スバルインプレッサGRBテールランプ塗装承ってます

先日到着しておりましたスバルインプレッサGRBの純正テールランプ一式です。

こちらのオーナー様は10年前に当店をご利用頂いた方で、その時塗ったこちらのテールランプがその後褪色されたとの事で、この度改めてご依頼を頂きました。この度もご贔屓頂き誠に有り難うございます!

元々塗ってあったレッド&スモークは薄くなっていて、特に紫外線に多く当たる上部はかなりの褪色が見受けられます。

尚、この時使っているキャンディーレッドは一番初期の塗料で、現在使っている物は3代目の物となります。塗料メーカーからは「非常に耐候性が高く従来から言われている色とびが自動車補修塗料並みです」との文言を頂いていますので、今回は前回よりも長持ちするかと思います。

御希望の内容については参考となる画像を御指定頂いておりますのでそちらも紹介します。

「前回と同じ施工ではなく、深みのあるレッドにしたく少し濃い目に」との事で、この時の画像を参考にスモーク濃度を調整するよう承っております。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ランエボブレンボキャリパー 下塗り

コロナ禍が落ち着いた為か、ここのところ業者様からの御依頼が集中しておりまして(特にマイク関係)、日々の作業がそちらにも費やされており、こちらの日記で紹介出来る内容が少なくなっております。何卒御理解を頂ければ幸いです。

画像のランサーエボリューション用ブレンボキャリパーはいつもの業者様からの御依頼で、こちらからの案件は掲載のご承諾を頂いておりますので、完成次第作業内容全体を纏めて施工例のページで紹介しようと思います。キャンディーレッドに白ロゴなので一度の塗装では出来なく(ブリード=滲みが発生する為)、2回に別けての塗装となっています(2コート・2ベイク)。

その他作業が進行次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!

レクサスメッキエンブレム 本塗り

先日サーフェサー を塗っておいたレクサス純正メッキエンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

##800の水研ぎでラインを出し、当たりの柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均し、フチや裏側の足付け処理を行っておきます。小さい物でも必ずペーパーのみでの研磨はせず、当て板(今回の場合は砥石)を使っての研ぎとなっています(ラインのメリハリとシャープさを出す為)。

その後良く脱脂清掃し、ワニクリップを使って芯棒に固定します。

内側のフチは裏側から塗った方がアクセスが良いので、スプレーし易いよう十分なスペースを空けての固定方法となっています。

まずはベースコートを塗布します。レクサス純正色「グラファイトブラック」(カラーコード:223)となります。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

タイミングはちょっと早いのですが、丁度業者様から似たような色(具体的にはVW社のブラックパールマジックエフェクト:LC9X)の御依頼があったので一緒に塗らせて頂きました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

STANDOX原色で最も粗いメタリック=MIX598が使われている塗色となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

旧塗膜剥離

先日お預かりしておりましたヤマハNMAX用の社外品アルミ製パーツです。その後溶剤槽に浸け置きをしておきました。

 元々塗られていた艶消しの黒は、塗装というよりはゴムのような被膜で、

露出したアルミ素地には、かなり深い研磨傷が見受けられます。塗装だとこれらの傷が目立ってしまうので、厚膜で隠そうという作戦のような感じでしょうか。

素地を傷めないようスクレーパーである程度の塗膜を剥がし、さらに溶剤槽に戻して浸け置きしておきます。剥がれた被膜の断面から溶剤が染み込み、次はもっときれいに剥がれてくれていると思います。

そしてこちらは先日お預かりしておりました日産スカイラインGT-RのRB26エンジンタイミングベルトカバーです。アルカリ洗浄槽に浸け込んで油汚れを除去しておきました。

裏側に塗られている(盛られている)シリコーンシーラーは再利用するので、形を崩さないようにカッターで切り取っておきます。

この後先ほどのNMAXのパーツと同様、溶剤槽に浸け込んで塗膜を剥がしておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ドアウィンドウスイッチパネル 調色

先日サーフェサーを塗っておいたリヤドア用ウィンドウスイッチパネルの色見本としてお預かりした、塗装済みのカバーパネルです。

使われているシルバーは粒子が細かく、それに該当する原色としてSTANDOX SPF906シルバーと、

同社MIX818を採用する事にしました。

ちなみに4輪車のボディカラーであれば、各メーカーから配合データが配布されているのでそれ通りに作ればある程度近い色が作成する事が出来ますが、一部の二輪車や自転車、今回のような内装色はまず配合データが存在しないので、まずは使われている原色を割り出す事からの作業となります。平面で艶があって多少なりの面積があれば測色機を使う事も出来るのですが、何故か中々出番が無いんですよね・・・。

それぞれの原色を希釈し、色板に塗ってメタリックの質感を確認し、それに色味を足していきます。

塗って足しては元に戻しを繰り返し、色を調整していきます。

原色のままのシルバーメタリックに比べると、若干青味があるのが特徴のようです。

艶消しのままだと判り難いので、途中には艶を出して色味を確認します。ただ見本の塗装はクリアーが塗っていない塗装と思われますので(ベースコートのみ)、これに溶剤を着けると色が落ちてしまう可能性がありますから、そちらには石鹸水を、塗装した色板の方にはシリコンオフ(溶解力の弱い溶剤)を塗って艶を出します。

クリアーの塗っていない色と、クリアーを塗った色では色の見え方が変わってしまうので、本来であれば実際に本塗りを行うのと同じように艶消しクリアーを塗って完全硬化させて色を確認する必要があるのですが、それを行うと調色作業以上に時間と手間が掛かってしまう為、今回は調色作業のみとしています。少し前に紹介したインプレッサのステアリングスイッチカバーのような場合はかなりのレアケースです(通常のの自動車塗装屋さんでもそんな事は普通しません)。

と言う事で、使用したのは高輝度メタリックのJLM-906と、ブラック原色のMIX571、標準的なブルーのMIX859(透かしの赤味の少ない青)となりました。これに当店規定の艶消しクリアーを使用します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!