スイフト用フォグランプアタッチメント サフェ入れ

昨年にお預かりしておりましたスズキスイフト用FRP製フォグランプアタッチメントです。一緒に御依頼頂いていたナンバーフレームは先に完成して既にお納めしております。

状態としては新品未使用の塗装済み品なのですが、FRP製品は金型を使った射出成型品とは違って製品の品質にばらつき=歪や繋ぎ目の不具合が生じている為、一旦全体を研いでサフェーサーで下地を整えます。

ダブルアクションサンダーが使える平面を#180で均し、それが使えない箇所は当て板やスポンジパッドを使って手研ぎを行います。

最後に#240でペーパー目を均しつつ角の面取りを行い、研ぎ残しが無いよう足付け処理も行います。

その後よく脱脂清掃し、台にセットします。

今回のように2つのパーツを合体させて一つにした構造の場合、

その継目に巣穴等の粗が生じている可能性が高くなります。

特に巣穴はスプレーでサフェを塗るだけでは埋まらないので、

コート間に筆挿しを行って虱潰しに埋めていきます。

艶消し黒だとそういったピンホールは目立ち難いのですが、これが艶ありになると塗膜の表面張力で余計に穴が目立つので、一つも残さないようにしておきます。

コート毎に15分程のフラッシュオフタイム(乾燥時間)を設け、合計5コート程を塗りました。

大きい巣穴は一旦埋めてもまた後で穴が開いていたりするので、コート毎に全体をチェックして見落としが無いようにしておきます。ちなみに今回だと20箇所くらいとなりました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日50℃60分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!