スズキGSX-R750 タンクカウル塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSUZUKI GSX-R750のタンクカウル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 

元々クリアーの下に「S」のシールが貼られていた物を剥がし、全体にあった傷も含めて「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理を行いました。

 色はSUZUKI純正色のグラススパークルブラック「GLASS SPARKLE BLACK」(カラーコード:YVB)となります。

 ただ一緒にお預かりした見本と配合データで作った色を見比べてみると、データにあったパールでは見本にある程のメタリックな輝きは出せなかったので、そちらを置き換えて対応しました。

 全体のラインも整えておきましたので、シールが貼って跡などはよく見ても判らないと思います。

 使っているのは現色の中でも一番粗いメタリックです。スバル純正色の「クリスタルブラックシリカ」(カラーコード:D4S)みたいな感じでしょうか。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スズキGSX-R750 タンクカウル 本塗り

 先日サーフェサーを塗っておいたSUZUKI GSX-R750のタンクカウルです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

 シールを剥がした箇所はラインが崩れているので、小さい砥石や当て板に#320のペーパーを貼って研ぎ出します。

三次元逆アールのラインは非常に難しく、研いでは下地が出てまたサフェを塗って(焼いては)また研いでを繰り替えし、一日やってもラインが出せず半泣きになった覚えがあります。

 その後は#600→#800の水研ぎで細かいライン出しを行い、最後は当たりの柔らかい(角が立たない)布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってペーパー目を均します。

 その後良く清掃し、台にセットしたら本塗り開始です。

 ちなみに今回は調色作業はせず「配合データそのまま」で承っていますが、見本となるパーツもお預かりしていたので色を見ておくことにしました。

 元々あったデータでは黒とグリーン、そしてホワイトパールが使われていましたが、パールではこのサイズのキラキラ感は到底出せないので(というかその存在すら確認出来ませんでした…)、改めてパールをメタリックに置き換えて色を作り直しました。

 最初にパールで作った色も無駄にはせず、それを下塗りとして塗装し、最後に作り直した色を塗ってベースコートが完了です。肌を荒らさないよう、ウェットに塗りこんでいます。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

画像は台に置いた状態になっていますが、塗っている時は手で持った状態で、裏側に回り込むようフチまでしっかり塗っています。

 逆アール部分のラインも良い感じに出来たと思います。

見本のパーツと見比べてみて、メタリックの感じも同じように出来ているかと思います(少なくても配合データにあったパールではどうやってもこうはなりません)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキGSX-R750 タンクカウル サフェ入れ

 先日お預かりしておりましたたSUZUKI GSX-R750のタンクカウルです。

「S」のシールの上にはクリアーが塗られていますが、このままペーパーを当てると糊が伸びて面倒な事になるので、先にドライヤーで温めて剥がしておきます。

 シールを剥がした箇所は一段低くなっているので、当て板を使って段差が緩やかになるよう研磨します。番手は#120→#180です。

 その後全体を#240で研磨して均し、フチは#320で足付け処理を行います。

脱脂清掃→台にセット→脱脂→エアーブローをし、プラスチック素地が露出した部分(白い部分)にプラスチックプライマーを塗布します。

シールを剥がした箇所をメインにサフェを塗り、その後全体に3コート程重ねます。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキGSX-R750 タンクカウル塗装承ってます

 先日到着しておりましたSUZUKI GSX-R750のタンクカウル(片側のみ)です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 現状クリアーの下にSのアルミシールが貼ってあり、今回はこれを剥がして除去してしまい、

また他に傷がある箇所もあるので、全体を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を作り、SUZUKI純正色のグラススパークルブラック「GLASS SPARKLE BLACK」(カラーコード:YVB)で承っております。

二輪車で配合データがあるのは稀で、無い場合は一から色を調色して作る為、塗装費とは別に「調色費」が掛かってしまいます。以前施工したBMWのパニアケース塗装の記事でそちらを紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

今回は幸いにして配合データがありましたので、塗装費と下地処理費のみで対応可能です。

または近年であれば「測色器」といった機器を用意しているボディーショップ(板金塗装店)もありますので、データが無い二輪車の場合でもそういった四輪自動車の修理屋さんに相談すれば対応してくれるかと思います。自転車フレームのように曲面しか無い場合は難しいかも知れませんが、今回くらいの平面ならスキャン出来る筈です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!