先日に引き続き、透過性塗装(スモーク塗装等)の下準備となります。
塗装する部分以外をマスキングし、
被塗面を足付け処理します。フチと、洗車傷などが多いレンズは最初に#800相当(アシレックスレモン)で粗研ぎをし、その後#1300相当(アシレックスオレンジ)でレンズがしっかり曇るまで研磨します。
その後、各レンズのマスキングシートを作成・準備します。Valenti社製のインプレッサ用テールランプは、外側(クォーターパネル側)は純正と同じ型がそのまま使えました。
テールゲート側のレンズは純正と全く形が違うので、新たに型から作ることにしました。
まずは見切りのラインに沿ってマスキングテープを貼り、
それをスキャナーでパソコンに読み込み、ベクトルデータの作れるソフト(Illustrator)で輪郭線を作成します。細かい部分はここで修正も行います。
その後はカッティングプロッターで専用のシート(ポリプロピレン製)をカットします。
それを実物に合わせ、大丈夫なら本番用のシートをカットしておきます。
こちらはフィアットの純正テールランプです。てっきり前回作った型が使えるかと思っていましたがそれでは駄目だったので、新たに作り直すことにしました。
先ほどのインプレッサテールランプと同じように見切り線に沿ってラインテープを貼り、
コピー用紙をずれないように固定して鉛筆の芯を当ててマスキングテープの形を映します。細かい部分は後のデジタル作業で修正するので大体判ればOKです。
コピー用紙をスキャナーで読み込み、モニターを見ながらラインのデータを作っていきます。
下側のバックランプ部は楕円形で、ちょっと判り難いのですが、黒い点の印が付いている部分が長辺となります。
ウィンカー部分は透過性のオレンジに塗る為、0.5ミリオフセットして大きくしたマスキングシートを用意しておきます。赤と橙の境界部分に隙間が出来るととても格好悪い(と言うか私的に信じられない)ので、それぞれ0.5ミリだけ重なるようにする為です。
こちらはBMW MINIの純正テールランプで、同じようにしてウィンカー部分とバックランプ部分のマスキングシートを作成します。
データが出来上がったら本番用の分をカットしておき、本塗り当日に備えておきます。
当工場は二階建てになっていて、埃っぽい作業や溶剤を扱うのは一階作業場で、こういった作業は二階で行うようになっています。最初に工場探しをしていた時は二階建ての工場は敬遠していたのですが、今となってはこれが本当に良かったと思っています。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!