NISMOドライカーボン製導風板 本塗り6回目

  先日5回目の塗装を行っておいたNISMOのドライカーボン製導風板です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

ぱっと見は殆ど良さそうに見えますが、あと少しだけ段差が残っているのでそれを均し、遂に最後の本塗りとなります。

先ほどの画像と変わっていないように見えますが、全体を#600と砥石で平滑に研ぎつけ、#800→#1000の水研ぎで均し、そして最後に#1200→#1500でペーパー傷の目消しを行い、フチを#1300相当(アシレックスオレンジ)で足付け処理しています。

よく脱脂清掃し、本塗り開始です。ベースクリアーは特に必要無く(現在は殆どハジキが出ない環境なので使う意味がありません)、そのままトップコートとなります。

クリアーは1回目を抑え気味にし、2コート目でしっかり塗りつけます。

今回は膜厚を着ける必要が無いので(もう研がないので)クリアーは抑えめにし、フチに溜まらないようにしました。

 さすがにこれだけ下塗りを重ねたので段差は全く感じられません。

大変だった作業が走馬灯のように(赤く塗った「O」は上手く仕上がらず途中シンナーで拭き取って塗り直しています)。

今回のロゴ抜きは、通常のようにホワイトパールを塗り終わってから直ぐマスキングを剥がすのではなく、クリアーまで塗って硬化させてから剥がしました。そのせいで段差を平滑にする作業が大変になりましたが、マスキング際はシャープに仕上がっているかと思います。

 画像だと黒く見えますが全てカーボン地です。

 カーブしている所も綺麗に仕上がりました。

断面も曖昧にならないようきっちり塗り分けています。

裏側に色は塗らず、少しだけ回り込むような仕上がりにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバル純正エンブレム塗装 下準備

 先日お預かりしておりましたスバル純正エンブレム(フロント&リヤ)です。

アクリルプレートはキャンディーレッド&スモークにするので、まずは既存の青い塗膜(印刷)を除去します。

前回私物で試した時は手研ぎで行ってみましたが全く問題無いのが判ったので、今回はダブルアクションサンダーから始めました。75mmのミニディスク#180で全部削り落します。

その後は手研ぎで#240→#320→#400と空研ぎをし、

最終#500~#800相当でペーパー目を均しました。曇った状態ですが塗装すれば透明になるのでこれで問題ありません(むしろ艶が出ていると塗料は密着しませんんのでNGです)。

そしてメッキ枠です。樹脂(ABS)に装飾クロムメッキが施された物で、そのまま上塗りを行っても(密着剤を使っても)塗膜は十分に密着はしませんから、メッキ用に下地を作ってからサーフェサーを塗っています(プライマーも塗ってあります)。

 この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

フチから剥がれたりしないよう裏側まで回り込んで塗っています。

ちなみに先行して私物で入手した同型エンブレムも塗装していますのでそちらも紹介させて頂きますね。

こちらも元々青い純正のエンブレムで、レッドでは無くマゼンタ(ピンク)で仕上げています。今回はこれをレッドに、また表面からはスモーク塗装も行う予定です。

その他の画像や作業工程はこちらからご覧いただけますので宜しければご参照くださいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

トヨタ86テールランプ 本塗り

 先日下準備を行っていたトヨタ86の純正テールランプです。

良く脱脂清掃し、

ウィンカー部分にマスキングシートを貼ります。

プラスチックプライマーを塗装し、透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。4コート程塗り重ねました。

ウィンカー部のマスキングシートを剥がし、露出した樹脂素地部に再びプラスチックプライマーを塗布します。

 以前施工した同型製品を参考に、薄くスモークを塗り重ねます。ここは2コートとし、ベースコートは全部で6コートとなります。

 そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

今回はお預かりしてから比較的早く本塗りとなりましたが、これは他にご依頼を頂いている方のタイミングに依るところが大きく、例えばもう少し遅かったら逆に2カ月後になっていたかも知れません。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

こちらもこの後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ハイラックスサーフテールランプ 本塗り

 先日下準備を行っていたトヨタハイラックスサーフの社外品テールランプです。

フチをシーリングし、下塗りとしてクリアーを塗ってから再び足付け処理を行っています。

 下塗り時と同じく今回も裏側まで一緒に塗装します(普通はしません)。

まずはクリアーレンズ部以外にスモークを塗るので、境界線から内側をマスキングします。

また既にクリアーが塗ってあるので(完全硬化しているので)プラスチックプライマーを塗る必要はありません。

以前施工したポルシェボクスターの画像を参考にスモークを塗り重ねていきます。

  ご指定頂いている「標準濃度」の一歩手前でマスキングを剥がし、

 そこを含めてテールランプ全体にスモークを重ねます。

クリアーレンズ部(赤く無いレンズ部)は元々スモークが入っていましたが、今回当店で塗るスモークとは色味(色相)が違う為、それを均す(揃える)意味で最後に1コート一緒に塗っています。元の状態より少し濃くなりますが、むしろそれで丁度良い具合になったかと思います。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 フチの赤が濃くなったような感じで格好良く仕上がっているかと思います。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

シーリングした箇所も下塗りクリアーで均した為、綺麗に仕上がっているかと思います(言われても判らないと思います)。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

GRヤリステールランプ等8点 本塗り

先日下準備を行っていたGRヤリスの純正テールランプ・ミラーウィンカー・ハイマウントストップランプ・バックランプ・リフレクターの全8点です。

黒い部分は透過しないのですが、こちらもテールランプの一部なので一緒に塗装します。

リフレクターレンズはテールランプと違い底が浅く、また装着される位置が低いのでスモークは抑えめにして他の部品に合わせるようにします。

ミラーウィンカーはオレンジ&スモークで承っています。

バックランプは、中央のバックフォグ部のみを赤く塗り、全体にスモークを行います。

 ハイマウントストップランプはレッド&スモークとなります。

 バックランプは予め作成しておいたマスキングシートを貼ります。中央に丸い穴が開いているのは位置決めをし易いようにする為です(それ以外の意味はありません)。

その後中央の部分を剥がします。必要なのは枠として残った物だけで、丸い穴が開いたシートはガイド用なのでもう不要です。

その後他の部分を養生します。

そしてテールランプです。こちらはクリアーレンズ部の上をレッド、リヤをオレンジで承っています。

テールランプ全体を脱脂清掃し、エアーブローを行ったらクリアーレンズ部以外をマスキングし、プラスチックプライマーを塗布します。

下側を塞ぎ、まずは上段に透過性の赤を塗布します。

しっかり赤を塗ったらマスキングを剥がし、次は下段のオレンジを塗装します。

 赤く塗った上段をマスキングし、透過性の橙=オレンジキャンディーを塗布します。

マスキングを剥がしました。赤・橙共にスモークは塗っていません。

  並行してミラーウィンカー(とNDロードスター用のサイドマーカー)にも透過性の橙を塗布します。

バックランプは中央のバックフォグ部のみを透過性の赤=レッドキャンディーに塗りました。

この後再び全体にプラスチックプライマーを塗布し、スモーク塗装を行います。

そして再びテールランプです。最初に塗ったレッド&オレンジの部分をマスキングし、その他の部分にプラスチックプライマーを塗布→スモーク塗装を行います。

最初に塗ったクリアーレンズ部の赤は、スモークを塗らないそのままでも既に黒かった為、今回はそれに合わせて周りを塗るようにしました。

スモークを重ねてはマスキングを剥がして濃さを確認します。車のフェンダー交換をした際、ボンネットとの色が合っているかどうか見ながら塗る3コートホワイトパールみたいなやり方ですね(車の塗装屋じゃないと判りませんか・・・)。

最初に塗ったクリアーレンズ部と、後から塗った外側のレンズの濃さが大体同じくらいになったらマスキングを剥がします。

この後再びプラスチックプライマーを塗り、全体にスモークを塗る筈でしたが、この時点で丁度良い濃さだったので止めておく事にしました(オレンジもスモーク無しで十分黒いです)。

それに合わせてハイマウントストップランプにもスモークを塗布します。

バックランプも同様にスモークを塗布します。画像だと黒くなり過ぎているように見えますが濃くは塗っておらず、こちらは反射板の役割もしているようで見る角度によって明るさ(濃さ)が大きく変わります。

リフレクターレンズはちょっとのスモークでも直ぐに濃くなるので注意して塗装し、他のレンズより薄くしておきます。

ミラーウィンカーも他のパーツに合わせて丁度良い感じにスモークを重ねます。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

かなり塗り難い(垂れ易く溜まりやすい)形をしているので、クリアーを塗る時には置き方を変えて挑んでいます。

中央のクリアーレンズだった箇所は敢えてスモークを塗っていませんが、レッド&オレンジだけで黒味が出ているのが判ると思います。これは内部に入った光が反射し難い構造の為です。黒い布の上に赤いセロファンを置いても黒にしか見えないのと同じですね。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

出来れば二度と塗りたくないテールランプかも知れません(神経も体力もゴッソリ持って行かれました・・・笑)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!