アウディTT ブレンボキャリパー 本塗り

 先日お預りしておりましたアウディTTに取り付け予定のブレンボブレーキキャリパー二個です。

タイミング的にまだ早いのですが、ブレーキ屋さんが海外出張に行くとの事で、先に作業を終わらせられたようで送って頂きました。オーバーホールも終わっております。

 恒温器の中で保管しておけばある程度の錆は防げるのですが、そうもいかないので先に作業をさせて頂く事にしました。

 塗り上がった時に極力艶が出るよう、平らな面をダブルアクションサンダー#120→#180で研磨し、パッドが当たらない箇所は#180で手研ぎしておきます。

 よく脱脂清掃後、まずは全体にプライマーを塗布します。

 その後膜厚を着けたくない個所にベースコートの黒を塗り、よく乾かしたらマスキングを行います。主に車体にボルトで固定する部分と、ブレーキパッドを固定する為のシャフトを入れる穴ですね。

 まずは適当な色を下色として塗布します。具体的にはVWのハーベストムーンベージュです。

 その後はご指定を頂いたPORSCHE純正色の「レーシングイエロー」(カラーコード:P3)を塗布します。

 ベースカラーのイエローが十分に乾いたら、元のサイズ(幅68mm)と同じbremboのロゴ入れを行います。

 ロゴの色は黒で承っています。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 マスキング箇所はそのままだとクリアーが固まってしまうので、塗装直後に剥がしておきます。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタパブリカ ステアリング 補修⑫

 先日サフェーサーを塗っておいたトヨタパブリカ700の純正ステアリングです。

ラインが足りない箇所にはポリパテを塗り、全体を#180→#240で研磨します。

 ホーンプレート(ボタン)も同様にサフェーサーを研いでラインを整えます。

 よく脱脂清掃し、台にセットして3回目のサフェーサーを塗布します。

 台は回しながら塗れるようにしました。

 貴重なエンブレムは外せない為、マスキングで対応しています。マスキングシートはサイズの違う物を3枚重ねています。

 主要な部分にはサフェーサーを5コート程、

 その他は3コート程に留めています。

サフェーサーを塗り過ぎて、無用にハンドルが太くならないように注意しています。

この後は再びサフェ研ぎを行い、上手くいけばいよいよ本塗りとなります。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE935マイク塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたゼンハイザーE935ボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は本体が艶消しのグレー、グリルは青味掛かったメタリックに塗られています。クリアーは塗られていません。

 今回は業者様からご依頼を頂いていたSHUREのBETA58Aも同じ色で塗りましたので、並べて撮影をしてみました。

 どちらも同じVW社のキャディーホワイト(カラーコード:LB9A)で、クリアーは高品位なクリスタルクリアーの仕様となります。

 画像はどれもサイズの縮小のみで加工はしていません。

 こちらはストロボを使って撮影した画像です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMWアウターハンドルカバー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたBMW 318iツーリング(F31)のリヤドアハンドルカバー左右の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々着いていた内側の部品は外せたので塗装時はカバー単品で行っています。

 画像だとカバー単体ですが、梱包する前に元の通りに組み付けておきましたのでご安心下さいませ。

 色はボディーカラーの

 色はBMW純正色のアルピンホワイト(カラーコード:300)となります。

 こちらは自然光下で撮影した画像です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ロボット「Robi」追加パーツ 黒 本塗り

 4月頃にお預りしておりました、ディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」の追加パーツの黒系部品13点です。白と水色は既に先日完成しておりまして、こちらが最後の部品となります。

 全体を軽く研磨後、リサイクルしたシリコンオフを貯めた容器に部品を沈め、スプレーガンに入れた綺麗なシリコンオフで洗い流すようにして脱脂処理を行います。

 その後綺麗なウェスで拭き取りつつしっかりエアーブローをし、ネジを穴に入れてマスキングをします。

 各部品の作業内容が判り易いよう、色の着いたシールを貼っておきます。

 モーターのピニオンギアが入る部分には塗料が着かないようマスキングをします。

 台に並べ、よくエアーブローをして埃を飛ばします。

 埃が無くなったらプラスチックプライマーを塗布して本塗り開始です。

まずはベースコートの黒を塗りますが、ABS樹脂は表面が多少溶剤に侵されやすい樹脂でもあるので(ABSの種類にもよります)、ペーパーを掛けた箇所の模様がハッキリと出たりします。クリアーを塗れば問題はありませんが、これがシルバーなど淡いメタリックの場合はそのまま残ってしまうので注意が必用です。

ちなみに自動車部品に使われるABS樹脂は比較的耐溶剤性が強いのでここまで侵されたりする事は無く、逆にパソコン関係に使われるABS樹脂は弱い傾向にあるようです。酷い場合にはジェッティングやフローマーク(溶けた樹脂が流入して出来る模様)がハッキリと現れ、どうにもならなくなる事もあります。

 ちなみに今回のパーツは、表面が多少梨地っぽくなっていた物もあり、ただ艶消し仕上げなので殆ど影響はないかと思っていましたが、結局これがクリアー(艶消し)を塗った後まで残ってしまい、実は全てのパーツを塗り直す事にしました(上の画像はクリアーを塗る前です)。

と言う訳で、こちらが二回目に本塗りを終えた時の画像です。最初に本塗りした後に強制乾燥硬化させ、再度足付け処理を行い、ベースコートから塗り直しています。

全部を塗り直した理由としては、一個だけの塗装だとそれだけ艶の感じが変わってしまう事と、また 全体に前回塗った時よりも艶が残ってしまっている気がしたので、どうせならと言う事で全て塗り直しています。さすがに最初の頃のように40個となると厳しいですが、今回は13個なのでそこまで手間ではありませんでした(いや、実際のところは余分に一日が消失してしまった訳ですが・・・)。

 と言う訳で、本塗り後一時間くらい経過して艶が消えてきた状態です。

 前回塗った時は気温が低かったのでシンナーは(揮発が)早めの物を使っていましたが、今回は30℃越えなので一つ遅いタイプに替え、それによって艶の質感が変わってしまったのだと思います。

 と言う訳で、前回と同じような塗り方を心掛けて塗り直してみました。

 塗り直しで怖いのは「チヂレ」ですが、恒温器は省エネなので、60℃~50℃で3時間くらいしっかり熱を掛ける事で安心して作業が出来ます(実際に電気を消費しているのは最初の1時間だけで、断熱性があるのでその後は放置していても50℃までを3時間くらい維持出来ます)。

この後は再び一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

二度塗りで梨地も払拭出来たかと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!