LOTUS Engine Cover

ロータスヨーロッパのエンジンヘッドカバーです。元々グリーンに塗られていたようですが、整備工場さんにてサンドブラストを行って頂いたらしく、この状態で届きました。

リン酸処理を行い、よく洗って乾燥させました。

この後の塗料がアルミ素地に密着するよう、プライマーを塗布します。

色はボディカラーのような感じでと承っておりますので、

青と黄色の結晶塗料(リンター)に、パウダータイプのブルーパールを添加します。

大体似たような感じの色が出来たら、

本塗りを行います。

しっかりと塗り込みつつ、全体の膜厚が均一になるように塗布します。

その後赤外線ヒーターを使って140℃~170℃程の熱を30分程掛けたら本塗り完了です。

マニュアル上ではこれで焼き付けは完了ですが、削る際に柔らかい感じがするので、後日今度は恒温機(乾燥炉)で120℃30分程の熱を掛けます。

二度焼きが終わったら、ガムテープでマスキングをして凸部を研磨します。

最初は#120から始め、最終#800を使ってアルミ素地を光らせます。

そのままだとアルミ素地が直ぐに酸化してしまうので、腐食の進行を遅らせられるようクリアーを筆塗りしておきます。

その後60℃40分程の熱を掛け、数日寝かしたら完成となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります(撮ったそのままとなります)。

単なるソリッドカラーでは無く、パール感を感じられるかと思います。

その他の完成画像はこちらのページをご覧頂ければと思います。

また今回はオーナー様のYouTubeにて紹介もされました!

元々の状態や、到着時の梱包状態など詳しく紹介されていますので、今後のご依頼の参考になるかも知れません。

代引き便手数料について

いつもお世話になっているクロネコヤマトの営業所担当者様から、今年の2021年10月3日をもってクロネコヤマトのヤマト便が廃止になるとの通達を受けました。

宅急便の取り扱いサイズを10月4日(月)より拡大
――新たに180・200サイズを新設し、ヤマト便を廃止します――

代わりとして180サイズ、200サイズが新たに設定されたのですが、正直なところ、これによって当店負担(完成時)の送料増加は免れないと考えております。今まで160サイズを超えていた物でも、ヤマト便にするのは面倒と判断され、160サイズ扱いで引き受けて頂いていたのですが、これからはそうも行かなくなるからです(当方が無理を言っていた訳では無く、クロネコヤマトさんの御厚意によってでした)。

梱包を小さくするとそれだけ破損のリスクが高まり、今までは無用と思われる程に箱を大きくしてそれの対策を行ってきましたが、今回のヤマト便廃止によってこの「160サイズ縛り」が無くなる事で、送料はかなり上がってしまいます。

ただ完成時の送料については、何とか今まで通り当店にて負担させて頂くと言う事で、代わりに「代引き手数料」の無料サービスを、今回のヤマト便廃止に伴い、当店も同じ時期に廃止とさせて頂く事としました。

2021年10月4日以降でのご依頼には、代引き便お支払い時に以下の手数料が必要となります(10月3日までのご依頼であれば完成時期に関係無く今まで通り代引き手数料も無料となります)。

代金引換金額 手数料(税込み)
~9,999円 330円
~29,999円 440円
~99,999円 660円
~300,000円 1,100円

ただし銀行振り込みであれば今まで通りで、こちらは「振り込み割引」が適用されますから、代引き便よりお得になるかと思います。

例えば税込み5万円のお支払いであれば、¥500の割引が適用されますので、代引き便を利用した場合に比べると¥1,160お得となります。是非こちらをご利用頂ければと思います。

何卒事情お汲み取りのうえ、ご了承頂けますようお願い申し上げます。

マセラティリモコンキー(O様)塗装承ってます

先日到着しておりましたマセラティの純正リモコンキー(グランツーリスモ 2014)です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状は全体的に傷があって、ただ塗装する上ではそれよりも製品自体の歪みが厄介で、それを整える為に「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった作業で下地処理を行います。

色はマセラティ純正色の「BLU SOFISTICATO」(カラーコード:266890 )で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

この型のリモコンキーは今までにも何度か施工しておりまして、以下リンク先の内容が判り易いかと思います。宜しければご参照くださいませ。

Maserati Remote Key

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

日産Y31セドリックサイドマーカー塗装承ってます

先日到着しておりました日産純正セドリックY31用のサイドマーカーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います

ご依頼内容は「極薄めと薄目の中間」濃度のスモーク塗装で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

フチのゴムが外れれば良かったのですが、幾つかの箇所で瞬間接着剤らしき物で固定されているので外せません。ですのでマスキングで対応するか、一応ドライヤーで温めて剥がせないか試してみようと思います(一般的な瞬間接着剤なら60℃くらいで粘着力が無くなり、それ故に塗装工程において私が使う事はありません)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

TOYOTA TE47レンズ類パーツ 下準備

先日に引き続き、トヨタTE47のレンズパーツ一式の下準備となります。

クリアーだけを塗るパーツはそのままマスキングテープを貼っても良いのですが、一応反射フィルムを貼って透明なのが判るようにしておきます。

実際のリフレクター(反射板)とは違いますが、反射フィルムを貼ると塗っていて透明なのが判るので安心です。

同じ様にルームランプとナンバー灯のレンズも裏に反射フィルムを貼ってからマスキングを行います。

テールレンズも同様に行います。

二日掛かりでようやくマスキングが完了です。バリを削りながらの作業なので結構時間が掛かりました。

その後は全体を#800~#1300の布状研磨副資材(アシレックス)を使って足付け処理を行います。

ヘッドライトカバーは思った以上に飛び石や傷が多く、またその根深い所に詰まった汚れが完全には除去が出来ません。ガンガン削ればいずれは取れる筈ですが、割れたり薄くなるのは避けたいので(替えがもう無いので…)、ある程度の所で止めておくようにします。

その後、片手で持って塗れるよう、ボール紙の芯棒を固定しておきます。

塗りながら色味を調整する塗装では、極力光の透過を邪魔させないよう透明なアクリル板の端材を使って固定しています。

掴みやすい箇所があればワニクリップを使って固定します。車体を塗っていた時に比べるとこの辺に掛ける時間は圧倒的に多くなっていますね 。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!