ロータスヘッドカバー結晶塗装 本塗り

lotus14 こちらもお待たせしました!ロータスのヘッドカバーも無事本塗り完了しております。浸け置き洗浄を終え、リン酸で処理した状態です。

lotus15 色については参考画像を頂いていまして、イメージとしてはちょっとくすんだオレンジ色となっています。上の画像はオレンジ色の結晶塗装の原色です。

lotus16 まずはプライマーを塗ります。

lotus17続けて結晶塗装を行い、140℃程度で焼き付けて完全硬化となります。オレンジに赤と白を入れて調整しました。

こちらも最後にLOTUSの凸文字部分を面研して完成となります。もう少々お待ち下さいませ!

TOYOTA2000GTヘッドカバー結晶塗装 本塗り

2000gt2こちらもお待たせしました!トヨタ2000GTのヘッドカバーも無事本塗り完了しております。

2000gt3さすがに古い代物の為か、最近の既製品に比べると普通は無いところに大量の巣穴が沢山あったりします。鋳造の技術も昔に比べると随分上がったんでしょうね。

2000gt4 プライマーを塗ります。

2000gt5 続けて結晶塗料を塗布します。艶が出ると素地の粗さ判ると思います。そもそも結晶塗装は「単に塗るだけで素地の粗さを判らなくする」と言う事から鋳造製品に多く採用されているんですよね。結晶目が出た状態の次の画像を見ると納得出来ると思います。

2000gt6 熱を入れてチヂレ目(結晶目)が出た状態です。素地の粗さをそのままで塗ってもこのように美しく見せれると言うのが結晶塗装の利点です。熱を入れるだけであれがこれになるなんてちょっと信じられませんよね(まあs

メルセデスヘッドカバー結晶塗装 本塗り

benz92 大変お待たせしました!メルセデスのヘッドカバー&プラグカバー、無事本塗り完了しています。ヘッドカバーが変色しているのはリン酸処理をしているからです。アルミに比べてマグネシウムは酸に反応し易くこのようになります(これでもかなり希釈しています)。

benz93 この手の腐食し易いヘッドカバーは通常のプライマーでは無く防食性に強いエポキシ系の使用が必須となっています。ただ結晶塗装の場合は続けて上塗りが出来ないので(ウェットオンウェット)、一旦この時点で熱を掛けて硬化させ、改めて結晶塗装を行います。所謂2ベイク2コートと言う感じですかね。

benz94 結晶塗装の素晴らしいところは、このように素地が粗い状態のままでもそれを判らなくしつつ美しい美観(意匠)を表現出来る事です。通常このような素地で塗装すれば粗はそのまま残ってしまうのでその場合はやはりサフェーサー等の中塗り塗料を充填し研磨して平滑に仕上げる必要があります。しかしこのイビツな形でそれをやるとなると相当の労力と時間が・・・という事です。benz96本塗りを終え熱を掛けるとこのように結晶目が現れます。恐らく塗料中の硬化差によってチヂレたような模様を表現しているのだsと思われます。良く出来てますよね。

benz95色はフェラーリエンジンに設定している色で、画像で見るよりも実物は鮮やかに感じると思います。また良い感じに結晶目が並んだと思います。

今週半ば以降には完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

 

デリカD5 社外品フロントグリル塗装承ってます

delica 先日無事到着しております三菱デリカD5の社外品FRP製フロントグリルです。この度も御贔屓頂き有難う御座います!

こちらは以前内装パーツ等で何度か御依頼頂いている方で、恐らく今回は4回目の御依頼で、今回で初めて何の車体だかが明らかになりました(笑)。

delica1FRPの黒ゲルコート仕上げで、この手の製品では当然なのですが下地には気になる点が何箇所かありますのでいつもの通り「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地処理を行います。

またオーナー様が懸念していた事としては「飛び石で傷が簡単に付いたりしないか」という事で、実は以前同じ様な社外品FRP製のリップスポイラーを塗って貰った際、異様に飛び石傷が沢山付いたとの事で、それを心配した結果当店を御利用頂いたとの事です。その時の塗膜がどういった物かは実際に見ていないので何とも言えませんが、恐らく足付け処理のみの下地処理で、離型剤が十分に取れていなかったか(この手がハジキ易いのは塗装屋さんなら判りますよね)、或いはポリエステル樹脂のゲルコートが硬くて足付け処理が十分では無かったという可能性があります。飛び石による傷は「クリアーの硬さ」と言うよりは塗膜の密着性に依存すると考えられますので材料のせいでは無く単に作業的な事が原因だったと思います(ちなみに耐チッピング性能を高めるならば塗膜は硬くするのでは無く柔らかくする方が高くなるのは業界の人間なら周知です)。

ちなみに色はボディ同色の「ブラックマイカ:カラーコードX24」で承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も御贔屓頂き有難う御座います!

タワーバー塗装承ってます

tower14 先日到着しておりますストラットタワーバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

素材はアルミかと思いきやスチール(鉄)製で、現状の状態としては比較的綺麗なのですが今回は既存の塗膜を全て剥離しての塗り直しで承っております。

tower15製品としてはまだ買ってからそんなに経っていないようなのですが、所々に細かい傷があって、それらを全て処理するとなるとそれなりに金額は上がってしまうので、だったらという事で下地からやり直す事になりました。と言うのも実は理由があって、既製品にはよくありがちですがこの赤い塗膜の下にプライマーは塗られていないのです。傷が付いたところだけでは判断し難いですが、溶接のビード跡の頂点は下地の鉄が透けてしまっていますのではっきり判ります。このまま上に塗装を塗り重ねても今後どうなるか判らないところがありますので、今回はこちらを全て剥離し、さらにプライマーは耐食性の高い塗料を使っての重防錆仕様で下地を造り直す事にします。色は「半艶黒」で承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度のご依頼、誠に有難う御座います!