ホンダカブヘッドカバー 本塗り

 先日お預りしておりましたホンダカブ純正ヘッドカバーです。

今回は赤と黄色の二個でご依頼頂いておりまして、赤の方は先に塗ってあるのですが、その後タイミングが合わず結構長くなってしまいました。大変長らくお待たせしました!

既にリン酸処理も終え、マスキングも行っておきました。

 まずはプライマーを塗布し、

 結晶塗装用の塗料(イエロー)を塗布します。フィンがスプレーの邪魔をするので、スプレーガンのパターンを一番捕捉し、フィンの隙間を一つずつ左右から塗るようにしています。

 その後140℃程の熱を掛けると結晶目が現れ、塗膜が硬化します。

 一回目の熱入れは赤外線ヒーターで、後日もう一度恒温器(乾燥炉)で焼き付けます。

今回は業者様からご依頼を頂いたS2000のヘッドカバーを一緒に塗っているのですが、偶然にも違う業者様から同じ物が重なり、当初は一緒に塗ろうと思っていたのですが、どっちか分からなくなると困る&量的にも厳しかったので、もう一つは後日本塗りを行う予定です。その時に今回のターンで塗った結晶塗装も一緒に熱をいれる予定です(恒温機の場合、1個でも4個でも使用する熱量は変わり無いのでまとめて入れたいのです)。

またこちらは後日”HONDA”の凸文字部分を研磨し、クリアーを筆塗りしておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスターヘッドカバー結晶塗装 本塗り

先日お預りしておりましたロードスターのヘッドカバーです。大変長らくお待たせしておりました!

その後はアルカリ洗浄槽に浸け置きしておき、裏側も綺麗になりました。

裏側をマスキングし、

 ブラストボックスに入れて、

 サンドブラスト処理(軽め)を行います。

 その後リン酸処理~洗浄を行い、各部をマスキングして本塗り準備完了です。

 まずはプライマーを塗布し、

 結晶塗装は塗らないプラグホール穴を艶消しの黒(スタンドックスのベースコート黒)で塗装しておきます。結晶塗装の厚みでプラグキャップが上手く嵌らないのを防止する為ですね。

 その後プラグホール部をマスキングし、結晶塗装を行います。結晶塗装は専用の塗料で、1液の熱硬化型塗料となります。色は前回と同じ、オレンジとなります(こちらのオーナー様は今回で3個目のご依頼となります)。

 その後140℃程の熱を掛けると結晶塗装目が出て来て硬化も完了です。尚、焼付タイプですが「耐熱」と言う訳ではありません。ヘッドカバーはそこまで熱が上がりませんのでウレタン塗料でも大丈夫です。

本来であればヘッドカバー左側にタイミングベルトを覆うカバー部分があるのですが、

今回の部品はそこがカットされ、研磨して面が整えられています。格好良いですよね。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!