先日お預かりしておりましたW124のテールランプですが、その後代替の新品ワイパーパーツと、テールランプのハウジング部分を送って頂いていました。
テールランプはレンズ単体だと色味(明度・彩度・色相)が判り難いのですが、反射板(ハウジング)が装着されればより実車の状態に近づいて見れるので安心です。わざわざお手数を頂き有難うございました!
左側が作業前で、右側が足付け処理済みの状態となります。#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で全体を大まかに、またフチをしっかり研磨し、その後#1300相当(アシレックスオレンジ)で足付け処理を行います。
プラスチックプライマーを塗布後、透過性の赤=レッドキャンディーを塗ります。元々ある赤いレンズを濃くする為ですね。
マスキングを剥がし、再び全体にプラスチックプライマーを塗布します。今回は周りのフチも最後に艶消し黒に塗り直す為、この時点では一緒に塗ってしまいます。
前回ご依頼頂いた時の画像を参考に薄いスモークを重ねていき、濃度を調整します。
最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
一緒にご依頼頂いているワイパーアーム関係は別途下地処理(「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」)がある為、別工程での作業となります。
本当はこちらのテールランプも前回のターンで一緒に塗りたかったのですが、塗り分けの作業があった事と、この形はとても塗り難いので(垂らし易いので)単体での作業としました。
日本だと真冬と真夏とでの温度差は50℃くらいになるので、その都度塗り方を変える必要があり、ただそれは技術的な事というよりも使う材料=ハードナー(硬化剤)とシンナー(希釈剤)の種類を変えて対応しています。
当店の場合だと、ベースコート用のシンナーが3種類、クリアー用シンナーは4種類、ハードナーは3種類 を使い分けています(ラインナップ的にはもっとありますが速乾タイプは嫌いなのでその辺は使っていません)。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、次は枠部分の艶消し黒を、他の作業と合流させて一緒に塗ろうと思います。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!