フェラーリリモコンキー塗装 完成

先日本塗りを終えていたフェラーリカルフォルニアTのリモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

予め作成しておいたステンレンリングをエポキシ接着剤で固定します。電池も新品に変えておきました。

そして実際にキーリングを取り付けたら完成です。お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

フェラーリ純正色「アズーロカリフォルニア」(カラーコード:524)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

キーリングは直径20mmでチタン製の物を取り付けています。

このキーリングによってキーカバーの穴の周りの塗装が剥がれてしまうのですが、今回それの防止の為に傷付き防止用のステンレスリングを制作→取り付けしています。

キーリングを回してみると判るのですが、接触する箇所はステンレスリングとの面になるので、これまでのように塗装が剥がるような事は無いかと思います。

  それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フェラーリリモコンキー 本塗り

先日下準備を行っておいたフェラーリカリフォルニアTのリモコンキーカバーです。

その後ウォッシュコンパウンドで処理をし、改めて芯棒に固定したら本塗り準備完了です。

素地が露出している箇所もあるので、プラスチックプライマーを塗布します。

まずはベースコートを塗布します。

色はフェラーリ純正色「アズーロカリフォルニア」(カラーコード:524)となります。

中目のメタリックと青系の原色が2種、その他黒やオーカーも使われています。

3~4コート程塗って完全隠蔽させたら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

フチまでしっかり塗れるよう裏側に回り込むようにしてスプレーしています。

またキーリング取付穴は表側からだけだと内側の側面部分が塗れないので、

そこは裏側から狙い撃つようにしてスプレーしています。

実際には手で持ってスプレーするのですが、このような感じの角度からのスプレーですね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリリモコンキー 下準備②

先日素地調整とサーフェサーを塗っておいたフェラーリカリフォルニアTのリモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

当て板を使って#600~#800でライン出しの水研ぎを行い、

当たりの柔らかい布状研磨副資材 で細部の足付け処理を行い、#1500でペーパー目を均しておきます。

今回は傷付き防止用のステンレスリングの制作も承っていますので、

フレアーツールを使い、ステンレスパイプを加工します。

丁度良い形状になったら、

バンドソーでパイプから加工した部分をカットし、やすりで形を整えます。

実際に合わせてみると形が違ったりするので、これを4個~5個くらい作って丁度良い物を選んで使います。

良い感じの物が出来たので、次はいよいよ本塗りです。

尚この時点で被塗面は素手で触ってしまっているので、この後ウォッシュコンパウンド(液状研磨剤に洗浄剤も含まれた製品)とナイロンブラシを使って全体のクリーニングも行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

尚、現在の混雑状況ですが、ようやく先が見えたと思ったところ、夏のボーナスが出たからなのかお問合せが非常に多くなりまして、この後も納期は未定、大よそ六か月くらいが目安となっております。ご不便をお掛けして申し訳御座いませんが何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。

マツダリモコンキーカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたマツダの純正リモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこのように白系で塗装が施されていた新品部品に、

マツダ純正色「レーシングオレンジ」(カラーコード:A8X)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

そしてこちらは今回一緒にご依頼頂いた色見本キーホルダーです。

同じくマツダ純正色「レーシングオレンジ」(カラーコード:A8X)で、

裏側にはオーナー様ご指定のロゴをデカールで入れました。文字色は黒となります。

ちなみにこの色見本は、元々壁に飾る色見本のうちの立体的に色を見る為だった物を、

裏側の部分も形を整えて複製し、

さらに数が必要となったので遠心注型機を作成して、

キーホルダーとして持ち運べるようにしました。

さらに裏側に色名等の情報を記載した文字入れ(デカール)をして販売用商品にしたりもしましたが、仕事でこれを行うと一個5万円くらいと現実的では無いコストになってしまったので、塗装のご依頼を頂いた方向けのサービスとして制作するようにしました。ちなみに塗装費よりもロゴ入れの方が高額になる事が殆どです(一緒に単に塗るだけと、これ専用にロゴ入れ作業を行うのとでは時間が数倍になってしまう為です)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フェラーリリモコンキー 下準備

先日お預かりしておりましたフェラーリカリフォルニアTのリモコンキーです。

まずは窪みに嵌った跳ね馬のエンブレムを取り外しますが、表から取ろうとすると傷を着けたり、下手をすると細い尻尾や足の部分を折ってしまう恐れがある為、

この場合裏側からドリルで穴を開け、

そこからポンチで跳ね馬を押し出すようにして外します。金属製の跳ね馬に何かあると取り返しがつきませんが、穴なら後で塞げば大丈夫なので問題ありません。

今回塗るのはこちらの裏表のカバーパネルで、

傷を着けたくない箇所にマスキングテープを貼ってさらにその上にガムテープを重ね、

#180のダブルアクションサンダーと#240の手研ぎで旧塗膜を剥離します。

リング取り付け部の内側もしっかり除去しておきます。

その後ボタンと跳ね馬が付く窪み部分と裏側を、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理します。

この後はサーフェサーを塗りますが、跳ね馬部分にはサフェを入れたくないので、熱可塑性の樹脂粘土(ポリエチレン樹脂)を熱湯で柔らかくし、

さらにカバーパネルも一緒にお湯で温めて熱可塑性樹脂を跳ね馬の窪みに埋め込みます。

しっかり余分を除去したら、

詰めた樹脂を一旦外します。マスキング用の型ですね。

 その後よく脱脂清掃し、芯棒に固定して台にセットします。

ボタン部分もフチにサフェが入らないよう、マスキングテープを棒状に丸めた物を挟み込むようにします。車体を塗る場合は専用の物があるのですが、このサイズだとさすがに無いのでこれで代用しています。

樹脂粘土で作った型はしっかりはめ込まず、少し浮かした状態にしておきます。そうじゃないとサフェがガッツリくっ付いてフチが汚くなってしまうからですね。

その後プラスチックプライマーを塗り、サーフェサーを4コート程塗ります。

1コート毎に10分くらいの乾燥時間(フラッシュオフタイム)を設けているので、サフェ一つでも結構な時間が掛かります。近年の自動車補修ではUV硬化型のパテやサフェが使われているみたいなので、うちも機会があれば移行したいですね(ただ一時期頻繁に出たスチレンフリーパテのように後から出るトラブルは困るので、そういった問題が全部改善してからで構わないと思っています)。

 最後の1コートはマスク型を外します。

バツ切りにした箇所はどうしてもフチがガタガタしているので、それを均す為に最後の1~2コートはこれらを外してサフェを塗るようにします。それらの為に先に全体の足付け処理も済ませたあります。

また最後のサフェは肌を均す為にも少量のシンナーで希釈してあります。

研磨した際の毛羽立ちが残っていますが、これが木の根っこのようにしっかりサフェと素材(恐らくはポリプロピレン)を密着してくれる役目も担っています。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!