スーパーセブン ドライカーボンパネル 下塗り

lotus31 先日一度目のクリアー下塗りを行っておいたスーパーセブンのプリプレグカーボン製のボートカバー(トランクカバー)です。

クリアーが完全硬化しましたので二度目のクリアー下塗りの準備を行います。

lotus32 最初は前回と同じく固いパッドのダブルアクションダンサー#320→#400の空研ぎを行います。

lotus33 その後木片の当て板を使って#600で水研ぎ、その後柔らかいスポンジの当て板と#800でペーパー目を均します。

lotus34 蓋の部分も同じように行います。

lotus35 最初に比べると変な塗り肌もかなり改善出来ました。

lotus36 ちなみに手研ぎや柔らかい当て板を使っていても平らにはなりません。多少深い傷は入りますが最初は固い当て板を使ってしっかり研ぎます。

lotus37 研ぎ汁(研ぎ粉)を綺麗に清掃し、シリコンオフで脱脂をしたら二度目のクリアー下塗り開始です。

lotus39 今回もベースクリアーは塗らず、直接ウレタンクリアーを塗布しました。3コート塗っています。

lotus40 見たところ巣穴も全て埋まったようで、勿論ですがハジキもありません。塗装屋さんからすると信じられないかも知れませんが、うちの工場でハジキが出るのは一年に一個あるか無いかと言うくらいに良い状態を保っています。多分コンプレッサーがオイルフリーなタイプなのと、工場の中で油の取り扱いには気を付けているからだと思います。

lotus38lotus41ちなみに一時期勤めていた世田谷の工場ではコンプレッサー等機器の管理が余りよろしく無く、本塗りを行う度に3~5個くらいのハジキが出ていました。

その後知り合いの工場で間借りをして小物塗装をやるようになったのですが、そこで使っていたコンプレッサーがやはりオイルフリーのタイプで非常にハジキも少なく、私もそれに倣って今のコンプレッサーを導入しました。熱が出るのがデメリットみたいですがそれくらいは問題無いです。

状態としてはかなり良いので、予定をしていた「下塗りクリアー3回」を二回で終わらせるかも知れません。念の為完全硬化して研いだ状態で判断したいと思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリ鍵塗装 完成

ferrari132 大変お待たせしました!フェラーリ F430 F1のリモコンキー塗装、本日完成となります。

色はROSSO SCUDERIA(カラーコード:323)でご指定頂いておりまして、画像中央にあるカバーの真ん中部分には元の色が残っていますが、それと見比べると今回の色はかなり鮮やかな赤になっているのが判ると思います。

ferrari133 エンブレムを外す為に開けた穴は裏側からアルミシールで、表面からは両面テープで塞いでいますのでご安心下さいませ。

最初の状態も紹介しますね。

ferrari115旧塗膜の密着性は良好だったのですが、やはりと言うか小傷は多い状態でした。

ferrari134 下地処理は「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で、新品同様に仕上がっていると思います。

ferrari119うっかり紹介していませんでしたが、鍵のシャフト部分は予めコンパウンドとブラシで磨いていて、フェラーリの七宝焼きエンブレムもポリッシュしてあります。

ferrari135跳馬のエンブレムの透明な部分は樹脂では無くガラスなので(多分)、そこには塗装は出来ませんが、磨きで最初の状態よりは綺麗になっていると思います。

ferrari136 裏側のこの黒いゴムの部分がリモコンのスイッチになっています。

ferrari137 また今回は中央の本体部分も黒から艶々の赤に塗っています。純正とは違いますがより高級感が出たのではないでしょうか。

ferrari138一応見本の為に車型の注型樹脂にも塗装をしておきまして、参考までに色を比較してみようと思います。

左上のダースベイダーがフェラーリロッソコルサの「322」で、右上が同じくロッソコルサの「300」です。その下にある色見本はbremboの赤として採用している色で、それの隣に並べているのが今回塗ったフェラーリ ロッソスクーデリア(カラーコード:323)です。色味としてはブレンボレッドに近く、大分朱色寄りなのが判ると思います。後日こちらもテンプレートを作成してデータとして残せるようにしておきます。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

インプレッサWRX GDBテールランプ スモーク塗装承ってます

impgdb先日到着しておりましたインプレッサWRX GDB用の純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はスモーク塗装のべた塗りで、濃度は「薄目よりも少し濃く」、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

また濃度の目安として参考画像を選んで頂いて頂いておりますのでそちらもご案内いたしますね。

fiat63イメージとしてはこちらのフィアットのテールランプの濃さを目安に致します。

今週中にテールランプ関連の本塗りを行う予定で、まだ空きがありましたのでこちらも一緒に本塗り予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Minicar

minicar8以前ご依頼頂いたフォルクスワーゲンビートルのミニカーです。左側のグリーンメタリックを見本に、右側の白い物を塗装しました。

vw 既存の塗膜は恐らく焼き付け型塗料(メラミン樹脂)と思われますので、塗膜は剥がさずに足付け処理をしてこの上に色を塗り重ねます。

塗られている塗料が自家塗装等で使われるラッカー系の場合はそのまま色を塗れませんので(チヂレなどの問題を生じます)、まずはそれを剥離する必要がありますが、そうなると費用はかなり割高になり、またプラスチックパーツなどは溶剤が使えないので塗装自体のお受付が出来ない恐れがあります。ご了承下さいませ。

vw1 色に関しては実はフォルクスワーゲン実車の「サイバーグリーン」そのものをご所望でしたので、一緒にお預かりした見本の色は気にせず、塗料メーカーから配布されている配合データを基に、VW純正色のサイバーグリーンを作成して使用しました。

まずは最初に裏側にベースコートを塗っておきます。

vw2 その後各パーツを台にセットします。

vw3 ドアやボンネット・トランクなど開いて見える個所は裏側も表面同様に塗れるように固定しています。

vw4 ベースコートを塗布し、クリアーを塗って本塗り完了です。

vw5 色は実車そのままで、使用している塗料、作業内容も実車を再塗装する内容と全く同じです。

vw6裏側も艶々です。

vw1 その後熱を入れて強制乾燥し、塗膜が完全硬化したら完成です。

vw ボディ裏側は組み付けた状態だと見えないのでベースコートのみで、その他の部品は裏側までしっかり塗っています。

vw2 今回は分解された状態でご依頼頂きましたので、当店ではこのままの状態で完成となります。

vw3リヤガラスは接着剤がガッチリ固定されていたのでマスキングで対応しました。

minicar3 別件で、こちらのポルシェも塗装をご依頼頂きました。元々はガンメタで、確か市販品では無くディーラーの販促品だったような気がします。色の種類が無かった為、お客様の為に実車のボディ同色でご依頼頂きました。

minicar4 窓はやはり接着剤で固定されていたのでマスキングで対応しています。

minicar7窓の素材はPS樹脂(ポリスチレン)だったらしく、シリコンオフが着いただけで溶けてしまいます。使っている材料は実際の車に使う物なので耐久性は間違いないのですが、模型となるとその辺で注意は必要です。

minicar6ドアトリム(内張り)も接着剤で固定されていたのでマスキングでの対応となりましたが、元々ガンメタだったとは判らない仕上がりに出来たと思います。

今回のような塗装は量産品と違って一品物の作業となりますので、塗装費用に関してはミニカーの製品代を大きく上回ってしまいます。塗装をする上で金額的なメリットは殆どありませんが、どうしても塗らなければならない理由がある場合はご相談頂ければ対応出来るかも知れません。