YAMAHA VMAXキャブレターサイドカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたヤマハVMAXの純正キャブレターサイドカバーで、こちらのオーナー様は先日同車のダクトカバーの塗装ご依頼頂いた方となります。この度も当店をご贔屓頂き誠にありがとうございます!

元々は装飾クロムメッキが施されているらしいのですが、このパーツは経年の劣化でメッキが浮いて剥がれてしまうとの事ですので、今回はメッキを剥がした状態の物を御用意して頂きました。

ご依頼内容は以前プレオのルームミラーに施工した3コートSPFシルバーで、また下地は一旦サフェーサーで整えてからの上塗りとします。

プレオルームミラーの画像を紹介させて頂きますね。

元々は梨地だったものをサフェーサーで下地を整え、下色に黒を塗ってそれを透かすようにしてSTANDOXの高輝度メタリック(JLM-906)を重ねています。

プレオルームミラーの他の画像についてはこちらのページからどうぞ。

もっとメッキ感のある塗料で、比較的新しい製品の物を最近テストしてみたのですが、やはりと言うか通常の塗膜に比べて密着性が劣るので、通常の仕事に採用する予定はありません(ただしそれ自体を消耗品と考えるマイクであれば今後対応するかも知れません)。

その点今回のSPFシルバーは通常の2Kシステム=Two-component paintsとなる為、ホワイトパールなどの一般的な3コート塗装と同様に安心して使えます。

 

先日完成してお納めしたVMAXダクトカバーについても紹介をさせて頂きますね。

アルミ素地にクリアーが塗られた箇所を艶ありの黒に、下側は純正と同じくつや消し黒に、YAMAHAの凹み文字部は落ち着いたシルバーで塗装しています。その他の画像はこちらのページから、また後日オーナー様から取り付け後の画像とコメントも頂戴していますので、よろしければこちらのページからご参照くださいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

透過性塗装 下準備

先日に引き続き、透過性塗装(スモーク塗装等)の下準備となります。

塗装する部分以外をマスキングし、

被塗面を足付け処理します。フチと、洗車傷などが多いレンズは最初に#800相当(アシレックスレモン)で粗研ぎをし、その後#1300相当(アシレックスオレンジ)でレンズがしっかり曇るまで研磨します。

その後、各レンズのマスキングシートを作成・準備します。Valenti社製のインプレッサ用テールランプは、外側(クォーターパネル側)は純正と同じ型がそのまま使えました。

テールゲート側のレンズは純正と全く形が違うので、新たに型から作ることにしました。

まずは見切りのラインに沿ってマスキングテープを貼り、

それを石刷りの要領で輪郭線を描きます。

それをスキャナーでパソコンに読み込み、ベクトルデータの作れるソフト(Illustrator)で輪郭線を作成します。細かい部分はここで修正も行います。

その後はカッティングプロッターで専用のシート(ポリプロピレン製)をカットします。

それを実物に合わせ、大丈夫なら本番用のシートをカットしておきます。

こちらはフィアットの純正テールランプです。てっきり前回作った型が使えるかと思っていましたがそれでは駄目だったので、新たに作り直すことにしました。

先ほどのインプレッサテールランプと同じように見切り線に沿ってラインテープを貼り、

コピー用紙をずれないように固定して鉛筆の芯を当ててマスキングテープの形を映します。細かい部分は後のデジタル作業で修正するので大体判ればOKです。

コピー用紙をスキャナーで読み込み、モニターを見ながらラインのデータを作っていきます。

 下側のバックランプ部は楕円形で、ちょっと判り難いのですが、黒い点の印が付いている部分が長辺となります。

ウィンカー部分は透過性のオレンジに塗る為、0.5ミリオフセットして大きくしたマスキングシートを用意しておきます。赤と橙の境界部分に隙間が出来るととても格好悪い(と言うか私的に信じられない)ので、それぞれ0.5ミリだけ重なるようにする為です。

こちらはBMW MINIの純正テールランプで、同じようにしてウィンカー部分とバックランプ部分のマスキングシートを作成します。

データが出来上がったら本番用の分をカットしておき、本塗り当日に備えておきます。

当工場は二階建てになっていて、埃っぽい作業や溶剤を扱うのは一階作業場で、こういった作業は二階で行うようになっています。最初に工場探しをしていた時は二階建ての工場は敬遠していたのですが、今となってはこれが本当に良かったと思っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

透過性塗装 下準備

次の透過性塗装のターンで本塗りを予定しているテールランプ等レンズパーツです。今回は4セット12点の塗装となります。

それぞれの案件を紹介している記事へのリンクを以下に記載します。


インプレッサテールランプ レッド&スモーク塗装承ってます

フィアットテールランプ レッド&オレンジ&スモーク塗装承ってます

BMW MINIテールランプ レッド&スモーク塗装承ってます

30系ヴェルファイアテールランプ(外側のみ) レッド塗装承ってます


フィアットのテールランプはオレンジとレッド&スモークを別々に塗る為、今回のターンでは「下塗り」となります。

今回はフィアットのサイドマーカー以外は全て中古品となりますので、まずはレンズの溝や内側の清掃からとなります。

パーツによっては中に水が入ってしまうので、出来るだけ目止めをした状態で気を付けながら水洗い&ブラッシング&エアーブローを行います。

その後はよく乾かしておきます。

 次はレンズ以外の部分をマスキングし、被塗面の足付け処理を行います。

作業が進行しましたらまた紹介をさせていただきます。 どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー 下準備

先日粗方のパーツはサンドブラスト処理をしておきましたが、他にも金属製の塗装済み部品が見つかったので、こちらもブラストを掛けて塗膜を剥がす事にしました。

尚、シャフトは溶剤浸け置きで塗膜は綺麗に取れていますが、鉄にクロムメッキが施されている物のようなので、足付け処理として一緒にブラストを行います。

何にしても光った金属にそのままプライマーを塗っても密着はしません。

ブラストボックスに入れ、

サンドブラストを行いました。

 両端はギザギザのローレット状になっていて、(前回溶かしてしまった)プラスチックパーツの穴に固定されるようになっています。

ちなみにこちらのプーリーは設計ミスなのか最初から動きません。多分入れた個所が狭すぎたのではと・・・。なのでシャフトは抜かず、そのまま塗装を行う事にしています。

シンナーで洗い流すようにしてよく脱脂清掃し、プライマーを塗布します。

乾いたらひっくり返し、全体に洩れなく塗っておきます。

他には運転席周りに着いている「手摺」の金属部品があるのですが(画像右下の4部品)、こちらは風が吹いただけで飛んでいってしまいそうなので、後で手作業で剥離・足付け処理をして、車体に取り付けた状態でプライマーを塗るのようにします。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキK12B樹脂製ヘッドカバー 結晶塗装承ってます

先日到着しておりましたスズキK12B樹脂製のヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は鮮やかな赤の結晶塗装で、さらにそれにイエローパールを加えて多少なり変化を出すような方法で承っております。またこちらに手作業で足付け処理(ペーパー掛け)を行うのは物理的に難しい為、下地処理としてサンドブラスト作業も行います。

赤の結晶塗装にパールを入れる仕様に関しては、以前レッドパールを使った案件がありますのでそちらを紹介させて頂きますね。

こちらはマツダのNDロードスターのヘッドカバーで、ぱっと見は通常の結晶塗装の赤に見えますが、赤のパールを添加してあったりします。

また今回と同じ製品で結晶塗装を行った事例もありましたので、そちらも紹介をさせて頂きます。

見る限りでは同じ形なので、今回ご依頼頂いたヘッドカバーもスイフトに装着されるのかも知れません。その他の画像はこちらのページからどうぞ。

また同じスイフトでアルミ製の物もあったのでそちらも紹介をさせて頂きます。どれだけ出て来るんだって話ですが・・・(笑)。

似てはいますが形は全然違いますね。その他の画像はこちらのページからどうぞ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!