SUBARU IMPREZA Canard&Interior parts

imp こちらは5年前くらいにご依頼頂いた案件で、当プロ・フィット日記のタイトル画像でも使用しているインプレッサのフロントバンパーに付くカナードと内装シフトパネルです。

週に一回程度、以前施工した内容を整理して改めて紹介しています。今まで纏めた作業例はこちらの施工例のページからご確認頂けますので宜しければどうぞ。

imp1 カナードはフロントバンパーのサイドに付くダクトパネルで、今回の製品は予めプライマー(サフェーサー)が塗られた製品です。出来が良かったのでてっきり純正品かと思っていたのですが、改めて調べてみたら「アライモータースポーツ スポーツカナード」なる製品のようでした。

imp2 ご依頼頂いていた色はボディカラーの「サンライズイエロー」(カラーコード:C2Z)で、隠ぺい性が非常に悪そうな色だったので一旦下色として白を塗りました。

imp3 ベースコートを塗り、クリアーを塗って本塗完了です。

imp4 一緒にご依頼頂いた内装シフトパネルは周りのシボ模様になっている部分は塗らず、中央のシルバーになっている所を半艶黒に塗ります。

imp5 熱を掛けて完全硬化させ、ネットを取り付けて完成です。「お任せコース」なので磨き処理はしていないのでこれが塗ったそのままです。

imp6 周りのシボ模様になった箇所は最初から艶消し黒に塗られていて、当店で塗装したのは中央の半艶黒に塗った部分のみです。色は同じ黒ですがそれぞれ艶が違うので2トーン的な安定感がありますよね。

imp7塗装費用は面積や製品自体の金額によって決まるのでは無く「作業時間」によって算出されますので、今回のように塗装を前提として下地が出来ている物(良質なプライマーサフェーサーが塗装されている物)であれば費用はそんなに高くはありません。

逆に製品自体の値段は安くても下地処理などで手間が掛かる物であれば信じられないくらい高額になる事もあります。一例としてはスピーカーボックスなどがあって、製品自体は数千円だとしても、それをピアノのように艶々の仕上げにするまでには数十万円程の費用になってしまったりもします。MDFのような集合材や無垢の木材などはそのまま上塗り塗装が出来ないので、下地処理に多くの時間を費やす為です。

ちなみに楽器のように屋外で使う事を想定していない物であれば、UV硬化型の塗料などを使って作業時間を短縮してコストを落とす事が可能です。当店で使用している塗料は自動車のボディを塗る事を想定して作られた塗料なので耐候性は非常に高いのですが作業効率は余り良く無く、また材料費も高額になりがちです。

塗装は作業方法や使用材料など色々な種類や方法がありますので、お見積りをされる場合は一店のみだけでは無く色々なショップに相談してみる事をお勧め致します。

RB25エンジンパーツ 下準備

rb2518アルミ製のヘッドカバーは先日サンドブラストを掛けておいたので、並行してこちらのプラスチックパーツも作業を進行させておきます。

上塗りの塗装が結晶塗装であればある程度素地が粗くても構わないのでこちらもサンドブラストを掛けてしまいたいのですが、今回のRB25のエンジンパーツは全て艶々仕上げで承っていますので、極力素地を荒らさないよう通常通りペーパー掛けによる足付け処理を行っています。

ただ素材はどれもポリプロピレンで塗料との相性(密着性)が悪いですから、プラスチックプライマーを塗る前に火炎処理(その名の通りで専用のバーナーで炙ります)を行う予定です。

尚各パーツはいきなり本塗りでは無く、まずは下塗りとして1コートソリッドを塗装予定です。通常は「サフェーサー塗布→研磨」で平滑な下地を作りますが、今回はこの「研ぎ」の作業を省く「2度塗り」と言う方法を行います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ブレンボブレーキキャリパー塗装 完成

brembo12 大変お待たせしました!F50とF360のブレンボキャリパーは本日完成となります。

brembo14既存の塗膜はサンドブラストで剥がし、ロゴも塗装で再現しています。

最初の状態も紹介しますね。

brembo元々は綺麗な赤で、ただもしかしたらこれは後に再塗装された赤だったかも知れません。と言うのも・・・。

brembo18純正の状態でもピストンとブーツ(ゴム)が着いたまま塗っているのは普通ですが(分解した状態で塗っている訳では無いみたいです)、今回はこれらの部品も着けたまま一緒に塗っているようで、キャリパー本体が黒くなってこれが赤のままだとちょっと格好悪いので、キャリパー本体を作業している間に溶剤槽に浸けておきました。

brembo19と言う訳でプレートやネジに着いていた赤は綺麗に落とせました。メッキの上にそのまま色を塗っていただけなのがむしろ幸いでした(そうじゃないと剥がすのも大変です)。

brembo15 ブレーキキャリパーを再塗装する場合、サンドブラストなどの下地作業についてはブレーキ関係を専門で行っている方(OHから販売まで)に委託しています。全部一人ではさすがに大変ですし、逆に費用が上がってしまいますからね。

brembo16既に梱包済みですのでいつでも発送可能です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ROVER MINI内装パーツ塗装 承ってます

mini8 先日到着しておりましたローバーミニの内装パーツ一式です。 こちらは以前より何度も当店をご利用頂いている方で、今回もいつものように「グリーン」と「レッド」の二色構成で内装パーツの塗装をご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

mini9画像右にある人工皮革のグリーンが色見本となりまして、ただこの色は前回(グリーンは前々回)にご依頼頂いた時の塗料を残してありますのでそのまま利用が可能です。さすがに6回目(?)のご依頼となると次もあるだろうという事で取っておきました。今回が7回目くらいのご利用だと思います。

mini10 赤(オレンジ)系でご依頼頂いているのはこれらのパーツで、手前にある唐辛子(!)みたいなのは前々回にご依頼頂いたワイパーレバーで今回色見本として一緒に送って頂きました。

mini14 こちらのスピーカーカバーについてはパンチングメタルの部分のみをレッドで、枠については現状の黒のままとなります。尚、クリアーは全て艶有りのクリスタルクリアーで承っております。

mini15 こちらのネットもレッドの艶有りで、四角いエンブレムは外せなそうだったら(壊れそうだったら)マスキングで対応する予定です。

mini11 各スイッチは同じく艶有りのレッドで、文字については白でご指定頂いております。

mini12 各文字はフォントもご指定頂いておりまして、これについては後日データを作成してご確認頂く予定です。結構小さいサイズですが、ゴシック体のローマ字なら形が単純なので何とかマスキングシートの作成&塗装で対応出来ると思います(出来無い場合はデカールで対応します)。

mini13ちなみにスイッチパネルの内の3個には彫刻が施されていましたが、こちらはオーナー様自ら削って平滑にして頂いています。パテとかを詰められてしまうとそれが原因で問題が起こるので折角塗って頂いても剥がさなければならないのですが(余計に費用が掛かります・・・)、こんな感じで綺麗に削って頂き、ペーパー目も細かく均しておいて頂ければ下地処理に掛かる費用も軽減する事が出来ます。ポリプロピレンなどは毛羽立ってしまうのでお勧め出来ませんが、ABSなど切削性の良い樹脂であればお勧めです(お疲れ様でした・・・!)。

それではフォントのデザインデータが出来ましたらご確認御願い致します。この度も当店をご利用頂き有難う御座います!

BMWカーボンパニアケース蓋 本塗り

bmw55 紆余曲折ありましたがBMW用の社外品カーボンパニアケースの蓋は無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ!

先日サフェ入れまで完了していたパニアケースですが、(その後入れた熱のせいか)大きな歪みが残っていたので再度ポリパテでラインを修正していました。

bmw56 と言う事で2回目のサフェーサー塗布が完了です。ここまでの工程をおさらいしますと・・・、

・軽量エポキシパテ(Z-1パテ)
・エポキシプライマーサフェーサー
・スプレーパテ(ポリパテ)
・ウレタンサフェーサー
・ポリパテ
・ウレタンサフェーサー

といった下地処理となっています。全て2液混合硬化なので熱を入れない訳にはいきませんから、どうした物かと思ってそっと水面下で作業していました。

bmw58 サフェーサーは空研ぎ#320→#400である程度のラインを出し、その後水研ぎ#400→#600→#800とラインの形成~ペーパーの目消しを行います。

パテで修正した箇所の歪みは無事取れまして、ただ原因についてはやはり内部の構造が関係しているんじゃないかと思いますから、今後熱を掛けるのは低温に抑え、その分長めに対応しようと思います。何にしても、パネルに穴を開けて内部に発泡ウレタンを注入して固定、なんて事にならなくて良かったですよ(本当はそうしたい所ですがまあキリがありませんしね)。

bmw59 パネル裏側のマスキングを全て貼り直し、いよいよ本塗り開始です。

bmw75パニアケースの方でベースコートを塗り終えたら、先週の内にデカールを貼っておいたカーボンエンブレムも合流します。こちらはもうクリアー塗装のみです。

bmw61パニアケースの方はベースコートを塗布し、クリアーを塗ったら本塗り完了です。

色は今までご依頼頂いた時と同様、オールペンされたボディカラー同色のトヨタレクサス「エクシードブルーメタリック」(カラーコード:8U1)です。クリアーはクリスタルクリアーですね。

bmw62今回ほど粉まみれになったのは車を塗っていた時以来と言うくらいの量でしたが、その甲斐あってこれがあのボコボコのカーボンパネル(!)だったとは判らないと思います。いやはや途中でどうなる事かと思いましたよ・・・(まだ終わってはいませんが)。

bmw63 裏側は敢えてカーボン地を残すとの事で、純正と同様フチの裏側までを塗装しています。

bmw64巣穴だらけで、サフェーサーを筆で塗ったヒンジ部分のスペーサーも一緒に塗っておきました(普通は筆でサフェーサーを塗ったりはしません)。

darth9実は今回のご依頼でこの色は3回目なので、今後また同じ色でご依頼頂いても配合データの色を間違えないようにと色見本を作っておく事にしました。ちなみにこれは遊んでいる訳では無く色見本の為の物です(念の為)。

本当は毎回使用した配合表を、そのままここで紹介してしまえば後で何を使ったのかとか中身を見るのに凄く便利だと思うのですが(タグ付けすれば検索も出来ますし!)、配合データの内容は著作権等の問題があるので公には出せないんですよね。

bmw76 そしてカーボンプレートにもクリアーを塗って本塗り完了です。

ちなみにこれも遊んでいる訳では無く、元々先程のパニアケースにある窪みに嵌まる物を当店のロゴでご依頼頂いています。

bmw77「PRO_Fit」の部分は塗装で、「®」と、「Creative Paint Shop」の部分はデカールになっています。デカールは段差が出来ているので後にペーパーで削って、多分もう一度クリアーを塗る事になると思います。どの道パニアケースの方は熱が掛けられないので(掛けたくないので)長めになりますから時間的なロスは無いと思います。

一応完成予定としては二週間後の3月半ばくらいを予定しております。どうぞもう少々お待ち下さいませ!