BMW「X6」M メッキエンブレム 本塗り(フチ)

bmm472 先日本塗りを終えていたBMW X6のMのメッキエンブレムです。塗膜が完全硬化したので最後の仕上げとしてフチ周りを艶消し黒で塗装です。

ちなみに当初の予定としては「本塗りを終えてから24時間以内は足付けしないで塗装が可能」と言う塗料の特徴を活かし(塗料全般の事では無くSTANDOXのマニュアルにそう書いてあります)、その時間内に足付け処理無しに本塗りを・・・と考えていたのですが、何か嫌な予感がしたので止めました。なのでしっかり足付け処理をして挑んでいます。

bmm473 塗装の仕方は色々と考えたのですが、マスキングに拘ったやり方でやっても上手く行くイメージが湧かなかった為、結局「マスキング+α」の作業で対応する事にしました。

塗装の方法としてはエンブレムの表面に50mm幅のマスキングテープを貼り、ベースコートの黒に硬化剤を5%混合し、後は塗るだけです。

bmm474 ただし当然ですがこれだけだととても残念な仕上がりになるので、塗料が乾く(硬化する)前にここを拭いて綺麗に整えます。

bmm475スタンドックスのベースコートは、完全に乾く前であれば(シンナーでは無く)低溶解なシリコンオフでも拭き取る事が出来ます。ただシリコンオフでは溶けるのでは無く拭くだけなのでそう簡単に綺麗に仕上がる訳では無く、結果「拭く→塗り直す→拭く」を綺麗になるまで数回繰り返します。大体3回~5回くらいですかね(軽く言いましたが結構大変です)。

bmm476 ちなみに使う綿棒は一般的な物と模型用?の先端が超極細タイプの物を使います。

bmm477 一応溶剤を扱うので作業は一階で、ただかなりの長丁場になったので(5時間くらい掛かりました・・・)、作業中はこんな感じで地べたに座って作業しています。め、目が・・・(笑)。

bmm478と言う訳でこんな感じで塗装完了です。後は後日熱を掛けて数日寝かせば完成となります。

しかし当初は「フチを黒?」と思っていましたが(いや、すいません・・・)、なるほど確かにこれは面白い表現方法です。2次元的に輪郭を付けたり影を描いたりするロゴは見ますが、こういうのは初めてみました(と言うかやりました)。途中「やっぱり断れば・・・」なんて何回か頭を過ぎりましたが(笑)、引き受けて良かったと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ロードスターヘッドカバー 結晶塗装承ってます

road217 先日お預かりしましたマツダロードスターのヘッドカバーです。「渋い赤」の結晶塗装でご依頼承りました。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 

road218状態としては年式相応で余り宜しく無く、ただ強力な直圧サンドブラストを行う程でも無いので今回は軽めのブラストという事でそちらも当店で行う事にしました。尚、リン酸処理も併用します。

「渋い赤」については以前の施工例がありますので紹介させて頂きますね。

s203通常ここまでドス黒くはしないのですが、この時は見本の写真を一緒に送って頂いたのでそれに合わせて色を調整しました。日産系の赤い結晶塗装は彩度と明度が低いのが特徴ですね。

尚、画像の右下にあるコンセントカバーがフェラーリのヘッドカバーに使っている「鮮やかな赤」の結晶塗装です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ハイエース用コーナーセンサー塗装承ってます

hiace7 先日到着しましたハイエース用の純正コーナーセンサー(ソナー)です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はこちらをボディ同色のトヨタホワイト(カラーコード:058)で承っています。

ただ少々問題が・・・

hiace8塗装屋さんならよくご存知だと思いますが、通常バンパーに着いているセンサーは中央のソナー部分と周りの枠が別々に分解出来て、塗装自体はそんなに面倒ではありません。

ただ今回のセンサーは以前施工したコペンのコーナーセンサーと同様、中から外までシーリングされていて分解が出来ないのです。今回のも一応試してみましたが爪部分もガッチリシーラーがくっ付いていて全く外れる気配すらありません。

なのでこれを塗装するにはリング状になったゴム部分をマスキングで対応するのですが、これの素材がシリコン系な為か、マスキングシートの糊が殆どくっ付かないと言う事でして・・・。

が、前回はそれでも何とかなりましたので、前記の事をご了承の上で今回もご依頼承った次第です。ただ前回はエアーブローして若干ゴムが浮いてくれたので比較的綺麗に仕上がってくれましたが、今回のはその辺がまだ不明で、しかもゴムは既に何か癖が付いてしまっているようでさらに不安は大きいです。せめて内側と外側を別に塗れば何とかなりそうですが、そうなると塗装が二回分になってしまうのでコストも上がってしまいますし・・・。ただどうにもならなくなったら変則的にでも対応したいと思います。まあ何にしてもやってみないと判りませんしね。

それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

コペンメッキエンブレム一式 塗装承ってます

copen12先日到着しておりましたダイハツコペンの純正エンブレム一式です。マットブラック(艶消し黒)の塗装でご指定頂きました。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

自動車用の外装パーツでメッキが施されている物に関しては、そのまま塗ると塗装の密着性が悪いのでそれ専用の下地処理を行ってからの塗装となりますが、通常の下地処理に比べるとかなり手間が掛かるのでその分費用も上がってしまいます。今回は3部品ですが「Copen」の文字はかなりイビツなのでその手間も大きく、結果全体的には結構な金額になってしまっています。なのでお問い合わせは多くても実際にご依頼に至るケースは半分にも満たないんですよね(まあそれでも良い方ですが)。

ただ今回のオーナー様は以前塗装された物を購入した事があって、その時は仕上がりも悪くしかも直ぐに剥がれてしまったとの経緯があったので、今回の内容も費用もご納得頂けたようです。なんだか人の不幸で飯を食べているようで申し訳ないのですが、ある程度内容を御理解頂いているとこちらとしてはあり難い所でもあります。金額だけ見たらボッタクリと思うような額ですからね(すいません・・・)。まあでも本当に手間と時間は掛けていますのでその点はご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!