マセラティリモコンキー塗装 完成

先日本塗りを終えていたマセラティリモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

そして組み付けをして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物に、

マセラティ純正色の「ビアンコフジ」(カラーコード:137739)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

そのまま塗装する事も勿論可能ですが、

打痕や傷、成型時の歪などがある為、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で下地を整えてから上塗りを行っています。

尚、この後キーリングを取り付けられるとの事で、内蔵する金具は出したままにしておきました。

また電池も新品に変えてあります(無料サービスにて対応していますのでお気軽にどうぞ!)。

ただ金具を出した状態だと自立し難いので、立てて撮影する際にはテープを丸めた物をくっつけて動かないようにしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マセラティリモコンキー 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたマセラティの純正リモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

ちなみにサーフェサーには黒いタイプもあって(その中間のグレーもあって)、その場合のガイドコートは白を使います。要はサフェの研ぎ残しを目視出来る為に行う作業ですね。

サフェを塗る前にある程度のライン出しはやってるのでここからは#800の水研ぎで細かいラインを整え、#1500でペーパー目を消し、ペーパーを当て難い箇所は#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使って足付け処理を行います。

その後各部をマスキングしたらワニクリップを使って芯棒に固定します。

よく脱脂清掃しエアーブローで埃を飛ばしたら、

プラスチック素地が露出している箇所にプラスチックプライマーを塗布します。

色はマセラティ純正色の「ビアンコフジ」(カラーコード:137739)で承っておりまして、画像左側がカラーベースの白(ソリッドカラー)、右がパールベースとなります。

裏吹きなどは一つのスプレーガンで済ませてしまったりしますが、本塗り時の場合はゴミの付着などもあるので、それぞれ2丁用意します。

うっかりカラーベースを塗り終わった時点での撮影をし忘れてしまいまして、画像はパールベースまで塗り終わった状態です。

パールベースは隠蔽力が殆ど無い為、まずカラーベースの白で下地を完全隠蔽させ、その後パールベースを2~3コート塗り重ねます。

その時点でゴミが着くといくらパールベースを塗っても覆い隠せない為、再びカラーベースからのやり直しとなり、なのでスプレーガンを2丁用意しておく訳ですね。

ちなみに車体の塗装では面積が大きいので全部を塗り直す訳では無く、ゴミ等が付着した箇所のみカラーベースを塗装し、さらに濁し(カラーベースとパールベースを混ぜた色)→パールベースを暈します。まあまあ手間が掛かるので(デリケートな色なので)通常色=2コート塗装に比べて割増費用が必要となる訳です。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ホワイトパールには昔ながらのパール原色(PE801)が使われていて、近年のホワイトパールより黄色味があるように感じられますが、カラーベースの白が原色そのまま(MIX570)の為、色味としてはかなり白いホワイトパールとなります。少し前に塗ったトヨタの「ホワイトメタリック」(カラーコード:D01)はこれに比べるとグレーに感じるくらいでした(ただしそちらはパール原色が白っぽいので近年よく見るスッキリとしたホワイトパールに感じられます)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。組付け作業があるので通常より長めに寝かしておこうと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー 下準備

先日お預かりしておりましたマセラティのグラントゥーリズモ純正リモコンキーです。

まずはエンブレムの下にあるネジを外します。

エンブレムを傷つけないよう注意しながら、カッターの刃先や精密ドライバー等を使って取り外します。今回は両面テープがかなりしっかり着いていて外し難く、本体側にかなり深い傷が入りましたが、こちらは修正可能ですので全く問題ありません。むしろエンブレムに傷が付いたら取り返しがつかないので、点数で言うと今回は(今回も)100点です。

こちらのリモコンキーはネジ以外にも3箇所の爪で固定されていて、電池を外した奥にある箇所は自作の工具で生きたまま取り外しが可能です。ちなみに一番最初のご依頼では構造が全く分からなかったのでこの爪3箇所と、ネジで固定された部分も破壊して分解しました。

今回は3箇所の内1一か所のみの破損で済みました(通常は大体2箇所割れます)。ちなみにこれらの箇所はアクセス不可能な場所なので無理やり引っ張るしか方法はありません(出来る事としては素材を温めて割れにくくするくらいで勿論そちらも実行しています)。

割れた破片は元の通りに接着します。まずは周りの部分を#240で研磨して足付け処理を行います。接着剤がしっかり密着するようにですね。

それぞれの破片にも足付け処理を行い、脱脂清掃をしたら綿棒でプラスチックプライマーを塗布します。ちなみにこちらの樹脂素材は不明ですが、プライマー無しではエポキシ接着剤も密着しません(ですのPA=ポリアミドではないかと思っています)。

まずは破片同士をくっつけます。

それが固まったら本体にくっつけて完了です。この後一日以上寝かします。

そして後日、下地処理を行います。

こちらのリモコンキーカバーは塗装が施されている訳ではないのですが(着色樹脂素地)、成型時のヒケで表面が凸凹しているので、

まずは#120でライン出しを行い、その後#180→#240で均したら、

最後にナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って細部の足付け処理を行います。

よく乾かして脱脂清掃をしたら芯棒に固定してサフェを塗る準備を行います。

ちなみにボタンが着いているカバー側はフチに溝があるフランジ状になっているので、

そこがサフェで埋まらないようマスキングをします。ここに傷がある場合は削り落としてしまう事もあるのですが、残せるのであれば極力オリジナル通りにするようにしています。

プラスチックプライマー塗布後、サーフェサーを塗布します。

サフェは少しシンナーで希釈した物を4~5コート程塗っています。

最後のサフェを塗り終わったら直ぐにフランジ部分のマスキングテープを剥がしておきます。ここはシャープさを残しておきたいのでサフェは塗らないようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

F430 フェラーリリモコンキー(2個目)塗装承ってます

先日到着しておりましたフェラーリ430の純正リモコンキーです。こちらのオーナー様は前回同じ物をご依頼頂いた方で、今回予備用?の2個目の鍵となります。この度もご贔屓頂き有難うございます!

ご依頼内容も全く同じで、裏表のカバーパネルをロッソコルサ(カラーコード:300)の艶あり仕上げ、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

鍵本体についても同じく艶消し黒への塗装で承っています。

前回完成した時の画像を紹介します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

F430 フェラーリリモコンキー塗装 完成

先日本塗りを終えていたフェラーリ430のリモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

それらを組み付けたら完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態だった物を、

旧塗膜を削り落とし、新たに下地を作り直して塗装を施しました。

色はフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

鍵本体部分は元と同じような感じで艶消し黒の塗装を施しています。

当初頂いたご相談では2本塗られたいとの事でしたので、今回の物が終わったら入れ替えでもう一本の鍵をご依頼頂くかも知れません。

私が趣味で販売している色見本キーホルダーもそうなのですが、当店で施工している塗装は自動車ボディと同様の物ですので、「折角綺麗なので使いたく無い」といってショーケースの中で飾っておくより、是非太陽の下で実用して頂ければと思っています(自動車補習用塗装=2液性アクリルポリウレタン樹脂塗料は耐候性がとても高いのが特徴です)。

また今回はタッチアップ用の塗料もご用命頂きました(塗装のご依頼を頂いた場合ののの対応となります)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!