BMW MINIエンブレム 下準備

mini36一応既存のロゴデータがあったのでそれをエンブレムのロゴに合わせて縦横のサイズを変えます。やはりと言うか細部に関しては微妙に違いますから、エンブレムにある凸凹をそのままでやろうとするとちょっと大変だったと思います。

mini35普通にプリントして違和感が無ければ本番としてカッティングプロッターでマスキングシートを作成します。

ロゴの準備(データ化)は整いましたので、次はエンブレムにあるロゴと外周のエンボス(凸凹)を平滑にします。その前にフロントエンブレムのプレートを外さないと、ですね。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMW GS パリダカフェーエルタンク 下地処理

bmwgs メインのカラーであるオレンジについてはまだ出来ていないのですが、一応方向は決まったので下地処理を先にやっておきます。このままじゃ何も出来ませんからね。

素材はPA(ポリアミド)なる樹脂で、所謂「ナイロン」です。耐油性に優れているのでこういったガソリンタンクなどに使われたりします。何にしても塗装する素材としては厄介な部類ですかね。下地作業的にはPP(ポリプロピレン)と同じ様なやり方です。最初に全体の素地を荒らす為に#240のダブルアクションサンダーを掛けます。

bmwgs1ダブルアクションサンダーで処理したままだと毛羽立ちが強いのと、それだと目(傷)が粗すぎるというか足付け処理としては少し足り無いところがあるので、さらに表面に細かい傷を付けて親水性を高める為にスコッチ(研磨粒子が塗布された不織布)とウォッシュコンパウンドで全体を擦ります。

bmwgs2ネジ穴に溜まった水をエアーブローで履き出し、全体を拭いてよく乾燥させておきます。ナイロンの特徴として「吸水性」といった事があるので今日はここまでで、プライマー&サフェーサーは後日塗る事とします。

ちなみにサフェーサーは吊るして塗る予定ですが、本塗り時は塗り分けやロゴ入れなどがあるのでフェーエルタンクの固定方法はこの状態で行う予定ですので、台についてはちょっと工夫しなければ・・・と言うか専用で作らなければならないかも知れません。とにかくビックリする程のサイズですから(体積は普通のタンクの4倍くらいあるかと・・・苦)、良い位置に合わせた状態でしっかりと固定出来ないと怖いですからね。

それではまた作業進行しましたら紹介さえて頂きます。もう暫くお待ち下さいませ!

ロータスヘッドカバー結晶塗装 本塗り

lotus14 こちらもお待たせしました!ロータスのヘッドカバーも無事本塗り完了しております。浸け置き洗浄を終え、リン酸で処理した状態です。

lotus15 色については参考画像を頂いていまして、イメージとしてはちょっとくすんだオレンジ色となっています。上の画像はオレンジ色の結晶塗装の原色です。

lotus16 まずはプライマーを塗ります。

lotus17続けて結晶塗装を行い、140℃程度で焼き付けて完全硬化となります。オレンジに赤と白を入れて調整しました。

こちらも最後にLOTUSの凸文字部分を面研して完成となります。もう少々お待ち下さいませ!

TOYOTA2000GTヘッドカバー結晶塗装 本塗り

2000gt2こちらもお待たせしました!トヨタ2000GTのヘッドカバーも無事本塗り完了しております。

2000gt3さすがに古い代物の為か、最近の既製品に比べると普通は無いところに大量の巣穴が沢山あったりします。鋳造の技術も昔に比べると随分上がったんでしょうね。

2000gt4 プライマーを塗ります。

2000gt5 続けて結晶塗料を塗布します。艶が出ると素地の粗さ判ると思います。そもそも結晶塗装は「単に塗るだけで素地の粗さを判らなくする」と言う事から鋳造製品に多く採用されているんですよね。結晶目が出た状態の次の画像を見ると納得出来ると思います。

2000gt6 熱を入れてチヂレ目(結晶目)が出た状態です。素地の粗さをそのままで塗ってもこのように美しく見せれると言うのが結晶塗装の利点です。熱を入れるだけであれがこれになるなんてちょっと信じられませんよね(まあs

メルセデスヘッドカバー結晶塗装 本塗り

benz92 大変お待たせしました!メルセデスのヘッドカバー&プラグカバー、無事本塗り完了しています。ヘッドカバーが変色しているのはリン酸処理をしているからです。アルミに比べてマグネシウムは酸に反応し易くこのようになります(これでもかなり希釈しています)。

benz93 この手の腐食し易いヘッドカバーは通常のプライマーでは無く防食性に強いエポキシ系の使用が必須となっています。ただ結晶塗装の場合は続けて上塗りが出来ないので(ウェットオンウェット)、一旦この時点で熱を掛けて硬化させ、改めて結晶塗装を行います。所謂2ベイク2コートと言う感じですかね。

benz94 結晶塗装の素晴らしいところは、このように素地が粗い状態のままでもそれを判らなくしつつ美しい美観(意匠)を表現出来る事です。通常このような素地で塗装すれば粗はそのまま残ってしまうのでその場合はやはりサフェーサー等の中塗り塗料を充填し研磨して平滑に仕上げる必要があります。しかしこのイビツな形でそれをやるとなると相当の労力と時間が・・・という事です。benz96本塗りを終え熱を掛けるとこのように結晶目が現れます。恐らく塗料中の硬化差によってチヂレたような模様を表現しているのだsと思われます。良く出来てますよね。

benz95色はフェラーリエンジンに設定している色で、画像で見るよりも実物は鮮やかに感じると思います。また良い感じに結晶目が並んだと思います。

今週半ば以降には完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!