先日お預かりしておりましたサーモスJNS-451です。底のシールにマスキングシートを貼り、ラインを入れる中心が判るように印をつけておきました。
全体を#800相当(アシレックスレモン )で研磨、足付け処理してあります。
ただしこのまま色を塗ると矢印が見えなくなってしまうので、この上にもう一枚丸いシートを重ね張りしておきます。
そして本塗り開始です。まずはカラーベースの白を塗布します。STANDOXの原色MIX570そのままとなりますが、配合データ通りとなります。コート数が多くなるのでハードナーも添加しておきました。
そしてパールコートを塗布します。今回ご指定頂いているベースカラーは、フェラリー純正色のビアンコフジ(カラーコード:226027)となります。ちなみに先日別件で塗装したフェラーリ488のリモコンキーカバーに塗った「ビアンコイタリア」もこちらと同じ色です。「違う色だ!」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、カラーコードが同じ以上、メーカーとしては(フェラーリとしては)同じ色としての扱いとなります(車体毎に色が違うのはそれは所謂「色ブレ」です)。
グリーンに関しては、以前と同じく画像を参考にして簡易的に色を作成しています(非調色作業でこの場合は無料で対応出来ます)。
使用した原色はこちらの3色で、以前の記事にこの辺りの情報も残っていたので助かりました。
そしてマスキングシートの作成です。
予め作成しておいたイメージイラストは実寸となるので、そのデータをそのまま利用してマスキングシートをカットします。
それをセンターに貼り付けます。
周りを養生し、まずはグリーンを塗布します。
グリーンが乾いたらそこもマスキングし、レッドを塗布します。赤はフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)となります。
マスキングを剥がし、タッククロス&エアーブローしたら、
クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
二回目のクリアーを塗り終わったら直ぐに底のマスキングシートを剥がしておきます。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!