スマホSIMカードトレイ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスマホ用のSIMカードトレイ塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な感じで黒いプラスチックの土台部分と、アルマイト処理されたアルミ素材が組み合わさったパーツでした。

艶々とした素地と、さらにアルマイト処理されたところにそのまま塗装を行っても塗膜は十分に密着しませんので、サンドブラストを行って素地を荒らし、さらにリン酸を使った化成処理を行ってからプライマーを塗っています。

色はマジョーラアンドロメダⅡに該当する光干渉型の塗装で、

これは見る角度で大きく色相が変わる特殊な塗料=米JDSU社のクロマフレア顔料「ChromaFlair」を採用しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

尚、クロマフレア顔料はそれ単体では塗膜として成り立ちませんので、媒体であるベースコート用樹脂=STANDOX MIX599に添加して使っています。

恐らくはスマホカバーの穴に装着される部品なので、側面の膜厚が邪魔にならないよう各工程で薄めに塗るようにしています。

スマホケースから引き出す際に爪を引っ掛ける箇所もしっかりサンドブラスト~塗装していますので簡単に剥がれたりはしなようになっています。

クロマフレア顔料特有の色の変化が判り易いよう、動画でも撮影してみました。

以下リンク先のキーホルダーの枠部分も今回と同じ色となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スマホSIMカードトレイ 本塗り

先日下準備をしておいたスマホ用のSIMカードトレイです。

今回塗装するアルミ部分の下側の黒い部分ですが、こちらどうもテープがくっつかないと思ったら、ここはプラスチックでは無くシリコーンゴムになっているようです。防水を確保する為ですね。

表面を軽く研磨し、マスキングを貼り直したら本塗り準備完了です。

脱脂処理をし、エアーブローを行なったらまずはベースコートの黒を塗布します。

ただうっかりしていまして、黒を塗った時の撮影を忘れてしまっていたようです。失礼しました・・・!

下色に黒を塗ったら、続けてクロマフレア顔料=当店規定のCF-ANDⅡを塗布します。日本ペイントのマジョーラアンドロメダⅡに該当する色ですね。

クロマフレア系の顔料は光干渉型のパールの一種で、見る角度で色相が大きく変化するのが特徴です。

これ系の色としては一般的に「マジョーラ」が有名で、今回使っている塗料はそれの流用という訳ではなくむしろこちらが大元で、マジョーラカラーに使われている米JDSU社の顔料をスタンドックスのベースコート用樹脂に添加して使用しています。

クロマフレア顔料に似たような物は他にもあって、当店でもそれらを使い分けているのですが、それらは混合しないよう「クロマフレア風」と紹介しています。また今回の物とそれらを含めた全体の事は「クロマフレア系」と呼んでいます。ですのでクロマフレア顔料を使っていない塗装を「マジョーラ」と呼ぶのは間違いという訳ですね(ただ「クロマフレア」よりも「マジョーラ」の名の方が有名なので、一般の方がそう呼ぶのは問題無いかと思います)。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スマホSIMカードトレイ 下準備

先日お預かりしておりましたスマホ用のSIMカードトレイです。

塗装するのはアルミ部分のみで、ただしこのまま塗っても塗料は十分に密着しませんから、

黒いプラスチック部分をマスキングし、

サンドブラストを行いました。

その後リン酸処理を行い、再び黒い部分をマスキングします。

爪が引っ掛かる溝の部分は本体に装着しても見える構造で、なので溝の内側もしっかりサンドブラストを行っておきます。

元々の光った状態だと表面が平滑で塗料の密着が悪く、これにサンドブラストを行う事で被塗面を凸凹に荒らし、アンカー効果を期待してこの後に塗るプライマーの密着性を向上させます。

プライマーを塗布しました。

ラインの形成を行う場合はさらにサーフェサーを塗りますが、今回は新品なのでその必要が無い事、また塗膜の厚みがつくと装着できなくなる恐れがあるのでプライマーのみでさらに薄膜に留めています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スマホSIMカードトレイ塗装承ってます

先日到着しておりましたスマホ用のSIMカードトレイです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

塗装するのは先端のアルミ素材部分で、こちらを当店規定のクロマフレアカラーである「CF-ANDⅡ」=マジョーラカラーではアンドロメダⅡに該当する色への塗装で艶あり仕上げ、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

「CF-ANDⅡ」については以前施工した時の画像がありますのでそちらを紹介します。

こちらはマジョーラカラーにも使われている米JDSU社のクロマフレア顔料=「ChromaFlair」を、STANDOXのベースコート用樹脂(MIX599)に添加し、同社のペイントシステムとして塗装を可能にしました。これについてはこちらの記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

尚、分解してアルミ部分のみ単体で塗装が出来れば良かったのですが、一部カシメで固定されているので取り外しは難しく(取り外しは出来るのですが元のように組付けが出来ません)、ですので今回は黒いプラスチック部分をマスキングして作業を行います。

尚、該当のパーツがどういった物なのか分かり易いイラストを見つけましたのでそちらを紹介します。

スマホ本体の穴に差し込まれて収納されるような構造で、なので側面は塗膜で厚みが着き過ぎないようクリアーは1コートのみとし薄膜になるように気を付けて塗るようにします。また塗装する部位には爪を引っかける溝があり、そこは閉めた状態でも見えるようなのでしっかり色を入れておくようにします。

ぱっと見はメッキのように見えるのですが、素材がアルミとの事なのでアルマイト処理と思われ、下地処理はサンドブラスト・リン酸処理を行い、プライマーを塗ってからの上塗りとします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

東プレREALFORCE キーボードパネル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた東プレR3キーボードmac用日本語配列テンキーレスキーボードのパネル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はシルバーの艶消し仕上げ(クリアー塗装無し)だった物に、

見本品としてお預かりしたパーツの白の近似色で塗装を施しました。

艶消しクリアー仕上げとなります。

予め外しておいたエンブレムプレートを元に戻しておきました。

同じく塗装前に外しておいたインジケーターランプのパネルも取り付けておきました。

塗膜の強度は自動車ボディの塗装と同様ですので、触っていて下地が露出するといった事も無いかと思います(クリアー塗装無しの場合だとあるあるですね)。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!