先日お預かりしておりましたトヨタ86の純正ブレンボキャリパーです。その後いつものブレーキ屋さんにてサンドブラストを行って貰い戻って来ました。
このままの状態でも塗装は出来るのですが、
目立つ正面(ロゴがある面)をサンダーで研磨して梨地のザラザラを均します。平面なので最初はシングルアクション#120で粗研ぎをして、
その後#120→#180のダブルアクションサンダーでペーパー目を均し、#240で手研ぎでします。
シリコンオフで洗い流すようにして脱脂処理をし、よくエアーブローを行って埃を飛ばしたら本塗り開始です。
まずは全体にプライマーを塗布します。金属素地に塗料が密着するようにしつつ、酸化(錆・腐食)を防ぐ為ですね。
膜厚を着けたくない箇所にベースコートの黒を塗布します。ガスケット面やボルト固定部、ブレーキパッド固定シャフトが通る穴の内側等ですね。
ベースコートの黒が乾いたら、それらの箇所をマスキングします。
続けてベースコートを塗布します(吊るした状態で撮り忘れました…!)。
ベースカラーはトヨタ純正色の「フレイムオレンジ」(SOLAR SHIFT ORANGE」(カラーコード:WCL)となります。
十分に乾燥させたらロゴ入れを行います。
各ロゴのサイズは元の通りで、剥離前の画像を参考に位置を決めます。
ロゴの色は黒で、こちらは口径の小さい0.3mmのエアーブラシ を使います。
ロゴ入れが完了したらタッククロスとエアーブローで埃を飛ばし、
最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
ぱっと見はソリッドカラーにみえますが、アメジストパール、レッドパール、メタリックが含まれています。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!