エアフィルター用遮熱板 本塗り

先日下準備を行っていたヤリス用のアルミ製エアフィルター用遮熱板2枚です。

元々黒かったのですがそちらの塗膜は剥離し、現状は黒アルマイトが残った状態となります。全体は#120で研磨足付け作業→リン酸処理を行っています。

まずはプライマーを塗布します。

吊るして塗る事も出来ますが、スプレーのし易さと全体の肌(膜厚)を均一に出来るよう、地面に対して水平の状態で塗装を行うようにしています。

ひっくり返して裏側も塗ります。

また結晶目の確認の為、事前にテストピース=今回は趣味で作っている色見本キーホルダーのパーツを塗ります。素材はアクリル樹脂なのでプラスチックプライマーを塗っています。

画像だと一枚ですがこれを2つ、それぞれコート数(膜厚)を変えて塗っていて、実際に熱を入れて結晶目を確認します。

問題無い事を確認したら、理想の仕上がりに近い方を参考に本番に挑んでいます。通常の艶あり仕上げと違って「熱を入れて初めて仕上がりが判る」というような塗装なので、本塗り前のシュミレーションは重要な作業となります。

そして本塗り完了です。お待たせしました!

ヘッドカバーのように凸凹している場合はある程度誤魔化しが効きますが、今回のようにフラットな面だと粗が非常に目立つので、全体が均一な膜厚になるようかなり意識して塗っています。塗装中は心拍数が異常に高くなっているのが判るので、いつか塗り終わった直後に心筋梗塞で倒れて誰にも発見されないまま死んでしまうのでは・・・と思っていたりします(なのでいずれスマートウォッチを購入しようかと)。

その後120℃程の熱を掛けて塗膜を硬化(熱重合)させます。

良い感じに結晶目が出てくれたと思います。

業者さんからのご依頼ではこちらの日記で紹介する事は無いのですが、先日お納めした新規でご依頼頂いたショップさんからのヘッドカバー結晶塗装では「すばらしい仕上がりですね。お客様に画像見せたところ驚いてました」とのお言葉も頂戴しました。

ちなみに上手く結晶目が出てくれなかった場合には、このまま溶剤槽に着けて塗膜を全て洗い流して一からやり直します。塗った直後(焼き付けた直後)なら比較的簡単に剥がせるのでそれが一番手っ取り早いです。精神的には相当やられますが…。

ちなみに今回は裏と表という概念がありませんので、両面どちらも美しい結晶目に仕上がるにようにしています。これがどれだけ大変か塗装屋さんなら判って頂けるかと…。

この面は元々結晶塗装にはせず「艶消し黒」とする予定でしたが、

メインのこちら側と同様、両面共しっかりとした結晶目に仕上がっているかと思います。

この後はもう一度恒温器で二度焼きを行いましたら改めて完成の紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!