サーモス(ティファニーブルー)塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたサーモス真空ステンレスボトルの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は黒いボトルで、今回はオーナー様自ら作製されたイラストデータを使ってロゴ入れも行いました。

また色に関しては、こちらのティファニーの箱に合わせたティファニーブルーにて承りました。

 また今回は蓋のロック部にあるポッチも同色に塗装を施しています。

 猫のイラストと文字は、どちらも塗装では無くデカールでの施工で、

ただしそのままだとデカールの段差が目立つ為、#1500→#2000→#3000と水研ぎをして均し、コンパウンドを使って磨き処理を行っています(こちらの作業は【標準コース】以上での対応となります)。

塗装(マスキング)でもいけない事は無さそうだったのですが、ヒゲと目の部分が上手く出来るか心配だったので、今回はデカール(ドライプリント)での対応としました。

 こちらは自然光下での撮影となります。

 どの画像もサイズの縮小のみ、未加工となります(カメラ側の設定もノーマルです)。

ポッチがボディと同色になると一体感が増し、まるで既製品のように見えます。

 それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難う御座いました!

サーモス(ティファニーブルー) 本塗り

 先日デカール作製等の下準備を行っておいたサーモスのステンレス真空ボトルです。

全体を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理し、底にマスキングシートを二重に貼っておきました。一枚は元々貼ってあるプレートと同じ径で、その上に少しだけ大き目のシートを貼ってあります。フチにクリアーが溜まらないようにする為の方法ですね。

 ポッチもアシレックスレモンで足付け処理し、さらにガスプライマーを使って火炎処理を行っておきます。

 今回の色はそのままだと隠蔽がし難いので、最初に適当な白を1コートだけ塗り、さらにBUGATTIのTIFFANY GREEN(カラーコード:V603)の配合データで作った色を下塗りとし、最後に見本の箱に合わせて作った色を塗っています。

良く乾燥させたら場所を二階に移します。

 細かいマスキングやデカール作業は気を遣うので、主に工場二階の明るいスペースで作業を行っています。ブース内も明るくて清潔ではあるのですが、立ってやらないといけない事(最近首が辛いのでして…)、また凄く電気量を使うので(蛍光灯が40ワット×40本くらい)、二階で作業をした方が色々と効率的なのです。

 予め作っておいたデカールから一番良い物を選び、カットして水に浸します(画像はヤラセで、これは没になった物です)。

 デカールはサイズが大きいと水が抜け難くなるデメリットがあるので、猫と文字はそれぞれを別けた状態で貼っています。

その後はよく乾燥させます。今回はデカールのサイズが大きいので一晩寝かしておきました。

後ろのマイクは本件とは関係は無く、同じくデカール作業があるので並行して作業をしている物です。

 再び場所を工場一階に移し、エアーブローや除電ガン、タッククロスを使って良くホコリを飛ばします。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

尚、左にある色板は見本用で、こちらはBUGATTIのTIFFANY GREEN(カラーコード:V603)配合データそのままとなります。今後何かの役に立つかと思い色見本を作っておく事にしました。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

 デカールはある程度の厚みがある為にそこで段差が出来ますから、完全硬化後に#1500~で研いで均し、磨き作業を行って目立たないように仕上げます。研いで下地(デカール)が露出すると悲惨な状態になるので(多分最初からやり直しかと)、デカール周りはクリアーを4コート塗っています。

蓋のロック部に着くポッチも同色で塗っていて、ちょっとした事ですが、こういうのが結構効くと思います。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。大抵の場合でこれ単品で熱を入れる事は無いので、他の被塗物とタイミングを合わせつつ、窯(恒温機)に入れっぱなしにするので、60℃~50℃で3時間くらいは熱を入れるようにしています。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

サーモス塗装 下準備

先日お預りしておりましたサーモスのステンレス真空ボトルです。

オーナー様から頂いたロゴデータを基に、ドライプリンターを使ってデカールを作製します。

ドライプリンターを使ったデカールの作製については以下の記事が判り易いかと思いますので、宜しければご参照くださいませ。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

各ロゴの色は黒となります。同じ物を何種類か作っておき、一番仕上りの良い物を使います。

 そして今回ご指定を頂いている”ティファニーブルー”なる色なのですが、最初の記事を見た知り合いの塗装屋さんから、

「日記のティファニーブルーの調色ですが、以前に塗装した事がありました。ブガッティにティファニーとコラボした ヴェイロン ティファニーエディションがありまして、配合が出てきます。スタンドウィンで メーカー名 BUGATTI カラー名 TIFFANY GREEN で検索できると思います。」

とのメールを頂きまして、調べてみると確かに配合データがありました!カラーコードは「V603」で、実際に配合データから作った色が上の画像の物となります。わざわざご連絡頂き有難う御座いました!

尚、該当の車両については以下の記事が判り易いかと思います。3億円の車って・・・(恐)。

ブガッティ「ヴェイロン」とティファニーが夢のコラボ!世界に一台のワンオフモデル

 と言う訳で、配合データから作った色と、オーナー様からお預りしたサンプル(アクセサリーの箱)と見比べてみたところ、箱の方が青味が強いので、

多少調整して箱の色に近くしておきました。左奥が配合データから作ったままの色となります。

ただ元の色はそれはそれで今後の参考にしたいので、今回色見本として塗装して残しておこうと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

サーモス塗装承ってます

 先日届いておりましたサーモスのステンレスボトルです。こちらは少し前にBERINGERのブレーキキャリパーの塗装をご依頼頂いた方で、今回はプレゼント用にとの事でこちらのサーモスの塗装を承りました。この度もご贔屓頂き誠に有難う御座います!

サーモス本体とロック部のポッチはこちらのティファニーブルーで、

 猫のイラストとその下のロゴは黒で承っております。またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承りました。

猫のイラストはベクトルデータで入稿頂いていて、ロゴは「Baskerville」のフォントでご指定頂いております。イメージイラストも作製しましたのでそちらを紹介させて頂きますね。

 ティファニーブルーは一緒にお預りした箱を基に、簡易的な色の作成(5分程度の作業でこちらは無料)で対応をさせて頂きます。

尚、以前似たような色を塗装しているので、そちらも確認してみました。

プレートに据え付けてある方の見本はポルシェの純正色で、右上の色見本は似てはいますが別の色で、PANTONEの332を基にした色となります。以前CORSAIRのPCケースに採用した色ですね。恐らくは初音ミクのイメージカラーかと思います。

尚どちらもティファニーブルーとは全然違ったのでこれらの色見本は使わず、新たに色を作製する事にします。

と思いつつ、一応STANDOXのウェブサイトからカラー検索してみると、なんと「TIFFANY BLUE」なる色が存在しました!

が、よく見てみるとHOLDENなるオーストラリアの自動車メーカーの色で、しかもメタリックが入っているので全然違ったようです(苦笑)。以前ビアンキのチェレステブルーのデータがあったので、もしかしてと思いまして・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!