PS4用コントローラー塗装承ってます

 先日到着しておりましたSCUF Vantage プレイステーション4用コントローラー です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼品はフェイスプレートと、

それに装着されるプラスチック製のリング2個となります。

 先ほどのリングはコントローラーのギザギザとした穴に装着されるようです。

 ご指定頂いている色は蛍光グリーンで、参考としてこちらのRazer社のPC接続用スプリッターケーブルを一緒にお預りしました。画像だと普通の色に見えますが、一般的な顔料では出せないような鮮やかな色味となっています。

オフィシャルサイトに(ちょっと加工し過ぎた感が否めない)ケーブルの画像がありますので、宜しければそちらもご参考にどうぞ。まさに蛍光でビックリするかと思います(笑)。

Razer Hammerhead Pro V2 – In-Ear Headphones with Mic and In-line Remote

 通常「自動車補修塗装」(板金塗装)では蛍光色を扱っていませんが(主な理由としては紫外線で褪色する為)、現在の小物を対象とした塗装になってからはそれの必要性も感じ、少し前にそういった顔料を取り寄せ、さらにそれの色見本も制作していました。画像の真ん中にある格子状の物が蛍光顔料を使った色見本となります。普通に見えますが普通では出ない色で、尚念の為ですがこちらで紹介している画像は加工編集はしていません。

 全てが蛍光顔料だけで塗られていると言う訳では無く、既存の塗料(STANDOX)に蛍光顔料を数%を混ぜて作った色見本となります。

蛍光顔料については以前社外記で紹介していますので、宜しければ以下の記事をご参照下さいませ。パールの場合と同じく、パウダータイプの顔料を樹脂に混ぜて使っています。

蛍光顔料+STANDOX色見本

蛍光ピンク 色見本作成

 これだけを見ると普通の色に見えますが、既存の塗料でこの色はどうやっても出せません(物理的に不可能なので当店としても仕方なく導入した、と言う経緯です)。

 イメージとしては大体この辺の色の感じですね。

 見本とするケーブルの色は、下に置いた色見本よりも青白く濁っているので(濁っているようには見えないと思いますが塗装屋的には白を入れると色は濁るのでそう表現しています)、これをもう少し調整すればさらに近い色に出来ると思います。

参考までに、手前の色見本は蛍光色では無い(既存の顔料を使った)色見本でして、これだけを見ると随分と地味な色に見えますが、実際はこれでもかなり派手な色となっています。今回の色はそれに比べても遥かに彩度が高い色なので、既存の塗料(顔料)だけでは再現が出来ないと言う事です。

尚、隠蔽力はかなり低いので、下色に白、またはそれに多少グリーンを入れた色を塗ってからの上塗りとする予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

マウス塗装承ってます

 先日到着しておりましたロジクール社のワイヤレスマイク、LogicoolG Pro wirelessです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 マウスとしてはかなり高価な物で、重さもかなり軽く作られています。

今回はこちらを赤紫色の艶消し仕上げ塗装で御依頼を承っております。

 マウスカバーと、ボタンも全て塗装します。

 またサイドボタンは予備用にさらに4個付属していて、自分好みにカスタマイズが出来るようになっています。こちらも同色の塗装で承りました。

 分解については既に終わっていて(難易度は高かったですが無事出来ました)、今回塗装する物はこちらの11点となります。

 外したネジは26本で、内容を知らないとまず元通りには組めないので、各ネジはそれぞれ別にパックし、取り付け場所と順番を記載しておきました。

尚、分解作業についてはサービスで行っていて、今回は私的にも興味があったので(出来そうだと思ったので)対応出来ましたが、製品によってはお受付が出来ない物もありますのでご注意下さいませ。また分解によって生じた破損・不具合などには補償が出来ませんので何とぞご了承下さい。

分解作業については業務外と言う事もありますので、後日社外記で紹介したいと思います。ワールドワイドで情報を探しましたが肝心な所の説明が無く(多分意図的なのではと)、中々苦労しましたが、それらについても出来るだけ紹介したいと思います。

 上部カバーの「G」とインジケータ―ランプ3個は透過するようになっていて、一応素材的には別体になっているのですが、外せそうも無かったので(恐らく外すとマズイ物です)マスキングで対応する事にしました。

 ちなみにインジケーターランプのマスキングについては、いつものカッティングプロッターでは無く、予めカットされた物を利用する事にしました。

 カッティングプロッターは刃を動かしてカットしていくので、小さい物はどうしても綺麗にカット出来ませんが(特に円)、この製品は裁断用の型を使ってカットしているので綺麗な円に出来ています。ハイキューパーツさんの製品ですね。

 サイズは1ミリ~2.8ミリまで、0.2ミリ刻みになっています。私的には0.1ミリ刻みのか、これの間のが欲しいです。

 試しに貼ってみたところ、1mmサイズでピッタリでした。

 そして色についてですが、こちらはオーナー様に参考画像を御用意頂いているんですが、それがどうしても普通の色ではありません。カメラに詳しい方なら判ると思いますが、かなり彩度とコントラストを強くされた画像です。カメラ側を「ビビット」な設定にしたのか、もしくは後から画像加工していると思われます。これを塗装で再現すると通常の顔料では不可能で、蛍光顔料を混ぜたりしなければなりません(ただしそれは避けたいと考えています)。

 ちなみにこちらは当店の色見本ですが、上の画像はいつものようにサイズの縮小以外は未加工の物です。右の色見本は、以前ピンクカモフラに採用した4色の内の一つです。

 先ほどの画像を、フリーソフト(JTrim)で加工した画像です。コントラストを強調しました。作製した色を、後からこうやって画像加工すれば、似たような色味にする事が可能です。

さらに先ほどの画像を、Photoshop Lightroomで編集加工し、見本のマウスの色に近づけてみました。元画像がJPEGファイルなので粗さが出てしまっていますが(これがRAWファイルならさらに綺麗に加工できます)、画像ソフトを使えば色の要素=「色相」「彩度」「明度」は自由自在に変更可能なので、これだけ見ると何が本当の色なのか全く判らないかと思います。

いつも当店で紹介している完成画像に「画像は縮小以外は未加工です」とわざわざ記載しているのはそう言う事で、最近は無料アプリやカメラ側の設定で簡単に画像の加工が出来ますから、内容が判らない物は全く信用が出来ません。

画像の編集加工については以前何度か社外記で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

色の見え方

S-WORKSのRAW画像加工

カメラと撮影

たまにはこんな感じに

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE⑤

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE④

前回の④までの紹介でケース本体の塗装作業は一旦完了し、その数か月後、新たに特注のフロントパネルの塗装をご依頼頂きました。

CORSAIRのPCケースに合わせて5ミリ厚のアルミ板を加工して特注されたようです。

 本体にワンタッチで固定出来るジョイントがボルトで埋め込まれています。

 デザインについてはオーナー様よりJPEG画像を入稿して頂き、それを基に各ロゴをベクトルデータで作製しました。

 埋め込まれているローレットタイプのボルトは頭が飛び出ているので、

 研磨して平滑にしておきます。

全体を#120~#180で研磨・足付け処理を行いました。

裏表共にプライマーを塗布し、

表面にはサフェーサーを塗装します。

 その後熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させ、当て板とペーパーを使って全体を平滑に研ぎ出します。

 表面をマスキングし、

 先に裏側を塗装します。

ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って裏側の本塗りが完了です。

後日熱を掛けて塗膜を完全硬化させておきます。

 作製したロゴデータでマスキングシートとデカールを作製します。

 配置や色を確認しておきます。

 下側に入れるロゴにはかなり小さい文字がある為、そこは塗装では無くデカールで対応します。

 大きい文字に関しては塗装で行うのでマスキングシートを作製し、

小さい文字はドライプリンターを使ってデカールに印刷をしました。

 先に塗っておいた裏側をマスキングします。

裏表を一緒に塗装出来ない事は無いですが、吊るして塗るのと置いて塗るのとでは仕上りが変わる為、それぞれを別けて塗っています。

 良く脱脂清掃し、配置を確認します。

 まずはロゴカラーの赤を塗装し、テープフリーな状態になったらオス型のマスキングシートを貼り付けます。

 さらに全体にベースコートの黒を塗り、

 マスキングシートを剥がします。

先に赤を塗ったのは隠蔽性によるもので、黒の上に赤を塗ると塗膜が厚くなってしまうので今回は先にロゴの赤から塗っています。

 続けて下側のロゴを塗装します。こちらはメス型のマスキングシートです。

 小さいロゴはデカールで行いますが、印刷と塗装で色が違っていたら困るのでそちらも確認しておきます。

デカールを切り抜き、

専用の接着剤と使って貼り付けます。

塗装ブースに戻し、クリアーを塗って本塗り完了です。

デカールを貼った個所は段差が出来ているので、この後熱を掛けて完全硬化後に磨き処理を行います。

 今回のこちらは【標準コース】でのご依頼となる為、ゴミが付いた箇所や段差がある部分にはペーパーを掛けて磨き処理を行います。

そして完成です。

デカールの段差も殆ど気にならなくなりました(ただし完全に平滑にするにはもう一度クリアーを塗って研ぎ&磨き作業が必要です)。

CORSAIR900D PCケースフロントパネル塗装 完成

完成画像については上記ページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

また後日オーナー様から画像とコメントも頂戴しましたので紹介をさせて頂きます。

 「01」の赤色も想像していた通りの色合いで、とてもいいです!

  デカールの部分もまったく違和感が無いです。

  PCケース本体への取り付けも大丈夫でした。

  この度は、本当にありがとうございました!

 


こちらこそこの度の御依頼誠に有難う御座いました!

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE①

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE④

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE④

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

上記③の骨格部シャーシの塗装に引き続き、外装パーツの塗装となります。

一番最初にグリーン色に下塗りをしておいたアルミ製の枠です。2色目の黒を塗る為、全体を研磨して足付け処理を行います。

 予め作製しておいたイメージイラストに沿ってマスキングを行います。

 指定された通り内側はフチから15ミリの位置に、

 外側は20ミリの位置でマスキングを行います。

 まずは裏側にベースコートの黒を塗り、

 全体にクリアーが塗れるよう宙に浮かした状態で台にセットします。

表側にも黒を塗り、マスキングを剥がします。

角はマスキングが浮き易く色が食み出やすい為、一つ一つ修正していきます。

 ベースコートが終わったらクリアーを塗って本塗り完了です。

  塗り分けラインはシャープになるよう丁寧に仕上げました。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、必要に応じて磨き処理を行います。

 【お任せ仕上げコース】では磨き処理はしませんが、【標準コース】以上はゴミなどをペーパーで研磨してコンパウンドで磨きます。

その後は安全な場所に保管して数日寝かします。

後日シャーシの組み付け作業ではネジを強くしめると折角綺麗に塗った塗膜が剥がれてしまう為、ネジのサイズに合わせたプラスチックワッシャーをレーザーで切り出して作製しました。

その他組み付け作業については以下記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

CORSAIR PCケース シャーシ組み付け

そして完成です。

完成時の画像は以下リンク先のページで多数紹介していますので宜しければご参照下さい。

CORSAIR PCケース塗装 完成

ケースの塗装は一旦こちらで完成となりますが、さらにその数か月後、特注で製作したアルミ製のフロントパネルの塗装もご依頼頂く事になりました。

⑤に続きます

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE③

CORSAIR Obsidian 900D PC CASE②

先日紹介した上記②のサイドパネル・ロアグリル等の本塗りに続き、今度は骨格部分となるシャーシ塗装作業の紹介となります。

シャーシ部分も外板パネル同様に既存の塗膜がザラザラとしている為、まずはある程度をペーパーで研磨しておきます。

 一部の付属品は外しましたが残りはリベットでの固定となっている為、シャーシはこの状態で針金で吊るして塗装する事にしました。

 まずはプライマーを塗布し、

ウェットオンウェット用のノンサンディングフィラー(サフェーサー)を塗布します。

 続けてベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り(下塗り)が完了です。

その後ヒーターで熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、

 再び全体を足付け処理します。

 そして同じようにして二度目の艶有りの黒を塗り 、本塗りが完了です。

既存の塗膜がザラザラとしていたので一度だけでの塗装では艶のある仕上がりにならず、今回は殆どの部品を「二度塗り」で対応しました。

尚本来であれば「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が基本となりますが、全ての部品でこれを行うとかなりの高コストとなってしまう為、今回は最も目立つ両サイドパネルのみをこの方法で、他は二度塗りでコストを抑えています。

 こちらはシャーシ裏側に着くケース背面のパネルです。ネジで着いていた付属部品も外してあります。

 増設スロット部の蓋の部品です。サイズが小さく形が複雑な為ペーパー掛けでの足付け処理が難しく、サンドブラストにて足付け処理を行いました。

 吊るした状態で裏表を一緒に塗ります。

まずはプライマーを塗布し、

 艶有りの黒で一旦下塗りとしての塗装が完了です。

 その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、再度全体にペーパーを掛けて足付け処理を行いました。

そしてこちらも二度目の艶有り黒の塗装で本塗りが完了です。

 一度に紹介していますが作業は数日に分けていて、今回のPCケースの塗装ではお預かりから完成まで半年程の期間が掛かっています。

その他の付属部品も同じように下地処理をし、

艶有りの黒で仕上げています。

これらの小さい部品も全て二度塗りを行いました。

④に続きます