三菱のi(アイ)のヘッドカバーや、

RB26エンジパーツ一式などの塗装事例があります。

鮮やかな赤系のメタリック・パールは、一般的な2コート塗装で表現するのは難しく(顔料自体の特性)、なので今回の様な3コート塗装での表現が必要となります。

F50&R34ブレンボキャリパー 本塗り

先日下準備を行っていたF50フロントキャリパーと、BNR34リアキャリパー一式です。その後再び全体を洗い流すようにして脱脂清掃し、本塗り準備完了です。

まずは全体にプライマーを塗布します。

その後、膜厚をつけたく無い箇所にベースコートの黒を塗ります。元々こういった箇所はアルミ素地のままだったのですが、それだと腐食が発生してしまい、ただ周りと同じ様に塗ってしまうと固着したりネジ・シャフトが入らなくなってしまう為、隠ぺい力の高い色=黒を薄膜で塗るようにしました。見た目的にも純正の黒アルマイトっぽくて格好良いですし。

黒が乾いたらマスキングを行います。

出っ張った箇所は径より少し大きめ(0.5mmくらい)にカットしたマスキングシートを貼り付けます。

その後、御指定の色=日産35GT-Rの採用色「オーロラフレアブルーパール」(カラーコード:RAY)を塗布します。

青系の原色2種に、粗目のブルーパールが多く使われた塗色となります。メタリックは使われていなく、青味の黒も入っているので光が当たらない場所では比較的暗めの青となります。

よく乾燥させたらロゴ入れを行います。予めカットしたマスキングシートを所定の位置に貼り付け、

ベースコートの白を塗布します。具体的にはVW社のキャンディホワイト(LB9A)を使用しています。

ロゴ入れの塗装は、今まではSATAの0.3mmを使っていたのですが、最近は少し前に購入したIWATAの0.3mmを使うようにしています。SATAのエアーブラシは一般的なスプレーガンと同じように「トリガーを引く」という感じですが、同じトリガー式でもこちらは「握る」という感じで、ボタン式に近いような気がします。スナップを利かした塗り方だとこの方が操作性は良いのかもですね(車体塗装では極力スナップを効かせない塗り方を意識していたのでその辺でまだ慣れていない感じです)。

マスキングを剥がし、タッククロスで被塗面を撫でるようにして均したら、

クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

吊るした状態だとロゴがある正面はどうしても「側面の肌」になってしまうので、ロゴの部分は後で磨き処理も行います。

二回目のクリアーが塗り終わったら直ぐにマスキングシートを剥がしておきます。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

今回はメルセデスベンツW124のテールランプも一緒にご依頼頂いておりまして、そちらの作業も近々開始予定です(サンドブラストは外部委託なので戻ってきたらどうしてもそちらを先に作業するようになってしまいます。何卒御理解くださいませ)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

F50&R34ブレンボキャリパー 下準備

先日お預かりしておりましたF50フロントキャリパーと、BNR34リアキャリパー一式です。その後いつものブレーキ屋さんにてオーバーホールとサンドブラストを行って頂き、戻ってきました。

そのままでも塗れる状態ですが(元々やっていた下請け的な塗装ではこのまま塗っていました)、

塗り上がった時に艶が出るよう、サンダーや手研ぎで表面を研磨して均しておきます。

ただ今回のF50キャリパーは凸状のフィンや矢印があるので梨地を研磨する事が出来ず、なのでサーフェサーを使って素地を均しておくようにします。

リヤはもっと削り込めばサフェの必要は無かったのですが、ついでと言う事でこちらも一緒に下地処理を行っておきます。

まずはプライマーを塗布します。

同じようにリヤキャリパーも。

続けてサーフェサーを塗布します。

世間一般的にはプライマーを塗らず、直接サーフェサー(プライマーサーフェサー)を塗ってお終いにされる事の方が多いと思いますが、実際にはそれはNGで、金属に塗装を行う場合はプライマーを塗る事が必須となります。また金属素地に直接ポリパテを塗る事も厳密にはNGです(しかしながらそれらを真面目にやろうとすると商売としては成り立たないので無視されるケースが殆どかと思います)。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきます。

水は使いたく無いので(というかこの状態で使うのはNGです)、空研ぎ#320→#400で研磨後、#500相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)→#800相当のアシレックスレモンで研磨します。

同じ様にフロント側も、

研磨します。ペーパーを当てていない箇所があるとこれから塗る上塗り(その前にプライマー)が密着しなくなってしまうので、サフェを塗った箇所はきっちり足付け処理も行っておきます。尚、この時点では金属素地が露出して構わないので(後に塗るプライマーも金属の防錆用なので)、研ぎ作業については余りデリケートに考える必要が無く、その点でここの作業はそこまでの手間ではありません。

この後は再び全体を溶剤で洗い流すようにして脱脂清掃し、セッティングを行ったら本塗りとなります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!