先日本塗りを終えていた自動車内装リヤドア用ウィンドウスイッチパネルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。
それぞれのパーツでは左右という概念が無さそうですが(海外の自動車だとこれは多いです)、一応外す前に印をつけておいたので、
その部分を足付け処理→脱脂→プラスチックプライマーを塗布し、
エポキシ接着剤を点付けしておきます。通常使用でスイッチが外れる事は無く、またまた何かの際にスイッチを外す事も可能です(多分その際には割れますがまた同じ様に固定すれば大丈夫で、やってはいけない事はスイッチとパネル本体を接着してしまう事ですね)。
最初の状態も紹介します。
一緒にお預かりしたカバーパネルのシルバーに合わせて調色作業を行い、
ポケットの内側は御指定の箇所で黒で塗り分けし、最後に艶消しクリアーで全体をコートしています。
恐らくフロントのカバーパネルはクリアーはコートされておらずベースコート(シルバー)そのままだと思いますので、それに比べると擦り傷が付き難い塗膜になっているかと思います。
今回特に大変だったのが塗り分けで、最初は黒を先に塗ってその後シルバーを塗ったのですが上手くいかず、
その後再び全体に足付け処理を行ってからポケットの中の黒を塗り、全体に艶消しクリアーで塗装を行っています。
通常のシルバーメタリックであればそこまで気を遣わなくても大丈夫だったと思うのですが、今回はコントラストの強い高輝度メタリックが使われている為、ちょっとしたガタガタでも目立ってしまって、それの対策として2度に別けて塗装を行う事にしました。