LogicoolG Pro wireless mouse

 ロジクール社のゲーミングマウス、Logicool G  ワイヤレス G-PPD-002WL ブラック LIGHTです。

元々の状態としては、艶消し黒の塗装が施されています。

 両サイドに着いているボタンは磁石で固定されているだけなので簡単に着脱可能で、

予備用の物と交換する事で機能を増やしたり、制限したりする事が可能となっています。

分解については当店では対応しておりませんが、出来そうな物であれば個人的に引き受ける事も可能です。ただしその際に生じる破損や不具合などには保証も補償も出来ませんのでご了承下さいませ。

分解作業については以下の社外記の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

ワイヤレスマウスLogicoolG Pro wireless 分解

 塗装するのはこちらの11部品となります。

色はこちらの画像を参考にと承りました。

また「G」の部分と、インジケーターランプ3カ所は元のように光るようにとご指定頂きました。

 下地処理を行い、まずは段差(継ぎ目)を平滑にする為に下塗りのクリアーを塗ります。

 クリアー塗装後、60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 クリアーを塗った状態です。

 継ぎ目に段差が出ているのが判るかと思います。

 インジケーターランプ部も溝が出来ています。

 マスキング用のデータを作ります。

 細部を修正したら実際にカットし、

 マスキングする場所に貼ってさらに修正を繰り返します。

元のラインより0.2mm程内側にオフセットしたマスキングシートを作成しました。

 砥石を使って段差を平滑に研ぎます。

 全体を足付け処理し、マスキングします。

 インジケーターランプ部は、市販のマスキングテープ(直径1.0mm)を使用しました。

 本塗り(下塗り)準備完了です。

 色を作ります。

 通常の原色でここまで彩度のある色は出せないので、蛍光ピンクとキャンディーマゼンタを使って色を作りました。

 下色に当店規定のピンクカモフラ②を塗り、

 その上に蛍光ピンクキャンディーマゼンタを塗り重ねます。

ご依頼頂いているのは艶消し仕上げですが、マスキングした箇所に段差が出ているので、まずは通常のクリアー(艶あり)で下塗りとします。

この後再び熱を掛けて塗膜を硬化させます。

後日再び下地処理を行い、艶消しクリアーを塗ります。

画面右の艶のある方が艶消しクリアーを塗った直後で、そこから時間が経つと左側のように艶が消えます。

 そして後日塗膜が硬化したら組み付けを行って完成となります。

 画像だと少々色が濁って見えますが、実物はもっと派手なピンクです。

 塗膜の耐久性は、自動車ボディの塗装と同様とお考えいただいて大丈夫です。

 「G」の部分は段差や下色などの色も見えなく、マスキング際もシャープに美しく仕上がっているかと思います。

 インジケーターランプ部も光ります。

 箱の上に乗せてみました。右上にあるのは交換用のボタンです。

後日オーナー様からコメントを頂きました。


本日無事午前中にマウスが届きました。やはり実物で見ると全然違い、嬉しさのあまり感動してしまいました。正に自分の求めた色になっています。マウス記事で「塗装に完璧な仕事はない」と記事に書かれていましたが、私個人としては完璧な仕事だと思います。

添付している画像はグーグルの画像で出回っているpink色の PRO Wirelessです。

(ここでは掲載していませんが、メールにピンク色マウスの画像を添付して頂きました。)

やはり蛍光キャンディーマゼンタピンクには敵いません。世界でただ一つの自分だけのマウスなりそうです。ご依頼受けて頂き本当にありがとうございました。

とのお言葉を頂戴しました。

この度のご依頼誠に有難う御座いました!

PS4コントローラー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSCUF Vantage プレイステーション4用コントローラーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はグレーメタリックに塗装されていた物を、

 蛍光グリーンの艶消しに仕上げました。

 リングは別体となりますが、色が変わらないよう仮組みした状態で本塗りを行っています(撮影後は取り外して別に梱包してあります)。

 下色には通常顔料のグリーンを塗り、その上に蛍光顔料を使ったグリーンを重ね、最後に艶消しクリアーでコーティングしています。

 通常の自働車補修用顔料では再現出来ないような明るく発色のあるグリーンになっています。

 こちらはストロボを使った撮影となります。

   参考までに、見本として一緒にお預りしたRazer社のPC接続用スプリッターケーブルと比べてみました。

また失敗して余った(どうしようも無くなった)塗料を使って塗装した扇風機も並べて撮影してみました。こうやって見比べてみると使わなかった理由が判るかと・・・(ここからあの色にするのは大変なので、色見本に沿って色を作った方が確実だと判断しました)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

PS4コントローラー 本塗り

 先日お預りしておりましたSCUF Vantage プレイステーション4用コントローラー です。

脱脂清掃後、全体的に#800相当の研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理をしました。

 溝やリングが嵌るギザギザの部分、各穴の断面などペーパーで当たり難い個所がある為、液体状の研磨材(ウォッシュコンパウンド)とナイロンブラシを使って細部の足付け処理を行います。

 カバー裏側の金属取り付け部をマスキングし、そこをワニクリップで固定します。

 リングはちょっとした事で折れてしまいそうなので、慎重に三点支持で固定します。

 今回は色の見本として、Razer社のPC接続用スプリッターケーブルを一緒にお預りしていますので、それを参考にします。

 当初はケーブルに合わせて(白を入れて)色を濁らせようと思ったのですが、先日塗装・完成したロジクールのワイヤレスマウスの感じでは、蛍光色は環境によって色の見え方がかなり変わる為、濁ってしまうよりは鮮やかな方が良いかと考え、余計な物は入れない事にしました。具体的には、STANDOX原色グリーン(MIX573)と、蛍光イエローのみとなります。

 また今回は膜厚を着けないようにする為、下色にはこちらの色相環グリーン(4時)を使います(ちなみにミニカー型の色見本は下色はVW社のキャンディホワイト=LB9Aとなります)。色相環の塗料についてはこちらのページで紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

蛍光カラーの配合は、

バインダー(MIX599):蛍光イエローパウダー=10:1

として作った「蛍光イエローリキッド」(液体)をベースに、STANDOX原色のグリーン(MIX573)と「97:3」の割合で混ぜます。

MIX573グリーンが3%、蛍光イエローパウダーが約9%、バインダー(樹脂)が約88%といった割合で、これ単体では殆ど隠蔽はしません。3コートパールやキャンディーカラーと同じですね。

ここで気が付いたのですが、先日塗装したロジクールマウスの蛍光色と同様、リングを別々に塗るとそれぞれで色が変わってしまう!(しかも想像している以上に・・・!)と言う事で、プラスチック製のリングは本体に取り付けた状態で本塗りを行う事にしました。

 幸いにして爪が入らないよう少しずらした状態にすると、かなり良い状態で仮固定する事が出来ました。

 リング部分とカバー裏側の樹脂素地部分にプラスチックプライマーを塗り、下色の、さらに下色として、白を1コートのみ塗ります。下地の黒メタリックが染まっていないので(隠蔽していないので)グレーに見えます。

続けて下色としての色相環グリーン(4時)を塗ります。ここで完全に隠蔽させておきます。

 そして蛍光グリーン(97:3仕様)を塗ります。

 蛍光グリーンは4コート程塗りました。

そして艶消しクリアーです。

 先日紹介しましたRobiと同じく、シンナー希釈率は少し多めにして複雑な形状のディテールが埋まらないようにしています。コート数は通常通り2コートです。

時間が経つにつれ徐々に艶が消えていきます。良い具合に蛍光感が残っているかと思います。

この後は一晩以上自然乾燥し、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

尚、先日お納めしたロジクールワイヤレスマウスのオーナー様から早速コメントを頂戴しましたので紹介させていただきます。


「本日無事午前中にマウスが届きました。やはり実物で見ると全然違い、嬉しさのあまり感動してしまいました。正に自分の求めた色になっています。マウス記事で「塗装に完璧な仕事はない」と記事に書かれていましたが、私個人としては完璧な仕事だと思います。」

との事です。有り難いお言葉、誠に恐縮です。

日記で撮影して紹介している完成画像は、サイズの縮小以外には加工・編集をしていませんので(しかもカメラもレンズも余り良い物ではないので・・・)、実物と比べるとどうしても劣って見えてしまっているかと思いますが、実際の物を見て頂いて喜んでいただけるのは当方としても非常に嬉しく、そしてようやく安心出来たという感じです。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ロジクール ワイヤレスマウス塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたロジクール社のワイヤレスマウス、LogicoolG Pro wirelessの塗装、本日完成となります。

尚、組み付け作業はこちらの社外記のページで紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

最初の状態も紹介しますね。

元々は艶消しの黒に塗装されていたのですが、オーナー様に参考画像をご用意頂き、そちらと同じような仕様にと作業を承りました。

 ちなみに蛍光灯で見ると余り色がハッキリとしないので、今回はストロボを使った撮影を多くしています。ただ色の比較としては判り易いと思いますので、それぞれ違う環境で撮影した画像を掲載しています。

 サイドボタンはマグネットで簡単に着脱式となっていて、今回は予備の4個も含め、全部で8個を塗装しました。

 こちらは自然光で撮影した画像です。

 「G」の部分と、その上のインジケーターランプ×3箇所は、マスキングで透明なままにしているので、ちゃんと光ります。

 こちらはストロボを使った撮影ですが、この状態だと色がパッとしません。

 先ほどと全く同じカメラの設定で、背景だけを変えてみました。なぜここまで色味が変わって見えるのか不思議です。

(そう言えば知り合いの塗装屋さんから、ブラックライトを当てると良いと聞いていたのをすっかり忘れていました・・・)。

 各画像はサイズの縮小以外は編集加工をしておらず、撮ったそのままとなります。

当初はここまで大変な作業になるとは思っていなかったのですが、この系の色相は通常の顔料(STANDOXなどの自補修用塗料) では全然近くもならなかったので、その結果蛍光顔料を使う事となり、またマスキングの段差も気になってしまったので、それの処理に思った以上に手間と時間が掛かってしまいました。

既に同じようなお問い合わせが何件ありますが、そもそも結構な費用になっていますので、御依頼に至るケースは稀だと思います(是非どこか別の塗装屋さんがチャレンジして頂く事を期待しています)。

 隠蔽性の弱い色なのでどうしても膜厚は付きやすく、その結果マスキング際はどうしてもガタガタになって醜くなりがちですが、サイズを変えた(小さくした)マスキングシートに張り替えて塗ったり、また一旦普通のクリアー(艶あり)で仕上げてから平滑に削って改めて艶消しクリアーで仕上げるなどにより、近くに寄ってよく見ても、これを手作業で塗ったとは判らないような仕上りに出来ているかと思います。

 直径が1ミリのインジケーターランプもピッタリ元の通りにクリアー抜きに出来ているかと思います。カッティングプロッターでここまで小さい円は綺麗に切れないので(楕円になってしまいます)、今回はハイキューパーツさんのカット済みマスキングシートを使いました。今度同じことをするならPP(ポリプロピレン製)の物を探してみたいと思います(ってそんな需要殆ど無いですか・・・)。

 参考までに左が艶ありクリアー仕上げ、右が艶消しクリアー仕上げとなっていて、色自体(ベースコート)はどちらも同じ物ですが、艶が違うと色(色相・彩度・明度)が違って見えるのが判るかと思います。艶消しクリアー塗装仕上げは本当に奥が深いです(恐らくですが、クリアー中にシリカ粒子が入っているせいで濁りや光の屈折&反射が変わって違うように見えてしまうのだと思われます)。

まるでカタログのようですが、こちらも加工編集無しで、サイズの縮小のみです。

塗膜の強度については、自動車ボディのそれと同じ物と考えて頂いて大丈夫です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ワイヤレスマウス 本塗り②

 先日一旦艶ありのクリアーで本塗りを終えていた、ロジクール社のワイヤレスマウス、LogicoolG Pro wirelessです。

 クリアー抜き(マスキング)で段差が出来ていた「G」の部分と、その上にある1ミリ径の丸いインジケーターランプ×3の部分を平滑に研ぎ、全体に足付け処理を行いました。

 サイドスイッチ類はベースコートを塗ったそのままとなっています。

段差が無くなったところに艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。艶消しなら段差も目立たないのでそのまま行くと言う判断も出来ましたが、今までの経験から駄目だった時の光景しか頭に浮かばず、任意保険に任意保険を掛けるようにして作業をしています。

参考までに、左側が1コート目の艶消しクリアーを塗って15分くらい経った状態で、右が2コート目の艶消しクリアーを塗った直後となります。左側にも同じようにもう1コートをウェットに塗り、この後徐々に艶が消えていきます。

 艶消しクリアー塗布後、1時間くらい経った状態です。一応オーナー様から頂いた参考画像と見比べてみました。画像は加工されていると思われるので何とも言えませんが、イメージは画像に近い色味に出来ていると思います。

 ・・・が!!!

その後熱を入れて仮組みをしてみると、クリックボタンと本体とで色が違います。

恐らくはインジケーターランプ周りを修正している内にベースコートを塗り過ぎていたようで、本体の方が色が濃くなってしまっています。蛍光色の3コート塗装では、当然考慮するべきでした・・・。

 と言う訳ですが、既に気を取り直して再度全体を足付け処理し、同じようにマスキングから作業をやり直しています。塗装屋さんからするとまるで地獄のような状況に思えるかも知れませんが、「G」はデータがあるのでマスキングシートは直ぐに作製できる事、またこれらの作業は既に一度やっているのでそんなに大変ではありません。物理的に分解が不可能なサーフェスを塗った時に比べれば、ダメージは軽いです。

 と言う訳で、今回は車体(自動車)を塗る時と同じく、全て組み付けた状態(仮組み)で本塗りに挑む事にしました。と言うか下が透ける3コート塗装ですから、本当は最初からこうやって塗るのがセオリーだったんですよね。油断していました。

 最初の本塗りと同じく、下色からスタートしていきます。下色はピンクカモフラの②で、配合データがあるのでこれも問題ありません。

 また最初の時のように下地が黒では無い為、色も隠蔽し易く作業的にも楽です。

 そして本塗り用の蛍光キャンディー紫ピンクのベースコートを塗布します。下側に磁石で取り付けた予備ボタンの方へ、突き抜けるようにスプレーして同じ色になるように塗ります。

 ベースコートが終了したら工場二階に移動し、最初の本塗りの時と同じように「G」のマスキングを剥がし、さらに少し小さくオフセットした「G」のマスキングシートに張り替えてもう一度蛍光ピンクキャンディーマゼンタを塗布します。

 ボタン部分が明るく見えますが、装着した状態で全く同じように塗っているのでこれの色が違う筈はありません。R32GT-Rの側面を通して塗ってもドアだけ色が違ってみえるのと同じで、少しでも角度が変わると色の見え方が変わるフリップフロップ性によるものです。

その後も同じように「艶ありクリアー塗装→強制乾燥硬化→段差の研ぎ&足付け処理→艶消しクリアー塗装→強制乾燥硬化」と言う工程を経て(中々大変でした)、画像は既に仮組みをして色を確認した状態です。

実は最初の本塗りではRobiよりも先に塗り終わってはいたのですが、色の違いが不安だった為、この確認をするまでは紹介が出来なかったのです。お待たせしておりまして大変申し訳御座いませんでした・・・!

既に強制乾燥硬化も終わっていますが、もう少し寝かしてから組み付け作業となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!