アルファロメオ樹脂製エンジンカバー 素地調整

先日裏のスポンジシートを外して洗浄&足付け処理をしておいたアルファロメオの樹脂製エンジンカバーです。凸部をシルバーにしますが、そのままだと射出成型時の歪が残って格好悪いので、こちらを研磨して平滑にします。

その前にフチにあるバリも削り落としておきます。PA=ポリアミドは粘りのある樹脂=切削性が悪い為、細かい番手では削れなく、なので#120→#180→#240→#320→#400→#500→#800と、粗い目から順番に研いでいく必要があります。

未塗装の状態だと判り難いのですが、

平らな当て板を使って研ぐと凸凹なのが判ります。

凸凹を均しつつ、エッジをシャープにする事で、この後の塗り分けを美しくする効果があります。

ただ前記したように#120から始めないとまるで歯が立たなく、かといってその目の傷を残すと後に影響が出てしまいますから、結構面倒な作業です。

こういった箇所は大抵裏側に骨となる部分があって、冷却する際に体積が収縮して凹む、所謂「ヒケ」と呼ばれる現象ですね。

この作業が地味に大変で、ただこういった地道な作業が塗り上がった時に全体のバランスの見た目を良くしたりします。

#400まで空研ぎを行ったら、その後は#600→#800→#1500の水研ぎでペーパー目を均します。

次はいよいよ凸部のシルバー塗装ですね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!