RX-7(FC3S)テールランプ 本塗り

  先日下塗り~研ぎ作業を行っておいたマツダRX-7(FC3S)の純正テールランプです。

  バックランプ部分(クリアーレンズ部)はスモークにしないので、そこだけマスキングを行っておきます。

 そしてスモークを塗り重ねていきます。濃さはこの時のエクシーガテールランプを参考にしています。

近年良くみるクリアーカバータイプのテールランプと違い、この自体は底の浅い構造の為(内部に光が入り込む量が少なくなる為)、そんなにスモークを塗らなくても濃く見える傾向になります。

 スモーク濃度が決まったらバックランプ部のマスキングテープを剥がします。

通常ならこの時点でプラスチックプライマーを塗りますが、今回は既に全体にクリアーが塗られた状態なのでその必要がありません(足付け処理させされていれば塗料は密着します)。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

下塗りによって素地調整を行ったので、新品部品を塗ったのと変わらない仕上がりに出来ているかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。強制乾燥の場合、予熱(40℃15~30分くらい)を行ってから本乾燥(60℃40分)という事も出来るのですが(多分それが普通です)、昔私が働いていた集中センターのように次に使うのを待っている人などは居ないので、時間を掛けて塗膜中の溶剤をゆっくり抜いてあげた方が仕上がりが良くなります(ただし高湿度下だとクリアー中のイソシアネートと水分が反応してトラブルが発生する場合もあるので注意は必要です)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

30系ヴェルファイアテールランプ 本塗り

先日塗り分け部分にラインテープを貼っておいたトヨタヴェルファイア30系の純正テールランプ一式です。

  脱脂清掃してエアーブローを行い、赤く塗る部分以外をマスキングします。 まず最初のプラスチックプライマーを塗布します。

 透過性の赤=キャンディーカラーのレッドを塗布します。

レッドキャンディーを4コート程塗ったらマスキングを剥がします。

 エアーブローを行い、二回目のプラスチックプライマーを塗布します。

 そして全体にスモークを塗ります。

 以前施工した同型パーツの画像を参考にスモークを調整します。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

テールランプ等の透過性塗装はゴミが混入するとそのまま残って見えてしまう為、本塗り前日にはブース内の壁・床・塗装台など全てスチーム洗浄して埃を洗い流しています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ランサーブレンボキャリパー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた三菱ランサーエボリューションXの純正ブレンボキャリパー一式のオーバーホールと塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は色が褪せてトップコートのクリアーが層間剥離した状態で、

その後いつものブレーキ屋さんにてサンドブラストとオーバーホールを行って頂きました。

色はランエボブレンボ純正の赤の近似色で承りました。

ロゴのサイズは元の通りに、色は白(VWキャンディホワイト)で塗装しています。

いつも塗っているランエボのブレンボはリヤのロゴサイズは横幅54mmですが、今回のキャリパーは41mmと小さくなっていました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバル WRX S4エンジンカバー&エンブレム 本塗り

先日下準備を行っていたスバルWRX S4の樹脂製エンジンカバーと、それに装着されるエンブレムプレートです。その後よく脱脂清掃し、本塗り用のマスキングを行います。

エンブレムプレートは背面の黒い部分(樹脂素地)だけを塗るので、それ以外の部分を覆います。

よくエアーブローして埃を飛ばし、マスキングに毛埃が噛んでいない事をよく確認したらプラスチックプライマーを塗布します。

エンジンカバーはフチまでしっかり塗りたいので浮かした状態で台に固定してあります。

こちらもよく脱脂清掃し、まずは全体にプラスチックプライマーを塗布します。

最初に下塗りとして適当なピンクを塗ります。

 同じくエンブレムプレートにも塗ります。

エンジンカバーの方は普通のスプレーガン(IWATA W-50極みmini)を使いますが、エンブレムプレートの方は口径の小さいエアーブラシを使います。大きい面積を小さいガンで塗ろうとするとドライコートになって肌が荒れ密着性が落ちてしまいますし、また小さい面積を大きいガンで塗ろうとすると吐出される粒子が大きくなってこれも汚い仕上がりになるのでそれぞれにあった物を使います。

尚、いつもならエンジンカバーとエンブレムは別々に塗ったりするのですが、今回は同じトップコート=艶消しクリアーなので同時に塗る事にしました。

その後エンジンカバーをフェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)に塗ります。中央は黒なので塗る必要は無いのですが、ミストが粉っぽくなって密着不良の原因になるので、途中1コートだけ一緒に塗っています。

ここでテープフリーな状態になるよう十分な乾燥時間を設けます(大抵はここで昼食=休憩としています)。

ベースコートが十分に乾いたらマスキングを行います。見切りの部分はカーブしているので普通に貼るとフチが浮いてしまいますから、1mm幅のマスキングテープを使ってマスキングします。

そして赤く塗った部分のマスキングが完了です。

 そしてベースコートの黒を塗ります。

ベースコートに艶が消える成分(具体的にはフリップコントローラー=シリカ顔料等)が入っていなければ、この様に若干艶のある仕上がりになります(艶消しと半艶の中間くらい)。

その後マスキングを剥がし、気になる細部を修正します。

そしてベースコートの塗装が完了です。

そしてエンブレムプレートです。

こちらはSTIチェリーレッド(STIピンク)となります。

 そして艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

艶消しクリアーの場合は艶あり程には塗り込まず、ただし同じように2コート塗っています(1コートだけだと艶は消え易いのですがムラが出てしまう為)。

エンブレムプレートも同じく艶消しクリアーで、ただしこちらはクリアーも口径の小さいエアーブラシを使います。

その後時間が経つと艶が消えていきます。

ベースコートだけの時よりも艶が消えてシットリと仕上がっているのが判るかと思います。

素地はザラザラとした梨地でしたが、艶消し仕上げだとそれも目立たなくなるのが特徴です(逆に梨地の上にそのまま艶あり仕上げにするとひどく気持ちの悪い仕上がりになります)。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジムニーミラーウィンカー塗装承ってます

 先日到着しておりましたスズキ ジムニーシエラ(R2年式 JB74)用の社外品ミラーウィンカーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はスモーク塗装ベタ塗りで、見本として一緒にお預かりしたサイドウィンカーと同じくらいの濃さで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様への変更で承っています。

レンズの周りに貼ってあるスポンジシートは剥がしてから塗装しますが、綺麗に剥がせそうも無かったので、似たような物(と言うか同じ物)を最後に貼っておくようにします。

ミラーウィンカーに多く採用されている厚さ3mmのエプトシーラーは細くカットされた物が売られていないので、シートで買った物を自分でカットして手作りしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!