先日お預かりしておりましたゼンハイザーe935のボーカルマイクです。
本体は布状の研磨副資材(アシレックススカイ#320→レモン#800)で空研ぎの足付け処理を行い、こちらのグリルボールはメッシュの隙間にペーパーが入らないので繊維状の研磨材(スコッチ)とナイロンブラシにリキッドタイプの研磨剤(ウォッシュコンパウンド)を使って足付け処理を行います。
まずはカラーベースの白を塗ります。今回のベース色は3コートホワイトパールで、「カラーベース」「パールベース」それぞれ配合データから色を作成しています。
パールベースを塗ってテープフリーになるまで自然乾燥を行ったら、予め用意しておいたマスキングシートを貼り付けます。
ロゴのピンクは事前に色見本を作成していて、今度はその配合データを元に新たに色を作成します。
計量調色は目視による調色と違い「全く同じ色」が再現できる為、わざわざ塗料を残しておいたりする必要はありません。
今回の塗色の作成については以下の記事で紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。
ロゴ入れが終わったら全体を綺麗なタッククロス(塗装専用の粘着質の着いた不織布)で拭きあげ、エアーブローをして埃を飛ばします。乾燥して静電気が発生する冬場はホコリが付き易い為、除電ガンを併用したりもします。
ゼンハイザーのロゴはいつもの仕様として元々あったサイズよりも若干大きい70ミリに、
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となっています。
この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!