スーパーセブン カーボン製ポートカバー 磨き

lotus67先日本塗りを終えていたロータススーパーセブンのプリプレグカーボン製のボートカバー(トランクカバー)とその蓋です。

その後60℃40分程度の熱を掛けて強制乾燥し、塗膜を完全硬化させておきました。

lotus82 今回の塗色は、「カーボン地を透かしたメタリックグリーン」といったかなり変則的なキャンディーカラーの為、ベースコートには一切手を触れず、また本塗り中は色見本の為のノーズコーンに掛けたビニールを外したり被せたりしていたので比較的ゴミの付着も多かった模様です。

ちなみにDUPONTだとベースコートの中研ぎは禁止されていましたが(メーカーのデモマンからそう習いました)、STANDOXだとむしろ推奨されていたりします(同じくメーカーのデモマンからそう習いました)。

通常ベースコートの時点でゴミが付いたらペーパーを掛けて取り除く事が出来ますが、今回のメタリックキャンディーカラーの場合、ベースコートの途中で中研ぎをしたらその上に色を塗ってもペーパー目が最後まで消えないんじゃ!(透けてしまうんじゃ!)と思ったので、多少ホコリが付いても何もしなかったのです。

lotus83 ちなみに現在の私のポリッシュシステムはこんな感じで、左の一番粗い目のコンパウンドから始まって一番右の細かいコンパウンドで終わらせます。小物の塗装だと全然使わないので多分もう型遅れになっているかも知れません。ちなみに全て3M製品になったのは偶然で、特段メーカーに拘る必要はありません(と考えています)。

lotus84ポリッシャーはこんな感じで基本はシングルアクションですが、最後はギアーアクションやダブルアクションを使ってオーロラマークを消します。バフは写っている他に2種類あって、それぞれコンパウンドによって使い分けます。

ちなみにポリッシュ時に出るコンパウンドの粉塵は非常に体(肺)に悪いらしいので、私の場合はポリッシング時は必ずブースのファンを回して排気しています。空気の流れが滞った場所では作業者が防塵マスクをすれば良いのですが、周りの方もかなりの被害に遭っていると思われますのでどうかご注意下さいませ。私の場合は勤めていた会社に3Mからデモマンが来てくれて磨きの講習してくれたのでビデオは観ていないのですが、以前雇っていた人間を3Mの講習に行かせたら翌日からしっかり防塵マスクしていました。どうやら講習で見せられたビデオが相当ヤバかった模様です(所謂「塵肺」とか「肺気腫」ですかね)。

磨き作業は本日終わりましたがまだ塗膜が柔らかいので(耐擦りクリアーにさらに軟化剤を入れると締まりきりがかなり遅くなるのです)、完成はあと一週間くらいを予定しております。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

LOTUS樹脂製エンジンカバー 結晶塗装 完成

lotus76 こちらも大変お待たせしました!ロータスエリーゼ用のインテークカバー&プラグカバーの結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

lotus15素材は樹脂製で、そのまま塗っても剥がれてしまいますので結晶塗装の前にはサンドブラストで足付け処理をし、プラスチックプライマーも塗布しています。

lotus77 プラスチックパーツは素材によって結晶塗装では対応出来ない物もありますが、当サイトで紹介している施工済み案件の物であれば基本的に対応可能です。

lotus79 通常樹脂製部品への結晶塗装では凸文字部の表現が難しく、この型の部品では最後にシルバーを筆塗りと言う方法で対応していましたが、今回は樹脂を流し込んでマスク型を作り、凸文字部をスプレー塗装で仕上げたので非常に良い質感で仕上げられたと思います。

マスク型は社外記で紹介しています↓

LOTUS樹脂製エンジンカバー 凸文字用塗装マスク作製

lotus81 右端にあるロゴの内側のみ筆塗りで対応していますが、線自体が細いので殆ど違和感も感じないと思います。

lotus80黒い素地のままだとどうしてもプラスチック感が否めませんが、結晶塗装と高輝度メタリックの組み合わせで華やかさと重厚感が出せたのでは無いでしょうか。初めて見る人は金属製だと思ってしまうかも知れませんね。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ロードスターヘッドカバー 結晶塗装 完成

road197 大変お待たせしました!マツダロードスターのヘッドカバー、結晶塗装の黒で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。


road184ロードスターのヘッドカバーは元々未塗装なので、経年でアルミ素地が酸化して見た目も悪くなってしまいます。

road198 全体に結晶塗装を施し、凸文字部分は塗装後に研磨してアルミ素地を光らせ、最後にクリアーを筆で塗ってあります。

road199ちょっと判り難いのですが、プラグホールの内側は結晶塗装では無く、プライマーを塗った後に通常の黒を塗装しています。

road185今回のヘッドカバーではタイミングベルトカバー部分がカットされていましたが、通常通りここは塗装で承っています。

road200知らない方が見たら最初からこういう形なのだと思うくらい自然に仕上がっていると思います。

road201結晶目を近くで見るとこんな感じです。塗膜は一見ザラザラしていますが突起している訳では無いのでウェスなどで拭いても繊維が引っかかるような事はありません。ですのでメンテナンス方法としては、塗れたタオルなどで拭いて頂ければ大丈夫です。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!