ロータス樹脂製エンジンカバー結晶塗装 本塗り

lotus88 先日アルミプレートと凸文字をエポキシで接着しておいたロータスエリーゼ用のトヨタ製樹脂製エンジンカバーです。世の中的にはシルバーウィークで連休ですが、気になって仕方なかったのでほぼ通常通り出勤して対応しております。さすがに凸文字を手前で自作したのは初めてですしね。

lotus89 という事で結晶塗装の赤で無事本塗り完了です。お待たせしました!

lotus90 樹脂素材の場合は金属製のヘッドカバーのように熱伝導はしませんから熱の入れ方などにも注意が必要です。また貼り合わせた隙間から気体が抜けて風船のように膨らんだりもしますので、それらを注意深く監視し、片っ端から針で突いていったりします。目、目が・・・(笑。熱い物を凝視するのは結構疲れるのでして)。

lotus91しかしお陰で結晶目は綺麗に並び、貼り付けたアルミ板や凸文字部も良い感じに仕上がったと思います。

後は最後に凸文字の上面を研磨して光らせ、アルミ板の周りのネジを正規に用意した格好良いトルクスに交換すれば完成となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

LOTUS樹脂製エンジンカバー結晶塗装 凸文字取り付け

lotus76先日金属製の凸文字が出来たので、いよいよ塗装前の下準備となります。まずはこの凸文字を削り落とさないとですね。

lotus77既存の凸文字はベルトサンダーで削り落とします。

lotus78ちなみに既存の凸文字は中身が入っていないので(一枚の板を凸状に成型しているだけなので)削ると穴が開きます。が、一応薄皮一枚で残っているような感じですかね。

lotus74そして頼んでいたアルミ板が届きました。予め寸法通りにカットして貰い、失敗した時の事も考えて違う種類の物を2枚ずつです。

lotus79ネジに関しては前回使った物とちょっと違う、トルクスタイプのトラス型を取り寄せてみました。ちなみにお値段はアルミ板よりもこちらの方が高かったりと・・・(恐)。

lotus84アルミ板に穴を開け、先日出来上がった凸文字を並べてネジを挿し込んでみました。うーん、良い感じじゃ無いですか・・・!

lotus80 先ほどのアルミ板をエンジンカバーに当ててこちらにも同じ様に穴を開けます。今更ですが、預かった部品に穴を開ける時は結構緊張します。毎日同じ事なら良いのですが、毎回やっている事が違うとなると何か間違えている事があるんじゃないかと自分自身疑ってしまうんですよね。

lotus81穴を開けて位置が決まったらいよいよ接着です。使うのは2液性のエポキシ接着剤で、アルミ板の固定としては実はこちらの方がメインでネジは念のための補強と、後はアクセントを効かした飾り的な役目となっています。

lotus82 裏側にはプライマーは塗らないのでその代わり防錆の為接着剤は全面に塗っておきます。

lotus83 あそこまでタップリ塗ると貼り付けた時にこんな感じに溢れてしまいますが、こうする事でアルミ板とエンジンカバーとの隙間が埋めるようにします。食み出た分はヘラを使って取り除き、その後シンナーとウェスで拭き取ります。

lotus87続けて凸文字も同じ様に接着しますが、こちらは派手に食み出ると後の処理が大変なので一旦少量の接着剤で固定し熱を掛けて硬化させ、その後改めて隙間に接着剤を充填していきます。

lotus85 文字が固定されたら隙間に接着剤を埋め込み、余った部分をシンナーと綿棒で拭き取ります。

lotus86こんな感じですかね。さらに熱を掛けて硬化させます。

次はいよいよ本塗りです。もう少々お待ち下さいませ!

BMW MPowerヘッドカバー&インマニ結晶塗装 完成

bmw455 大変お待たせしました!お預かりしておりましたBMWのエンジンパーツ4点のうち、まずはこちらの2点ヘッドカバーとインテークマニホールドが完成となります。

bmw456 凸部分は塗装後に研磨して光らせ、クリアーを筆で塗ってあります。

bmw457 凸部の面研は、ダブルアクションサンダー#80,#120、シングルサンダー#120,#240で粗研ぎし、その後#120,#180,#240,#320,#400の手研ぎで仕上げています。実は塗っているよりも大変と言う噂が・・・(まあプレッシャーは全然楽ですけどね)。

bmw458 サージタンクは表面に丸味があるので文字部分もアールが掛かっています。

bmw459 裏側も綺麗に仕上がっていると思います。見えないところですがこういったところも綺麗に仕上がっていると嬉しいですよね(多分ですが)。

bmw460結晶目を近くで見るとこんな感じです。ボディーシューツのように表面が突起している訳では無いので表面はザラザラとしている訳ではなく、なのでウェスなどで拭いても繊維が引っかかったりはしません。ホコリで汚れたら濡れたウェスで拭き取れば結構簡単に綺麗になります。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。引き続きシルバーの方のヘッドカバーと、あとグリーンの方はサージタンク待ちですね。時間があれば先にALPINAの凸文字を作成しておこうと思います。

この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

TOYOTA86樹脂製インマニ結晶塗装 完成

toyota8677 大変お待たせしました!トヨタ86のプラスチック製インテークマニホールドの結晶塗装、本日完成となります。

toyota8678 ご依頼頂いたのはブルーの結晶塗装で、一緒に写っているエンジンカバーは色の見本としてお預かりしました。

toyota8679 エンジンカバーは後から送って頂いたのですが、そのお陰で比較的似た色味に出来たと思います。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

toyota8660素材を樹脂素材にするメリットは軽量化だと思いますが、やはりと言うか見た目がちょっとチープな感じはしますよね。

toyota8681単に色を塗るだけよりも、結晶塗装のお陰で鋳造製品っぽい質感に感じられると思います。

toyota8680裏側も表と遜色無く仕上がっていると思います。

toyota8682 上部分の形がイビツな所も綺麗に結晶目が並んでくれました。ただ今気が付いたのですが、今回見本としてお預かりしたカバーはエンジン用では無くこれの上に着くインマニカバーだった模様です。となるとここも見えなくなってしまうのですが・・・まあそういう問題では無いですけどね。

toyota8683塗装屋さんが見ると気分が悪くなるそうな箇所も綺麗に結晶目が出ていると思います。、

toyota8684 壁に囲まれた所は普通に塗っても塗料が入らないのでノズルパターンを絞って隅を一箇所一箇所狙い打っています。ただ普通の塗装(クリアー)と違って焼付け型は熱を入れなければ固まりませんからスプレー作業自体はゆっくり出来るので、技術的に難しいと言う事では無く、とにかくネチネチとした作業が出来れば大丈夫です。

toyota8685ちなみにこちらは純正のカバーパネルで、結晶目とは全然違いますがこれでも十分鋳造っぽい良い質感になっていると思います。何よりこれが塗装では無く着色樹脂ってところが凄いですよね(ABSなどであれば簡単ですがPPやPAでこれって凄いですよ)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

メガネフレーム塗装 承ってます

gold こちらは先日お納めしたばかりのメルセデスC63テールランプスモーク塗装をご依頼頂きましたオーナー様で、今回はこちらのメガネフレームの塗装をご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

gold1 ご依頼内容としてはこちらのフレームをマットブラック(艶消し黒)で承っていまして、ただカシメの丸い飾り金具の部分は残して欲しいとのご希望となっています。「ここをマスキングするのかよ・・・」と思いそうですが、カッティングプロッターがあれば実はそんなに難しくはありません。

gold2 先ほどの裏側がこんな感じになっています。勿論蝶番の金具も取れませんのでこの辺もマスキングで対応します。

gold4 面白い事に気がついたのですが、フロントの金具に関してはカシメ(固定)の物では無く完全に飾りの為の物です。蝶番の金具も勿論着いていますがそれは単に溶け込ませて固定されているだけでこの丸い金具とはくっ付いていません。恐らくフレームが透明ですから、前から見えて蝶番の金具が見えてしまうのが美しくないのでそれを目立たなくする為に着けているのだと思います。サイドとお揃いならむしろ意匠性に優れていますしね。

gold5という事で早速分解しました。特徴としてはレンズが小さいので入れる時にシナリ量が少ないですから塗装を傷つけないように入れるのが難しそうです。事前の調整~練習を相当しておかないとですかね。

それでは作業進行しましたらまた紹介します。幸いにして別件でお預かり中のOAKLEYのサングラスフレームもマットブラックで承っていますので並行して作業する予定です。

では完成まで今しばらくお待ち下さいませ。この度も当店をご利用頂き有難う御座います!