先日お預かりしておりましたSHURE SUPER55SH Series IIガイコツマイクです。
素材はアルミと思われ、ピカピカとしたこのままの状態だと塗料が密着しませんから、素地調整としてサンドブラスト処理を行います。
この型で不思議なのは裏側の部分が異様に輝いている事で、てっきりアルミの無垢かと思っていましたが、もしかしたらメッキが施されているのかもしれません。
どちらにしてもそのままでは塗れないので、サンドブラストを行って被塗面を荒らし、この後に塗るプライマーの密着性を高めます。
サンドブラスト処理をした表面はザラザラとしていて、ウェス等で拭くと毛埃が絡みついてしまうので、シンナーで上から下に洗い流すようにして脱脂処理を行っています。
プライマーは防錆効果と密着の為の物で、これの種類によって金属や樹脂(プラスチック)等に色を塗る=上塗りを行う事が出来るようになります。
ちなみに「密着剤」というスプレー糊のような物もあって(ミッチャク□ン等)、それの謳い文句をそのまま信じるとどの様な物でもそれを使えばそのまま塗れるようになる訳ですが、少なくても塗装のプロ=自動車補修塗装業でそれを信じてそのまま使っている人はまず居ません。誰だって下地処理(足付け処理)の手間を省ければ良いと思っていますが、実際のところ時間が掛かっても必ずそれはやっていますよね。