フェラーリ488リモコンキーカバー×2 塗装承ってます

先日到着しておりましたフェラーリ488のリモコンキーカバー2個です。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

こちらのカバーパネルは以前当店にて塗装を御依頼頂いた物なのですが、

一部(「F」の上辺り)に凹み状の傷をつけられてしまったとの事で、改めて再塗装を御依頼頂きました。

さらに今回はこちらのスペア用のカバーも御依頼頂きました。色はどちらも前回と同じフェラーリ純正色「BLU POZZI」(カラーコード:520)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

という訳で早速分解を行います。

ドライヤーで温めて接着剤の粘着力を弱めたら、隙間からヘラを差し込み、変形させないよう注意をしながら剥がしていきます。

その後金属製エンブレムのカシメの頭をリューターで削り落とし、無事分解完了しました。

こちらは一度カシメを削り落としているので、エポキシ接着剤部をドリルで揉んで外します。後の事を考えないで接着剤をベッタリ塗ると剥がせなくなってしまいますが、自分でやっている事なのでこちらも問題無く分解完了しました。

尚、今回は一方のみお急ぎ(納期指定有料オプション)で承っておりまして、下地処理の必要が無い(足付け処理のみで塗れる)左側の赤い方を先に塗ろうと思います。

傷のある紺の方は、その部分を研磨して凹みを均し、無くなった部分をサーフェサー(下地用充填塗料)で補うようにして補修を行います。下地処理は塗膜全部を剥がす訳では無く、部分的な補修といった感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ランボールギーニリモコンキー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたランボールギーニウラカンの純正リモコンキー塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのように樹脂素地の未塗装だった物に、

オーナー様の車体に装着されているブレンボキャリパーに合わせた赤で、

Lamborghiniのロゴは黒で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

インジケーターランプ部は灯火するのが判るよう色は塗らないようにしています。

電池は新しい物に交換しておきました。

一度の塗装ではロゴの塗り分けが難しい事、また素地がザラザラとした梨地なので、下塗りをして2行程にする事で艶々の仕上りにしています。

両サイドにある窪みは何かに嵌める為の溝なのかも知れませんが、今回は特に気にせずそのまま一緒に塗っています(埋めてしまう&塗らないようにするには結構大変で別途費用が必要となりますから、使う用途が無ければ今回のように一緒に塗ってしまう方が良いかと思います)。

動画も撮影したのでそちらも紹介します。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ランボールギーニリモコンキー本塗り

先日赤で下塗りを行っておいたランボールギーニウラカンのリモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。細かい梨地でもそのまま直接上塗りをするとこの様に艶引けするのが判ると思います。

全体を#800で研磨して肌目を均し、ペーパーが入らない箇所はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

インジケーターランプ部は最初にマスキングしたサイズだと塗り重ねた塗膜の断面が見えてしまうので、0.05小さくしたサイズで新たにカットします。

よく脱脂清掃後、少しサイズの小さいマスキングシートをインジケーターランプ部に貼り付けます。

よくエアーブローして埃を飛ばしたら本塗り準備完了です。

既に隠蔽はしていますが、念のため全体に赤のベースコートを塗布しておきます。同じくbremboレッドの近似色となります。

本体の方はLamborghiniのロゴ部を黒くする作業となります。

凹み文字部の周りをマスキングし、

ベースコートの黒を塗布します。

マスキングを剥がし、余分をシンナーで拭きとり&研磨して除去します。下塗りしたクリアーは完全硬化しているのでシンナーで溶ける事はありません。

プラモデル等ではこういった文字部分の塗装(墨入れ)を行う場合、低溶解型の塗料(所謂エナメル)を筆で流し込んだりしますが、それだと下地には足付け処理がなされていない為に経年で剥がれたり、そもそも塗膜として弱い為(シンナーで溶けてしまう)こういった実用する製品への使用には向きません。と言うよりやってはいけない事の一つですね。

その点この方法であれば、自動車外板の塗装と同様の作業方法なので、塗膜の耐久性においてはそれと同様なので耐久性においては安心頂けるかと思います。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

カバーはインジケーターランプ部のマスキングを剥がし、こちらもクリアーを塗って本塗り完了です。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

と言う事が数日前で、

その後ちょっと気になる箇所があったので、完全硬化後に再度研磨・足付け処理を行い、

改めてもう一度クリアーを塗装する事にしました。

わざわざ塗り直す程の事でも無かったのですが、一度気になるとその後ずっと考えてしまうので、大きなリスクと損失が無ければ今回のように塗り直す事は多いです。全部を紹介していませんが、現在は5回に1回くらいは何かしらでやり直している感じでしょうか(塗装屋さんなら判ると思いますが、それくらいしないと完成画像を未加工であのように紹介する事は出来ません…)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ランボールギーニリモコンキー下塗り

先日お預かりしておりましたランボールギーニのリモコンキーカバーです。

表面はザラザラとした梨地で、ある程度水研ぎで研磨したら、

ペーパーが入らない箇所をナイロンブラシ&ウォッシュコンパウンドで足付け処理します。

キーカバーの一部はインジケーターランプが光るようになっているので、

そこをマスキングする為のシートを作成します。

小さいのでノギスで測って作るのには限界があり、実際にカットした物を合わせては修正してを繰り返して丁度良い物を作ります。

尚、通常であればここでサーフェサーを塗るのですが、今回は「Lamborghini」の凹み文字部の塗り分けも承っていますので、サフェの代わりに「二度塗り」で対応する事にします。

よく脱脂清掃し、

念のためガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。ガスプライマーについては以下の記事で紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

Mazda Diesel Fuel Cap

プラスチックプライマー塗布後、下色としてグレーを塗布します。

インジケーターランプ部にはマスキングシートが貼ってあります。

キーカバー本体色は、車体に装着されたブレンボキャリパーの赤に合わせたいとの事ですので、この時の赤を採用する事にします。

梨地はそのままなので肌が凸凹としていますが、今回は凹み文字部の黒との塗り分けの為の下塗りなので問題ありません。

同じく外したカバーもブレンボの赤で完全隠蔽させ、

インジケーターランプ部のマスキングシートを剥がし、再度プラスチックプライマーを塗布します。

続けてクリアーを塗って下塗り完了です。

インジケーターランプ部のマスキングの仕上りが芳しくないです、こちらは完全硬化後に研磨して均し、改めて少しサイズを小さくしたマスキングシートを貼って再び赤を塗ってから塗装し直すので問題ありません。ロジクールワイヤレスマウスの「G」の部分を処理したのと同じような方法ですね。

こちらも梨地の影響を受けて凸凹とした仕上がりになっていますが、これも後で研磨して塗り直すので問題ありません。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。その後は再び全体を研磨して足付け処理し、凹み文字部をオーバーコートするように黒を塗り、余分を削り落として全体にクリアーを塗ります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリ458リモコンキー塗装 完成

先日本塗りを終えていたフェラーリ458スペチアーレのリモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

今回は傷つき防止用のステンレス製リングの取り付けも承っていますので、予め作成していたそちらを、透明エポキシ接着剤で固定します。

この後数日寝かし、

カバーを取り付けたら完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

傷の下地処理を行い、

ブルーメタリックとホワイトのライン入れを行いました。

裏側は赤はフェラーリ純正色のROSSOCORSA(カラーコード:322)となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ホワイトはフェラーリ純正色のBianco Avus(カラーコード:100)、ブルーは同社「Blu Nart MET」(カラーコード:523)となります。

ストロボを使った撮影もしました。

キーリングに傷つき防止のリングが着いた事で、

このような塗膜を削り落とすようなワイヤーリングでも塗装は傷付き難くなったと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!