スバルフォレスター内装パーツ サフェ入れ

 先日素地調整を行っていたスバルフォレスターの内装パーツ12点です。

フチまでしっかりサフェーサーを塗りたいので、それぞれの部品は片手で持って塗れるようにしています。

 十分に脱脂をし、

 プラスチックプライマーを塗ったら、

 サフェーサーを塗布します。

 1コート毎のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を十分に設け、5~7コートを塗り重ねます。

このまま熱を入れる事も可能ですが、念の為常温で一日掛けて塗膜中の溶剤をゆっくりと揮発させ、その後60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥硬化させます。

この次はサフェ研ぎで、ただしこちらの本塗りの前にロードスターとジムニーのヘッドカバーの結晶塗装を本塗りする予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルフォレスター内装パーツ 素地調整

先日よりお預かりしておりましたスバルフォレスターの内装パーツ一式です。

シフトパネル前方にあるスイッチパネルを外し、さらにぞれぞれのスイッチとX-MODEのアルミプレートを外しました。この手のスイッチは比較的簡単に取れる筈ですが、今回のは中々面倒でした。X-MODEのアルミプレートは両面テープだったのでドライヤーで温めてヘラを隙間から挿し込み外しています。

 各部品の表面はザラザラとした梨地と、レコード盤のようなヘアーライン仕上げになっていて、これらをそのまま塗っても綺麗にはなりませんのでまずは被塗面を研磨します。

 平面の部分はダブルアクションサンダーを使い、#120で素地を削り、#180で均します。

サンダーが当たらない(当てたくない)個所は#240のペーパーを使って手研ぎで行い、さらに残った個所を#320で足付け処理します。さすがに12個もあると結構な時間が掛かりました(そして爪が・・・)。

この後はこれらを脱脂清掃し、それぞれ台に固定出来るようにしたら再び脱脂をしてプラスチックプライマー&サフェーサー塗装となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産L型ヘッドカバー 下塗り

 先日サンドブラスト処理を行っておいた日産のL型エンジンです。その後リン酸処理を行い、全体を#120のダブルアクションサンダーと#180手研ぎで研磨します。深い傷などは残りますが、それよりも砂型鋳造時に出来た突起などがあると後で厄介な事になるので(ゴミかと思って磨いたらアルミ素地が露出したりと)、予めそれを撥ねておくような感じです。

 凸文字部分はサンダー掛けだと角が丸まってしまう為、ここは硬い当て板(木片)を使ってシャープな面になるよう仕上げておきます。

 その後シンナーで洗い流すようにして脱脂処理をし、下塗り準備完了です。

 まずは全体にプライマーを塗り、

 ホースパイプ部分にベースコートの黒を塗り、

 自然乾燥させてテープフリーな状態になったらマスキングをし、

 全体にベースコートの白を塗ります。白にも色々ありますが、暖色系の白は黄ばみが「焼け」に見えて格好悪いと思いますので比較的ニュートラルな白であるVW社のキャンディーホワイトを採用しています(ここはお任せ頂きました)。

 そしていつも通りにクリアーを塗って下塗り完了です。まあ内容は本塗りと何ら変わらないのですが。

 白にするのはヘッドカバー上部の「NISSAN・OHC」の文字とその上下にあるフィンのみで、ヘッドカバー本体(ほぼ全部)はホンダのミラノレッド(カラーコード:R81)で承っています。

「じゃあどうして全部白に塗っちゃったのよ?!」と思うかも知れませんがこれには二つ理由があって、一つは

・「NISSAN・OHC」のマスキングがとても面倒。

今回は文字をマスキングで塗り分けるのではなく、一旦下地を「白」にして、この後全体に「赤」を塗って白くする部分に塗った塗装を取り除く方法で行います。文字をマスキングで行う方法も勿論出来ますが、とても手間と時間が掛かるのでその分費用が上がってしまうのです。

もう一つは

・「ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の工程を省く。

と言う事で、勿論サフェーサーは塗りたい所ですが、やはりその分コストが上がってしまう為、今回は上塗りをサフェーサー代わりとしてこれである程度の下地を作り、その上にさらにもう一度上塗りを行う事で素地の粗を目立たなくさせようと言う作戦です。以前行ったマツダアテンザのフロントグリルの梨地を、やはりサフェーサーでは無く下塗り(二度塗り)で艶々にするのと同じ方法ですね。

ちなみにサフェ無しでただ塗っただけで綺麗に見えるのは高品位なクリスタルクリアーのお陰で、これは後に行うヘッドカバー上面凸文字部の面研で下地を露出させない為です。通常使用するイージークリアーに比べ、耐擦り傷性の高いクリスタルクリアーの方が塗装を削った時に下地を露出させるリスクを減らせるからですね。

この後はいつもと同じく60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに数日寝かして塗膜を締まりきりにしたら今度は赤の本塗りとします

ちなみに「24時間以内なら足付け処理無しで塗装可能」と言う特性を利用してこのまま赤を塗ってしまうという方法もありますが、こういったパーツが装着される車は30年くらいは普通に走り続ける筈なので(いや装着される車はハコスカなのでもっとですか)、コストの事を考えてもそこは省く所では無いですかね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

audio-technicaマイク塗装承ってます

 先日到着しておりましたaudio technica社製AE6100ボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 塗装する箇所はマイク本体グリップ部分と、その手前にある赤いリングの2点です。今回はグリルボールともう一個の黒いリングは塗装しません。

色については以前施工したSM58マイクのラベンダーを参考に、上の画像の赤いリングの右側の色を選んで頂きました。

ただしこれはモニター上で見た色見本帳の色だった為、改めてウェブ上でRGBの色をご確認頂きそちらの画像を送って頂きました。後日それを基に色を作成しますのでそちらは改めて紹介させて頂きますね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スバルブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!こちらのスバル用ブレンボブレーキキャリパーの塗装も本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

元々はいつものゴールド色だった物で、

 それにサンドブラストを掛けて塗膜の剥離&素地調整を行い、

ブレーキ屋さんから譲って貰ったproject μのタッチアップ塗料を基に新たに色を作り、

 新たな色で塗り直しました。

 ロゴは当祖project μをご希望だったのですが、その後bremboに変更となりました。色はVW社のキャンディーホワイトを使用しています。

 車体との固定部には塗料(クリアー)が固着しないよう、プライマーとベースコートの黒を薄膜に留めています。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!