スズキGSX-R750 タンクカウル 本塗り

 先日サーフェサーを塗っておいたSUZUKI GSX-R750のタンクカウルです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

 シールを剥がした箇所はラインが崩れているので、小さい砥石や当て板に#320のペーパーを貼って研ぎ出します。

三次元逆アールのラインは非常に難しく、研いでは下地が出てまたサフェを塗って(焼いては)また研いでを繰り替えし、一日やってもラインが出せず半泣きになった覚えがあります。

 その後は#600→#800の水研ぎで細かいライン出しを行い、最後は当たりの柔らかい(角が立たない)布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってペーパー目を均します。

 その後良く清掃し、台にセットしたら本塗り開始です。

 ちなみに今回は調色作業はせず「配合データそのまま」で承っていますが、見本となるパーツもお預かりしていたので色を見ておくことにしました。

 元々あったデータでは黒とグリーン、そしてホワイトパールが使われていましたが、パールではこのサイズのキラキラ感は到底出せないので(というかその存在すら確認出来ませんでした…)、改めてパールをメタリックに置き換えて色を作り直しました。

 最初にパールで作った色も無駄にはせず、それを下塗りとして塗装し、最後に作り直した色を塗ってベースコートが完了です。肌を荒らさないよう、ウェットに塗りこんでいます。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

画像は台に置いた状態になっていますが、塗っている時は手で持った状態で、裏側に回り込むようフチまでしっかり塗っています。

 逆アール部分のラインも良い感じに出来たと思います。

見本のパーツと見比べてみて、メタリックの感じも同じように出来ているかと思います(少なくても配合データにあったパールではどうやってもこうはなりません)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!