プリウスカウルトップパネル&リヤワイパー 下準備

prius42プリウスのカウルトップパネル&リヤワイパーもお待たせしました。作業進行しておりますのでご安心下さい。

画像は下塗りとして塗ったクリアーで、素地の梨地がそのまま残ってしまっているのが判ると思います。これを軽く研磨した後に改めて本塗を行えば艶のある仕上がりになります。本来はサフェーサーを使う所を、コストを落とす為にクリアーで代用した感じですね(対応出来ない場合もあります)。

prius43 こちらはカウルトップパネルの両端に付くフタで、やはり梨地の影響で変な仕上がりになっています。これでもいつもより多めにクリアーを塗っているのですが(3コート)余り意味が無いのが判ると思います。塗装は下地が重要なのです。

prius44 そしてこちらはリヤワイパーです。稼動する部分を確認する為に一旦組み付けてみました。こちらはいつも通りサフェーサーで下地を作っています。やはりと言うか組んだ状態になると完成のイメージが湧き易いですね。

prius45 リヤワイパーは稼動部分で且つ見えない箇所はマスキングし、それぞれ本塗りの時に持って塗れるようにステー(と言うか単なる段ボールの棒)を固定しておきます。

prius46 カウルトップパネルは全体を軽く研いでマスキングをします。本塗りは来週を予定していますのでとりあえずはその為の準備ですね。ちなみにこのカウルトップパネルは裏側に色々(取れない)付属品が付いているので結構マスキングは複雑且つ大変です。これがサフェーサーを使えなかった理由でもありますかね。

prius47下塗りの時点では塗ったのは頂点のプレスラインまででしたが、ボンネットの隙間から側面部が少し見えるとの事ですので本塗りはそこから3センチくらい下側にある谷のプレスラインで見切るようにします。

本塗りは大抵幾つかの案件を同時に塗るようにしていて、ただ余りにも内容の違う物は一緒に塗れませんので、大体似たような種類の物を同時に塗るようにして効率を良くしています。大まかに分けますと・・・

【色物】・・・今回のような色が付く塗装で主に「艶有り仕上げ」となります。毎週定期的に業者さんからの依頼品があってそれと同時に行いますから毎週一回はこれを行うサイクルになっています。

【レンズ系】・・・スモーク塗装やレッドキャンディー塗装などで、主にテールランプの塗装を行います。準備から強制乾燥まで含めて大体3日間の時間を要しますから二週間に一回くらいのペースが限界です。

【結晶塗装】・・・御依頼頂く件数はそんなに多くありませんから、大体三週間に一度くらいのペースで塗っています。二個くらいだと採算が合いませんのでせめて3個以上溜まったら同時に塗るようにしています。

【小品塗装】・・・他の物と一緒には塗れないような神経を使う塗装や、或いはそれ単体で塗った方が早かったり楽だったりする場合です。最近で言うとG-shockで、ちょっと前には神器とかも塗りました・・・。あと眼鏡などもそれ単品で塗る場合が多いです。普通に塗ったら埋まってしまうような細かい物は小口径のスプレーガンを使うので大きな物とは分けて塗った方が楽なのです。事前に準備しておいて手が空いた時に塗ってしまいます。

と言う感じで塗装ブースの順番はグルグル回っています。

今行っている塗装は基本的には以前行っていた自動車補修塗装と変わりは無く、ただそれを小物塗装で続けるにはちょっと無理がありますから、上記したような感じで効率的に作業を行う事によって健全な経営(苦笑)が出来るようにしています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

SUBARUフロントグリル塗装 完成

subaru29 大変お待たせしました!スバルのフロントグリル、本日完成となります。

青く塗られた部分は元々メッキのパーツで、中央のエンブレムが付く箇所はオーナー様自ら加工されています。本来ならもっと大きな穴が空いていると思うのですがそこにもうワンサイズ小さな物を付けられるように別のグリルからカットした物?切って貼って移植しています。最初の画像も紹介しますね。

subaru2 届いた時はこんな感じでした。当初はどうなる事かと思いましたが何とか形になったと思います。

subaru30エンブレム周りはメッキの上にパテが付けられていたのでそのまま塗っていたらいずれ剥がれたと思いますし、また塗った直後でもの傾向はエッジマッピング(際がチヂレて地図のように見える現象と言うかトラブル)が現れたいたと思いますがその辺も修正しておきました。

subaru3元々はこんな感じでした。下から透明なレジンが出て来たときは「???」と思いましたがエンブレムの一部だったようです。ちなみに凄く堅くてビックリしましたが・・・(まるで研げません)。

subaru6アルミネットの固定はタッピングビスで固定されていて、貫通して表側に出たネジの先をカットして仕上げられていたのですが、その辺も修正しておきました。アルミネットも艶消し黒で塗り直しています。

subaru31全然違いますよね(笑)。

塗装と言う仕事は塗るだけの事では無く、実はそれ以外の事の方が沢山あったりします。覚える事は勿論ですが必要な設備や材料など常に用意しておかなければなりませんし、またこれと言って決まったやり方がある訳でも無いので、その辺は臨機応変に対応する必要もあります。中々難しい事だと思いますが、それだけに楽しい事でもあるんですよね。そもそも塗るだけだったら商売として成立っていなかったと思いますし(もしかして成立っていないかも知れませんが・・・苦)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スバルフロントグリル 組み付け

subaru25 先週ヨドバシドットコムで注文していたのですが、何故か二個買うと別々の日に発送になるので、良かれと思って「まとめて発送」にしたらいつまで経っても製品が届かず、結局新たに一個ずつ発注する事にしました。するとちゃんと翌々日には届いたのです。在庫切れを回避する為の作戦でしょうか・・・。ちなみに最初に発注した二箱は未だ届きません(苦)。まあいずれ使う物なので良しとしておきましょう。さすがに16個あれば足りますので。

subaru27元々アルミネットの固定はスクリュービスで留められていたのですが(しかも貫通で)、ここはそこまで強度は必要ありませんので通常はこんな感じで配線止めを利用して固定さています。場合によってはポリエステル樹脂を盛ってそのまま固定してしまっているケースもあります。塗装屋としては外れるようにしておいて欲しいんですけどね(マスキングもそうですがサフェ研ぎがやり難くいのです)。

subaru26 唯一ネットの上側は元のままのビス止めになりますが(ここの裏は見えないので貫通で問題ありません)、ビスがそのままだとちょっと格好悪かったので急遽これも艶消し黒で塗る事にしました。ここはサービスですので缶スプレーの艶消し黒(ガイドコート用)で塗っています。

subaru28そしてボディカラーに塗った枠と組み合わせて完成です。表側は撮影していませんので明日改めて完成画像として撮影して紹介したいと思います。もう少々お待ち下さいませ!