DOLCE&GABBANAメガネフレーム 下準備

 先日お預かりしておりましたドルチェ&ガッバーナのメガネフレームは作業着手しておりますのでご安心くださいませ。

画像は飾り金具のマスキングに使うシートをカットしているところです。

 フロントの金具はフレームよりも低くなっていて、

テンプル(サイドフレーム)は金具がフレームより飛び出たようになっています。それぞれに合わせてデータを作成してマスキングシートを作成しました。

 通常の塗装と違い、メッキ部分に傷が付くとクリアーを塗っても消えない為、足付け処理時にペーパーが当たらないように気を付けます。

DOLCE&GABBANAのロゴも黒く塗らないのでペーパーが当たらないよう気を付けます。

 その後ウォッシュコンパウンド(液状の研磨洗浄剤)とナイロンブラシを使って飾り金具のフチや蝶番周り、DOLCE&GABBANAの文字の隙間を足付け処理します。

 全方向から擦って縦横無尽に細かい傷を付けます。

 よく洗浄して水気を飛ばし、

 シリコンオフとブラシで細部まで脱脂をしておきます。

そしてマスキングの前にフレームの固定を行います。画像は要らなくなったメガネフレームの数々です。

 蝶番部分をヤスリで削って今回のメガネフレームの蝶番にサイズを合わせます。

 ちょうど良いネジを探し、

 それで固定をします。

毎回決まった物を塗るなら専用の治具を作ればよいのですが、当店のように毎回内容が変わるオーダーメイド的な作業だと、その都度ご依頼頂いた被塗物に合わせて作業・準備を行う必要があります。面倒な反面、毎回違う作業が出来るので、これこそが仕事を楽しく続けていられるところでもあると思っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー 組付け②

 先日の続きで組付けを行っているKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。こちらは転倒防止のアウトリガーの部品です。

トラ柄に塗ったジャッキ(シリンダー)をアームに取り付けます。

 作業は分解時の画像を見ながら進めます。

 格納部にアームを入れて、

 蓋を接着します。

 前回塗ったシリンダーに入るジャッキベースはまだ熱を入れていないので、後で組み付けるようにします。

 外して塗っていたプーリー?を接着します。

 ホイールにタイヤも装着しました。

 ロアアームに組み付けて、

 フレームに装着しました。クレーン車は前輪だけでは無く後輪も切れる4WSだったのですか。知りませんでした・・・。

 曲がっていた梯子を直して塗装した左右のテールランプも、

取り付けました。

次はいよいよクレーンのアームと運転席の組付けとなります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダインサイト内装パーツ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを行っていたホンダインサイトのウィンドウスイッチパネルの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は未塗装だった梨地の樹脂素地を、「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地にしてから上塗りを行っています。

 色はソリッドの黒で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

 成型時の凸凹は、サフェを使った下地処理で払拭出来ていると思います。

研ぎ難く塗りにくいスイッチ部分内側も美しく仕上がっているかと思います。

  各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

 一応ストロボでも撮影をしてみたのですが、

鏡のようになってしまって上手く撮影出来ませんでした・・・。ただ艶々なのだけは判るかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スズキGSX-R750 タンクカウル 本塗り

 先日サーフェサーを塗っておいたSUZUKI GSX-R750のタンクカウルです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

 シールを剥がした箇所はラインが崩れているので、小さい砥石や当て板に#320のペーパーを貼って研ぎ出します。

三次元逆アールのラインは非常に難しく、研いでは下地が出てまたサフェを塗って(焼いては)また研いでを繰り替えし、一日やってもラインが出せず半泣きになった覚えがあります。

 その後は#600→#800の水研ぎで細かいライン出しを行い、最後は当たりの柔らかい(角が立たない)布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってペーパー目を均します。

 その後良く清掃し、台にセットしたら本塗り開始です。

 ちなみに今回は調色作業はせず「配合データそのまま」で承っていますが、見本となるパーツもお預かりしていたので色を見ておくことにしました。

 元々あったデータでは黒とグリーン、そしてホワイトパールが使われていましたが、パールではこのサイズのキラキラ感は到底出せないので(というかその存在すら確認出来ませんでした…)、改めてパールをメタリックに置き換えて色を作り直しました。

 最初にパールで作った色も無駄にはせず、それを下塗りとして塗装し、最後に作り直した色を塗ってベースコートが完了です。肌を荒らさないよう、ウェットに塗りこんでいます。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

画像は台に置いた状態になっていますが、塗っている時は手で持った状態で、裏側に回り込むようフチまでしっかり塗っています。

 逆アール部分のラインも良い感じに出来たと思います。

見本のパーツと見比べてみて、メタリックの感じも同じように出来ているかと思います(少なくても配合データにあったパールではどうやってもこうはなりません)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

KATOクレーンミニカー 組付け&ジャッキベース塗装

先日窓ガラスを取り付けていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

ルーフのフォグランプを固定する接着剤が固まったので、続けてドアミラーを取り付けます。

 こちらも足のピンが殆ど残っていないので、エポキシ接着剤を使って固定します。

 そのままだと垂れ下がってしまうので、隙間に0,2mm厚のプラバンを二枚挟んで位置を固定しました。

 横から見るとこのような感じです。

再びこのまま一日寝かします。

 こちらはアウトリガーのトラ柄に塗ったジャッキの土台部分のパーツです。元々濃いグレーに塗られていました。

ジャッキ部に空いた穴にこれが差し込まれてスライドする仕組みで、装着されると殆ど見えないので(収納されているので)そのままでも良いかと思っていましたが、参考画像を見るとこちらも黒かったので、どうせならという事で改めて塗る事にしました(特にご指定は頂いていませんでした)。ならば先日の窓枠と一緒に塗ればよかったのですが、うっかりしていました。

クリップで掴んでいる箇所が太くなっていて、そこがジャッキの穴にピッタリ入って固定されるので、シャフトを塗ってもスライドさせるには影響はありません(塗膜の厚みで入らなくなるとか削れるとかの心配はありません)。

この後は恒温機に入れて置き、他のご依頼品と一緒に熱を入れさせて貰います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!