GRヤリステールランプ等8点 下準備

 先日お預かりしておりましたトヨタGRヤリスのテールランプ等レンズ8点です。

次のレンズ系の本塗りのタイミングが来ましたので下準備を始めています。

ミラーウィンカーは装着すると中央部しか見えなくなるのですが、レンズ面に貼ってあるEPDMゴムのクッションテープにマスキングテープを貼るとくっつき過ぎて剥がす時にバリバリになってしまうので、

予め剥がしておきます。新しい物は大体綺麗に剥がせるので再利用が可能で、もし再利用できない場合は市販されている同素材のエプトシーラーなどを使って新たに作成しています。以前ご依頼頂いたホンダフリードのピラーカバーの時みたいな感じですね。

バックランプは、中央のバックフォグになる部分だけを赤に塗る為、これ用のマスキングシートを作っておきます。

裏からライトを当てて内部の壁(境界線)を確認し、サイズを測ってデータを作り、

 赤く塗る部分のマスキングシートを作成しました。

これだと逆になってしまう訳ですが、これは中心を出す為の「ガイド用」で、

その周りを囲うようになっているこちらが塗装時に使うマスキングシートとなります。塗装時には周りを養生して四角の中だけを透過性の赤に塗装します。そしてその後レンズ全体にスモーク、クリアーを塗ります。

その他のレンズ系パーツも作業着手しておりますのでご安心くださいませ。進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。

NISMOドライカーボン製導風板 本塗り5回目

  先日クリアーを塗って抜き(マスキング)の段差を平滑にする為の作業を行っていたNISMOのドライカーボン製導風板です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

まだ段差が激しいので、この後もクリアーだけの塗装が続きます。

「一度に厚く塗って一回で削ってしまえば楽なのでは?」と思うかも知れませんが、そうすると塗料の塗膜限界を超えて大きなトラブルが発生してしまう為、何度かに別けて塗装を行う事が必要となります。

また凹んだライン無理やり周りを合わせようとするとデロデロのベコベコしたラインになってしまう為、研ぐ際は当て板を使って行います。

その後はフチなどを足付け処理し、

  クリアーを塗って合計5回目の塗装が完了です。

 ようやくラインも見れるようになってきました。

言われなければほぼ問題無くフラットに仕上がっているかと思います。

ただどうしても研ぎにくい部分(山や谷のライン)には段差が残っているので、この後もう一度研いでから最後のクリアーを塗ろうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Z32シフトノブ クリアー本塗り

先日4回目の下塗りクリアーを塗っていた日産フェアレディZ32の純正シフトパネルです。その後60℃40分くらいの熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

こちらは平行して作業をしているNISMOのカーボン導風板と違い、「下地を出しても問題無い」と言う事もあって、ガシガシ研げるので比較的ラインは出しやすいです。

そしてついにライン出しが完了し、最後のスモーク塗装=本塗りとなります。

 まずはスモーク=ベースコートを塗布します。

 文字が見えなくなるよう且つグレー味が黒くなるようスモークを重ねていきます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 灯火する部分の文字もしっかり透けているのが判るかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

あとはスライドする部分のプレートを艶消し黒に塗装しますので、そちらも進行次第紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!